中学のとき教室内にアイコラ会社ができた話
鬼束ちひろさんが好きだった。
アーティストとしてもだけど、もう女として好きだった。
会えもしないし、よく知らない。
それでも僕は鬼束ちひろさんが大好きだった。
中学一年生。そんなガキだった。
芸能界にはたくさんの美女がいた。
友人たちは後藤真希や大塚愛、深田恭子に加藤あい、松浦亜弥などに夢中だった。その中で『鬼束さんフリーク』はマイノリティと言えた。
「なぜあえて鬼束ちひろなのか?」と問われ続けた。
好きなものに理由など無い。何もかもが好きだった。
中学生と