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2023-10-02: 上伊那ぼたん日本酒について

『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』とタイアップした日本酒が、今月発売されます。

このプロダクトは上伊那ぼたん(秋田書店)Cluster木戸泉酒造のトリプルネーム。

木戸泉酒造は明治12年(1879年)創業の、歴史ある千葉県の蔵元です。
昭和31年、3代目蔵元と技術顧問とが「高温山廃酛(こうおんやまはいもと)」という特殊な醸造法を確立し、無類の風味をもつ日本酒を生み出すに至りました。

木戸泉の酒の特徴は古酒を思わせる濃厚さ、そして強い酸味です。「良酒は水の如し」という言葉もありますが、木戸泉はそのような味わいの日本酒とは真逆のベクトルに突き抜けていると言えます。

『上伊那ぼたん』では、クラフトマンシップ溢れる国産の酒をいくつも扱ってきました。そのような作品が、木戸泉の酒とコラボできるということは、作品にとって大変幸福な機会だと思っています。

トリプルネームを成立させてくれたのは、千葉県柏市のビアバー・Clusterです。
私は学生時代からClusterの客であり、現在ではオーナーとは家族・友人ぐるみでお付き合いさせていただいています。
Clusterの尽力がなければ、そもそもこのような特異な銘柄は企画され得なかったでしょう。

ブレンドは初夏、Clusterの店舗で行いました。
複数種類の純米酒をどんな比率でブレンドするか。テイスティングには、Clusterの客でもある川浪いずみ先生ノブヨシ侍先生おのでらさん先生、そして私の高校時代の学友に参加していただき、意見を求めました。

木戸泉の個性を強く活かすべきだという意見も盛り上がりましたが、最終的には酸味が強すぎない、飲みやすい口当たりに調整しました。
私としては、『上伊那ぼたん』を契機として飲酒に興味を持ってくださった方たちに、木戸泉を楽しんでいただきたかったためです。

私はまだボトリングされた本酒を飲んでいませんが、みなさんと一緒に開栓できることを楽しみにしております。

販売数に限りがありますので、ClusterのSNSで販売案内された際には、お早めにお求めいただけますと幸いです。

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