砂原

物語が好きです。読むだけでなく、書くことにも挑戦したいと思うようになりました。ここでは…

砂原

物語が好きです。読むだけでなく、書くことにも挑戦したいと思うようになりました。ここでは小説等を載せていきたいと思います。ゆっくりとした更新になりますが、お付き合いいただけたら幸いです。

最近の記事

恋は空中戦 [物語編]

恋愛関係ないし肉体関係にある人々を、上手く描写できる気がしません。二人の間の感情の動きが、私にはどうもよく分からないからです。 学生の頃から、本を読んでいて 「この二人、急に寝たな?」と思うことがあります。 さっと体を交えたな?そういう関係だっけ? かまととぶっている訳ではなく、もちろん人によって定義は様々なことは理解しています。特に「付き合おう」とも言わずに交際を始める二人もいれば、交際しなくともカジュアルに身体の関係を楽しむ人もいます。虚実入り混じった小説ならなおさらバ

    • 掌編『mail』

      【一通目】 もうすぐ会議の時間だからと出て行った康夫を寝転がったまま見届けて、早紀は読んでいた結婚情報誌を押しやった。先ほどまで貸してやっていたパソコンの前に座り直す。 「家に一度戻るから、ちょっとだけお前のパソコンを貸してくれないか」と彼から連絡があったのは2時間ほど前のことである。出先で急遽客先にデータを送らねばならなくなったのに、端末の調子が悪いのだそうだ。会社に戻るより家の方が近いから、とのことだった。  同棲を始めて一年。何かにつけ結婚を迫る早紀に対し、康夫はな

      • 掌編『雨が降ったら』

         もう長いこと、みきちゃんと話していない。  長いことといっても一週間くらいだけど。  きっかけはみきちゃんが好きなアイドルの話をいつまでもしてたのをわたしが話半分に聞き流したからなのか(中学生になったら何部に入るか考えていた)、わたしが迷いに迷って買った新しいペンケースにみきちゃんがケチをつけてきたからなのか(「前のほうが良かった」と言った)。  とにかくある日話していて足元が宙ぶらりんになったような心細い気持ちになって、どうやらそれはみきちゃんも同じだったらしく、それから

        • 書きたくなったので、やってみる

          こんにちは、初めまして。 砂原 (すなはら)と申します。読むことが好きで楽しく読書ライフを送ってきましたが、自分でも何か書いてみたくなってアカウントを作りました。 ■書きたい、という気持ち この「書きたい!」欲ですが、私の場合10年に一度のペースでふつふつ湧き上がってきます。 14歳のとき、それはそれはひどい厨二心あふれるものを書いて、 24歳のとき、怪我して外出がままならず息抜きに児童向けの話を書いて、 いま、34歳です。 今回のきっかけは、最近観たお芝居にて「物語

        恋は空中戦 [物語編]