子育てのゴール

出典: http://w.grapps.me


子育てのゴールは子どもが自立することと言われています。

しかし、親がつい先回りした行動をすることで、子どものやれる、頑張れるという意欲を削いでしまうことになります。(アンダーマイニングといいます)親がよかれと思って手や口を出すことは、実は子どもの意欲をつぶしてしまうことになりかねません。

先回り育児とはどんなことで、どうすれば改善できるのでしょうか。

子どもの「やりたい」の芽をつんでしまう行為

親にとって子どもはいつまでたっても子ども。親心からつい手を出してあげたくなってしまうものです。

しかし、そういった行動が子どもの「やりたい」気持ちを奪い、自立心が育たなくなってしまいます。

下記の行為は、典型的な先回り育児です。ついやってしまっていませんか?

・この子にはまだできないと判断して手を出す

・時間がなくて親が着替えさせる

・子どもが考えている時に待てずに親が決めたり答えをいう

・お菓子かってと泣く子に予定にはないお菓子をかってあげる


やってもらうことが当たり前になると、子どもは自分でやろうと思わずに人に依存するようになります。

先回り育児をしないための4つの心得

実際の場面を目の当たりにするとつい手がでてしまうかもしれませんが、そんな時に知っておきたい心得を覚えておきましょう。

・手を出すのは子どもに頼まれた時だけ

少し頑張ればできそうなことに挑戦しようとする子どもの意欲を優先してあげましょう。また、やってみてできない時に自分から「やって」と頼めるかどうかも自立の一つです。
例えば靴下はかせてと言われたら、「どっちの靴下はかせるの手伝えばいい?」と片っぽだけでも自分ではき、親はあくまで手伝うという立場をとるなど

学校や社会に出れば必要な時に人に頼む場面もでてくるでしょう。自分ができない時は助けを求めることができる子にすることも大切です。

・時間がなくて親がやる場合は事情を説明する

先回りしてしまう理由の1つに「時間がかかる」「イライラする」ということもあります。

確かに、全てのことを子どもに託していては、親のストレスはたまってしまいます。また、時間が限られている場面も多くあります。そのような時は無理に我慢をする必要はありません。

しかし、手を出す場合は頭ごなしに「ダメ」と言ったり、黙って手を出したりすることはないようにしましょう。「ごめんね。できることは分かっているけど、今日は忙しいから私にやらせてください」などとしっかり事情を説明し、子どもが納得してから手を出しましょう。

自分でやる!と強い主張をしたら「おおすごい!じゃ大好きなあなたの準備を手伝わせていただいてもいいですか!」とそのテンションをポジティブな感情で盛り上げてあげましょう。

・自分で選択させる

自分で選ぶということも自立には欠かせないことです。自分で決めたことは行動に移しやすいものです。

食べたい物や着たい物など小さいことからで構いませんので子どもに決めさせる機会をたくさん作りましょう。

決めたことは絶対に否定せず、意思を尊重しましょう。

・失敗することも良い経験と思う

親が先回りをしてしまう理由として他には、子どもに失敗をさせないため、心の底では自分がイライラしたくないからということもあるでしょう。

そのために手を出したり上手くいく方法を教えたりするのです。しかし失敗することは悪いことではなく、むしろ失敗の中から良い方法を探すことが良い経験になるのです。

危険が生じることでなければ、大いに失敗を経験させてあげましょう。

私の息子は、最近一人でお布団に入るようになりました。

「一人で寝てみる」という意志を尊重していますが、どうしても寝付けない時は本人に呼ばれて結局一緒に寝ることもあります。逆にそのまま寝つけた時には、翌日「一人で寝られてすごかったね、さすが私の子ですね」とたくさん褒めています。

できない時は無理をしないことがストレスをかけずに成功する鍵だと思います。

その分頑張れた時にはそのことがどんどん自信となるようです。子どもは昨日と同じと思っても、しっかり成長しているものなのですね。

余裕のある限り見守ること・・・それが子どもの自立を促します。今後はイライラをぐっとこらえて、待つことを意識してみてはいかがでしょうか?

それでもイライラして声が大きくなってしまうことは多々あるのですが、、、親も一日にして成らずですね。

余談



中学でかなり差が出るのは当然として、幼児期にどれだけ手を貸しているか小1にしてかなりの差が出ます。

大まかにわけてまず

「言われないと動けないレベル」か「手を貸さないと何もできないレベル」かそんなとこでその子の基本能力や家庭のしつけ力がわかります。

性格に関しては「基本の善悪がついているか」「物事に前向きかどうか」もパッと見わかります。
そこからこの子には何が必要か、親は私のことを信頼してくれているかなどで親でない自分に教えることができるのかの難易度を個人的には設定します。

外でこどもが伸びるかどうか、楽しく過ごせるかそうでないかは家庭環境の影響が大きいです。環境とは接し方もそうですが親の親としての経験値やその子が末っ子か一人っ子かまんなかっこか一番上かです。


二人目三人目になると経験値がだいぶあるので要領よく育てることができるようになりますが、最初の子や末っ子は割と自分本位に育ちやすいので、それを理解したうえで育てることが大切です。

指導においても一人っ子や末っ子にはあえて厳しく、長男長女は我慢させられることが多いのでこっそり優しく接したり、彼らを立てるような指導をしています。

あとは常に完璧な大人であろうとしないように意識しています。完璧で隙がないよりも少し突っ込みどころがあった方が子どもも「完璧でなくていいのだ・大人も間違えるものだからそういう時は私が助けてあげるんだ」と自立心や思いやりを育てることができます。

手伝いを失敗しても「失敗したかもしれないけど、その気持ちが嬉しいから気にするなよ!またよろしくね♪」と気持ちそのものに感謝をするようにしています。


一つの考え方として
余り気張らず、普段は子どもと助けあいながら、ここぞという時は大人のカッコよさを魅せるくらいがちょうどいいのです。



とのんびりやっていたら今では仕事場の子どもたちに「トミーはコーヒーを飲んでるか、ぼーっとしているか、カッコつけてるか変な顔をしているかで役に立たない!」と言われることも増えました。
手をかそうかと尋ねても「トミーはいなくて大丈夫です」と断られ、逆に「なんかやることある?」と色々やってくれます。子どもの成長はうれしいものですね。


決して仕事をさぼっているわけではないです。
この前も10人位で氷鬼をやって、30分位ずっと私は鬼でした。一回も鬼を変わってくれません。
ルール上は私が鬼ですがスキップか早歩きでしか追いかけてはいけないルールに気持ち的には逃げてる子どもが鬼だなと感じました。

ちなみに「変な顔は仕様です。カッコはつけてるのではなくついてしまうのです。ぼーっとしているのでなく世界の平和とか今朝の今日のわんこ可愛いとか考え事をしながら全体を観ているのです。まだまだ見る目がないなぁ」と子どもには説明しています。


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