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駅伝鉄 丹後へ その2

 天橋立9:34発の特急たんごリレー1号を待つ。その前に普通列車がやってきたが、この列車は天橋立で特急の待ち合わせをする。車内には、立命館大学のウインドブレーカーを来た部員の姿が見えた。峰山に向かうのか。
 今回発表された区間通過予定時間を見て、4区が峰山駅の前を通る。その時間がこのあと乗る特急の到着後すぐになっている。そのため、特急をチョイスした。

たんごリレーの車両


 特急たんごリレーは、昨日京都から東舞鶴まで乗った列車と同じ車両。天橋立のホームには自分しかおらず、特急に乗ったのは自分だけ。
 箱根駅伝のように追っかけて応援する人はいないのかな。
 2両編成で指定席もある特急。自由席に自分は座る。窓際がそこそこ埋まっており、どこへみなさんは向かうのか。
 峰山に着くと、意外と降りる人がいる。改札を出て左手へ。駅伝のコースがある方向だ。そちら側に向かう人がいる。これは、駅伝観戦か⁉ その中でビブスを着た若者は大学スポーツ紙のカメラマンのようだ。
 階段を降りると殺風景な駅前。すぐ目の前には国道が走る。ここが4区のコースだ。やや、南側に歩いていくと、FMたんごと大きな看板があった。コミュニティFMの会社のようだ。この建物の前で4区を見ることにする。
 少し離れた後ろに、同じ列車から降りた若い女性がカメラを構えている。動画を撮るようだ。
 少ないが、追いかけるファンもいるようだ。
 予定の時間より少し遅れて、先導車が見えてきた。冷たい向かい風が強く、選手には厳しいコンディションのなか、先頭が見えた。京都産業大学がトップだ。ここ最近、配信で見ていて、トップを走る姿を見ていなかっただけに、今年はどこまでやれるかな、という感じで見送った。

4区先頭の京都産業大学

 その後ろは関西学院大学と立命館大学が2人並走して前を追いかける。
 オープン参加の青山学院大学が独走するのかな、と思ったが、この大会のレベルに合わせた布陣で臨んでいるようで、6位で通過した。ただ、これは想定内なのかは不明だ。
 その後も各チームが通過していく。最後に通過したのは、放送大学関西。私自身、社会人になってから放送大学に入り、卒業したので、応援しているチームだ。昨年までは、応援支援金を募集していて、少しだが協力していたが、今年はその発表はなく、大学の公式な支援があったのだろうか。タスキはまだ自校のレインボーカラーのタスキだったので、まだ繰り上げスタートになっていないようだ。
 そういえば、後尾車も先導車の前の広報車などが京丹後市の公用車だった。京丹後市は、ふるさと納税でこの駅伝の支援をしており、東の箱根西の丹後でこの大会を売っていきたいようだ。市の協力体制もできている。
 それにしても、寒い。北からの風にあたり、体が冷えた。これは選手も大変だろう。
 このあと選手は北へ向かい、日本海側に出て、再び峰山に戻って来る。それまで2時間弱。どこかで時間を潰すしかないのだが、事前の調べにもあまり時間を潰す場所がなさそうだった。とりあえず、コンビニに入り、ホットコーヒーを飲む。沿道で応援していた学生たちもコンビニで暖をとっていた。
 それだけでは時間は潰せない。とりあえず、駅へ戻ってみる。意外と駅から歩いたな、と思いながら、降りたときとは逆の口から駅へ入る。
 すると、駅には待合室があり、まだ座るところも空いている。これなら、持ってきた本を読んでいれば、時間は潰せる。風の冷たさもあり、外にはいられないと思っていたので、助かった。降りたときは気づかなかったが、良かったと思い、腰を下ろした。
 しばらくすると、京都大学の応援部隊が多数やってきた。やはり、ここで時間を潰すようだ。
 本を見つつSNSを見ていると、7区の中継所付近は雹が降っているという情報があった。ちょっと山を越えただけで、この天気の変わりようには驚いた。峰山駅付近は晴れたり曇ったり。そこまでの天気の悪化はなさそうである。
 各区間の通過予定時刻を見ていると、少し歩いたところに給水所が設けられるようだ。最終8区はここで見ることにする。
 頃合いを見て、峰山駅を出る。再びコースの国道を今度は北へ向かう。交差点では再びの通過に備えて、警察官が準備をしている。交差点を右折すると道幅が狭くなり、古い集落に入った感じになった。駅前の国道はバイパスなのか。なんとなく雰囲気の良い感じの町並みを進むと、小学校があり、その敷地に沿って進むと、給水の準備をする役員と学生が見えた。ここで最終区を走るランナーを見ることにする。
 テーブル1つにペットボトルのドリンクを並べ、選手の通過を待っている。4区を見たときより、天気は良くなっているが、風は冷たい。
 広報車、先導のパトカーと通過し、先頭がやってきた。ここも京都産業大学がトップだ。前の区間で関西大学が差を詰めたが、追いつかせることはなく、このまま逃げ切りそうな感じ。
 後を追う関西大学は、残り5キロほどで追いつくのはどうかな、という感じで通過していく。
 続いて立命館が、通過し、関西学院と青山学院が並走で過ぎていく。

関西学院と青山学院の並走


 汗なのか、こちらは降らなかったが、中継所付近の雨なのか、髪を濡らしている選手が見受けられる。
 水を取った選手は、ボトルを道の脇に投げるのだが、給水所の補助員の学生が一人なので、拾いに行くのが大変そうだ。給水テーブルから100m以上過ぎたあたりに投げられることもあった。
 その後、大阪経済大学が通過したが、それからだいぶ差が空いた。
 びわ湖学院、同志社と通過したあとは繰り上げ組が集団で通過する。箱根駅伝だと最終区は繰り上げでもチームのタスキで走るが、こちらは繰り上げタスキで走るようだ。最終区くらいはチームのタスキにしてあげてもいいのかも、と思った。
 最後に通過したのは、放送大学関西。選手の通可とともに、給水テーブルを撤収。今回の丹後大学駅伝観戦も終了だ。峰山駅に戻り、西舞鶴へ戻る列車を待つ。そのうちに曇ってきて、雨も少し降り出した。海側の雲がこちらに流れ込んでいたようだ。
 結果は、8大会ぶりに京都産業大学が優勝という結果だった。
 箱根駅伝のように鉄道を使っての追いかけ応援は難しいが、楽しませてもらいました。
 

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