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渡辺順子「世界のビジネスエリートが身につける教養としてのワイン」

渡辺順子著「世界のビジネスエリートが身につける教養としてのワイン」読了。

最近、ワインへの興味が出てきたので、ワインに関する本を乱読中。

世界史とワイン、宗教とワイン、投資とワイン…など、色んな視点から知識を得られて面白かったです。

教養としてワインを身につけることは、幅広いジャンルを包括的に学ぶことにもなります。地理、歴史、言語、文化、宗教、芸術、経済、投資など、ワインの知識は各分野に横断的に関わっているので、ワインを嗜むことで豊かな国際的知識も得られるのです。

品質を担保するための格付け、格付けを打ち破る新しいワイン、かつては不人気だったロゼの下克上…みたいな話も興味深い。

ワインはヨーロッパ(旧世界)が本場だから、チリやオーストラリアなど(新世界)のワインは格下…と私も思っていたのですが、本書を読むと、老舗のシャトーが投資して作っている高品質なワインも多いそうです。

こうして、90年代後半にフランスの銘醸シャトーがチリへ進出したことで、チリの「安かろう、悪かろう」というイメージは、徐々に「ポテンシャルの高い産地」というポジティブなものへと変わっていきました。

その他、シャンパンは失敗作から生まれたというエピソードでは、失敗作を試しに飲んでみようという、人間の好奇心ってすごいな…と感動しました。

ワインに興味がある人もない人も、読んで損はない本です。



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