【仮想通貨bot】 JavaScriptで作る仮想通貨自動取引bot 第5回 VIX戦術bot(1)

【概要】

・複数回に渡って、最近流行ってきたVIX戦術によるbotを実装していく

・TradingViewの紹介

・心構えなど

さて、前回までは単純に動くbotを作りましたが、実際に儲かる可能性はまあまあ低いと思います。このまま続けてもよいのですが、方針を変えてかなり色々すっ飛ばして、そこそこ流行っているVIX戦術によって売買するbotを何回かに分けて作っていきます。

このストラテジーはうまくチューニングすれば何もしなくても回しているだけで儲かる可能性があります。また、バックテストと、実際に動く所まで実装してGitHubで公開する予定です。実際にソースコードを公開するので、他の非公開なbotに比べたら、各自でいくらでも改善できる可能性があります。（同じアルゴリズムのbotを売ろうとしている人には怒られそうですが、まあ別に悪いことをしているわけではないので無視してやっていきましょう。）

なお、今回から実装するbotはTradingViewというサイトで公開されている「Noro's VixFix + RSI Strategy v1.0」というストラテジーを参考にしています。（なおTradingViewはほとんどが英語です）これが結構便利でバックテストも容易なので、本格的にやっていきたいならすぐProにしちゃっていいと思います。

さて、TradingViewではたくさんの人が色々なオシレータを作ってくれているのですが、残念ながらこの「Noro's VixFix + RSI Strategy v1.0」はそのままだとbitFlyerには対応していなかったようなので、とりあえずBitMEXのチャートで損益を見ていきます。（なお、bitFlyerだとしてもアルゴリズムとしては変わらないし、シミュレータまで作成するので問題ないはずです。むしろ儲かるかどうかの判断はbotを作成してからの方が確実です。）

ちなみに、このストラテジーの1月1日からのチャートの結果はこんな感じでした。15分足が一番相性が良いようなので15分足にしています。

利益が理論上405%なので、なかなか儲かっているようです。これを自動的に実行するbotを実装していきましょう。（最後の方で損しているのが若干気になりますが、シミュレータでbitFlyerだとどうなるかも検証しましょう。）なお、TradingViewは今後も使っていきますので、ある程度触って慣れておくとよいと思います。（リンク: TradingView ）

さて、早速このストラテジーに沿って売買するbotを作りたいところですが、いきなり大量の金額で回し始める前に、いくつか注意点を挙げておきます。

第一に、bot作成の上でTradingViewを頻繁に見ることになりますが、TradingViewについての注意点です。

TradingViewで公開されている一部のストラテジーは95%以上の勝率とかになっていますが、これらは結構怪しいものが多いです。TradingViewの仕様上ごまかすことができるっぽいです。また、ソースコードが公開されていないものは、特に説明がないと直接的にbotを作ることはかなり難しいです。

しかし、これらの制約はあるものの、慣れてくるとかなり便利なので、botを作り始める前にTradingViewを使えるようにしておくと良いでしょう。

第2の注意点として、これから作っていくbotは、バックテストやシミュレータを用意するので、儲かるかどうかある程度判断することは出来ますが、最終的に儲かるかどうかは皆様の自己責任となります。例えば、市場の状態が急激に変わったり、そもそも直前までは儲かっていたが、それはたまたまだった、ということもありえます。実際にシミュレータも作っていくので、各自十分に検証して、このbotは使えそうだという判断をしたあとに動作させるべきです。

理想的には最初は少量の取引数量で回して、バグがないことや損益を確認し、できれば1日〜2日程度の検証をすると良いと思います。良いbotが作れれば、あとは時々様子を見ながら許容できる範囲の枚数で回して放置するだけなので、とりあえず最初は我慢して少量で始めることをおすすめします。

以上が今後botを作っていくにあたっての注意点です。勿論、十分な根拠や検証を持って作成されたbotは通常のbotよりはるかに良いはずなので、大局的には必ず勝率は上がるはずです。頑張って作っていきましょう。

さて、まだbotの最終テストが完了していないので、お待たせして申し訳ないのですが今回はここまでです。次回までにGitHubにbotのソースコードを上げておきます。あがった時点で一応本番で動かすことはできますが、果たして実際に儲かるのかどうか、次回はシミュレータで検証してみましょう。