見出し画像

目隠し綱渡り

アメリカに少し留学していた頃の話

各国から集まった生徒と、これからコミュニケーションとれるか不安に思ってたとき

初日のオリエンテーションで目隠しして綱渡りする、というボーイスカウト的な事をやった

20年以上たった今、何故か頻繁に思い出す

見えていても難し綱渡りを目隠しで

ロープの周りには生徒たちがずらりと並び、手で支えるというのだ

他の人が渡るとき、目隠しして伸ばしている手を、私は落ちないように必死で手を伸ばしてつかみ支えた

自分の順番

目隠しをしたときの言いようもない不安を感じた

恐る恐る手を伸ばすと、見えない向こう側から支えてくれる手の感触

一歩一歩、誰だかわからない手に支えられながら、渡り終えた

なんだか信頼感というものを体験した気がした


今、私は企業の情シスの立場として、場所を選ばない働く環境を整備している

リモート環境、ウェブミーティング、メールにチャツト

こんなにツールで溢れているのに、コミュニケーションの問題が発生する

まどろっこしさを感じる時、ふと目隠し綱渡りを思い出す

目隠しして綱の上を一歩踏み出すときの不安

勇気を出して踏み出すと、支えてくれる人達の手

これからの仕事術と言うほどでもないが

どうやったら相手を信頼でき

どうやったら相手から信頼されるのか

時代や環境の違いを踏まえて考えていきたい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?