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エンゼルスファンでもプロスペクト語りがしたい!!⑤−②

ハローもグッバイもサンキューもトナカイだよ。

というわけで今回は2020年9月にいよいよブレイクしたJared Walshについて再び取り上げますかね。

実は2019年の開幕前にも取り扱ったんですよ。読み返さない人間なんでどういうことを書いたのかはこれっぽっちも覚えていませんが、まあ大谷に次ぐ新たな二刀流選手としてチーム内ではまあまあ話題性を高めていましたし当時から取り扱いやすい選手だったことは間違いないです。

そうです、ウォルシュについてみなさんもう忘れているかも知れませんが、チームは2019年のキャンプでは二刀流選手としてキャンプインしてるんですよ。成績の良し悪しはともかくとして大学時代に102イニング投げてます。

元々投手としてドラフトされたの?

とお思いのみなさん、それは違います。普通に野手です。

2015年のMLBドラフトで39巡目、全体1185位でエンゼルスに入団していますが、プロ入り後、2016年にAクラスで2試合で3イニング投げていてそれくらいです。バッターとしては入団年の2015年に120打数、2016年には393打数を貰っているので確実にバッターメインです。

二刀流への機運が高まったのは間違いなく大谷の影響ですね。2018年にA+、AA、AAAそれぞれバッターとして主に過ごした3つの階級全てでピッチャーとして起用され、合算で8試合に登板しています。

本気度が高まった2019年はAAAで13試合に登板、MLBでも5試合に投げました。とは言ってもマイナーでもMLBでもモップアップのような存在だとは思います。

ただまあこれはもう過去の話になるかも知れない。と言ってもいいくらいに2020年9月は野手として良い成績を残せました。というよりは単純に投手としては大した成績が残せていませんし、ずば抜けた投球術や効果的な球があるわけでもないので、シンプルに今後投手としての計算はもう出来ないんじゃないかと僕は個人的に思います。

2019年シーズン、AAAを主戦場として98試合に出場、382打数で124安打、36本塁打、86打点とMLB球を使用することになって打高が加速したAAAで例に漏れず長打マンとして活躍し.325/.423/.686の成績を残した。なのでOPSは1.109か。やばいわね。

2019年はMLBデビューも果たしてますよ。5月からちょくちょく上がっては落ちてを繰り返してます。合計で31試合に出場し79打数(87打席)16安打、ホームラン1本、三振35個は打数全体の40%超えと明らかに通用していませんでした。そんなこともあり昇格のたびにブレイクを期待されたんでしょうが結果を残せず、しかも1993年生まれなので言うほど若くもないんですよね。このままAAAでは打てても上じゃ打てないとなると間違いなくアジア行きでしたね。

2020年は開幕からロースター入りしました。でもこれ多分サイスがコロナで出遅れた影響だと思うんですよね。スプリングトレーニングでアピールできていたのはどちらかと言うとサイスだったので。まあそこまででもないんですけど比較するとそうなるという感じです。ウォルシュは2019年の方が春はアピールできてたんですけど、2019年ならサイスの春も凄かったので。

と僕は思ってるけど実際はウォルシュに光るものを感じたのかも知れない。僕はマイヤーズをあーだこーだ批判していたアカウントなので見る目はないです。

さて、ウォルシュですが、まず重要なことなんですけど、さっきも書きましたがウォルシュは開幕戦からチームに帯同していました。「最初から使ってればよかったのに」みたいな意見もたまに見ますけど使ってるんです。開幕戦でも途中出場したり開幕3戦目の大谷が投手で登板した試合ではファーストで先発してました。その後も出番はあったんですけど、8月の頭の時点で10打数でヒットも四球もなくオプションされました。

8月の下旬に再び上がってきて出番を掴むと9月のパドレス戦で今季初ヒット、アストロズ戦では初ホームランも記録しました。その後は出場した4試合連続でホームランを記録、9試合連続で打点と得点を上げる歴代でも7人しか達成していない記録に届くなどしました。ちなみに連続得点は9で止まりましたが連続打点は10試合まで伸びました。

最終的に99打数(104打席)で29安打、9本のホームラン、26打点で.293/.303/.506の成績を残しました。最後は打てなかったりしましたし、ラッキーなヒットもそれなりにあったような印象を受けましたが、三振の数は15ということで前年40%を超えていた三振率は14.4%と劇的な改善を見せました。ただ四球は全然選べてないんですよね。2019年のAAAでBB%が13%だったことを考えると今後なんでもかんでも振るわけではないと思うのですが、今年をふまえた来年以降の勝負のされ方でその辺も見えてくるかも知れませんね。

さて、ウォルシュがMLBに適応したと仮定して(持ち上げまくって翌年やっぱりダメでしたってのありがちですもんね)何が変わったのかをチラッと見ていきましょう。

まずはフォームですね。ツイッターで2019年と現在を比較するツイートがあったので見てください。

これと

これです。

こう見ると2019年はかなりゴチャゴチャしたやかましいフォームだったのだなと思えますね。ただマイナーではこれで結果出してるので昇格してからもそれを貫いたのでしょう。しかし結果が出なかったことで変えようと考えたのかも知れません。

地元紙にあったのですが2020年はかなり工夫したみたいですね。ツイッターでは見つからなかったのですが、大谷が今年初登板したアスレチックス戦の動画をお持ちだったりMLB.tvを契約されてる方はそのあたりの試合を見返してみてください。その時点でも改良を加えようとしたあとは見えるのですが、まだ前年までのバットの動きとか残っているところはあるんですよね。

そこでダメでロングビーチのトレーニングキャンプに行ってからコーチと一緒により静かなスタンスへメカニクスを変え現在の形になったそうです。今年はコロナに感染したりもしたので余計に苦労があったように感じられますね。

打球速度とかは特に向上したりしてないです。去年並です。去年の時点で結構良かったので。大谷よりちょっと遅い打球速度くらいと思ってもらって良いと思います。ウォルシュはサンプルが少ないので増えてきたらまた違ってくるかも知れませんが。

ゾーン内のコンタクト率は前年より10%以上上がったり、空振り率が10%近く下がっていたり、それでスイング率が4%前年より上がっているので、それで元々パワーがあるから結果がついてきたという感じでしょうね。

ぶっちゃけクロン以降はプホがなんだかんだファーストの一番手で、プホを捲れる選手が現れてこなかったのでウォルシュが対応してくると2021年シーズンは楽しみですね。

参考にした地元紙の記事ですぜひ読んでください。僕は読めないので身体で感じました。

このキャリア初のグランドスラム、450フィート飛んだんですよね。

来年も変わらず良い成績を残せるようなチャレンジお願いします。

それではみなさん、ごきげんよう

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