Japan IT Week 2019で見つけた今どきITツール

5/8(水)に東京ビッグサイトで開催された「2019 Japan IT Week 春」へ行ってきました。Japan IT Weekは幅広いIT分野を網羅した日本最大のIT展示会です。あらゆる企業で活用できるであろうITソリューションが一堂に集まるイベントとあって、たくさんの賑わいを見せていました。1日中歩き回りできるだけ多くの展示を見ようと試みましたが、すべてを見切ることはできませんでしたが、その中で気になったツールをピックアップしたいと思います。

Web広告の自動最適化ツール Shirofune

月額1,980円から利用できるWeb広告出稿を簡単に行うことができるクラウドツールです。新規広告の出稿など、知識がゼロからでもスタートできる、といううたい文句で、これから自社でWeb広告を出稿していこう!という企業にとってはコストも低いので導入しやすいです。

Web広告の手間がかかるところをラクにしてくれる機能が整っています。まず、出稿媒体ごとにアカウントをつくり、別々に管理しなくてはならないのですが、Shirofuneでは全媒体をひとつの管理画面から操作ができます。さらにShirofuneに登録すると、Shirofune側で広告媒体のアカウントを管理しているので、わざわざ自分たちで広告アカウントをつくる必要もなくなります。請求も一元管理されるのもわかりやすいです。

また出稿~改善~レポート作成までが初心者でも簡単に行うことができます。広告作成ではキーワードやURLを入力するとある程度の広告の自動作成が可能です。さらに出稿中の改善策は毎日自動で提示されるので、日々の運用業務はその改善を指示に従って行うだけで済み、予算管理も自動で行ってくれます。レポートも自動で必要な情報がまとめられているので、簡単に状況の把握ができます。

はじめてでも知識ゼロからスタートできるだけではなく、日々の運用時間も格段に減らすことができるので、他の仕事へと集中しながら広告出稿を自社で行うことができるという点で、このツールを活用してみる価値はありそうです。また今までは代理店に運用をまかせていた企業も、自社で取り組んでいくことで今どき必須になるであろうWebマーケティングの知見を自社内で深めていくことができます。

マルチチャネル統合サービス Zendesk

現在、Webサイトを通じたUXの向上や企業のSNS活用により、企業とユーザーとのコミュニケーションがあらゆる場所で起こるようになりました。ユーザーとのつながりが増えることで、多くの価値をユーザーに提供できるようになりました。しかし、電話、メール、フォーム、チャット、SNSなどのコミュニケーション経路がどんどん増えていくにつれてその管理が煩雑になりやすくなってしまったという状況も起こりがちです。

Zendeskは複数のチャネルをまとめ、シームレスにユーザーとコミュニケーションがとれるクラウドサービスです。電話からの問い合わせ、チャットからの問い合わせ、FacebookやTwitterでの問合せにも対応し、Zendeskの管理画面から閲覧、対応が可能です。

あらゆるユーザーの声を一元管理できれば、効率的な対応もでき、より良いカスタマーサポート対応を実現することができるようになります。また、媒体の増加していく一方で、省人化が企業命題となっている現在では、一元管理ができるということはひとつの解決策として有効です。

フォームの在り方を変える BOTCHAN EFO

EFO(Entry Form Optimization)とはエントリーフォーム最適化のことです。集客力が高くてもフォームでの離脱が非常に多い、ということも少なくありません。そこでエントリーフォームを最適化し、エントリーを完了させることを促す必要が出てきます。

BOTCHAN EFOはホームページの入力フォームをチャット型にすることで、ユーザーのフォーム入力のストレスを軽減するクラウドツールです。チャット型にすることで、質問がずらっと並んだ通常のフォームの見え方と大きく変わり、会話のやりとりのような感覚でフォーム入力を完了させることができます。また、スマートフォンからの一般的なフォーム入力が、選択ボタンが小さくてうまく押せなかったり、テキストエリアをいちいちタップして入力しなきゃいけなかったりと、ストレスに感じるときもあるかと思います。チャット型にすることで、一つ一つの質問にスマホで返信するだけでよいので、そんなストレスを感じずにフォームを完了させることができます。また、条件分岐などの設定も可能です。

店舗などの分析に digital signage

今回、リアル店舗での人の動きを分析するソリューションが目立っていました。SBクリエイティブのdigital signageはデジタルサイネージを視聴した人の顔情報を記録し、店舗各所に設置したカメラによって顔を再認識することで消費者行動を把握することができるようになります。

SBクリエイティブのdigital signage以外にもリアル店舗での消費者行動の分析手法というのはいくつか出展されており、人も多く集めていました。この分野はやはり注目度が高いように感じました。

まとめ

今回、Japan IT Weekへの参加ははじめてでしたが、見ごたえたくさんの展示会でした。出展しているものを見ていると今の流行りや企業に求められているものが見えてきます。クラウド分野に関しては働き方改革がやはり目立っていました。引き続き省人化や効率化というキーワードは求められていきそうです。

また、クラウドツールに関しては日々新しいものが目まぐるしく生まれてきます。このようなイベントで新たなツールを発見したり、発見したアイデアをもとにして情報を探すことで、まだイベントへの出展もしていない良いツールを発見したりもします。最新のIT動向をキャッチして静岡へ新たな情報を流入させられるように、今後もこのようなイベントへ足を運んでいきたいです。

TOMS小野塚


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