ホリエモンと考える 音声ビジネスの可能性 News picks

Voicyやオーディブルはどこのマーケットを狙っているのか?

冒頭から堀江氏はVoivyやオーディブルを使わないという話がメインで繰り広げられていたが、私としてはVoivyやオーディブルは「ながら時間」の活用という意味で効果があると感じています。何故堀江氏はこういったツールを活用しないのか?ホリエモンとしては狙っているマーケットが違うという捉え方でした。これについては私も盲点でしたが、Voivyやオーディブルは朗読、トークをベースに聞き取りやすく構成されている為、非常にゆっくりで、堀江氏のように単位時間当たりの情報量を最適化している人たちにとっては活用ができないということでした。確かにわかる気もします。しかし、主婦等家事仕事をやっている層や、運転をしながら情報を取り込みたいという層にとっては重宝されるという一面もやはりあるようです。ツールはすべて得手不得手がありますが、音声コンテンツはボリュームゾーンであるマーケットから見ると拡大可能性はまだまだあるのではないでしょうか?

動画と音声コンテンツ

堀江氏は音声コンテンツよりも動画コンテンツの方が情報量が多く、利用がしやすいという意見でしたが、Voicyの緒方代表は動画は制作にかかる労力が大きいた公開されるコンテンツが増えない点を指摘していました。ここまで想定内でしたが、動画は言葉の壁を超えるというのは盲点でした。確かに動画は動きで言葉を補い、テロップでも補えますが、音声サービスでは、言語の一致がないと聞き取ることができません。ここでも得手不得手が発生しそうです。言葉もガラパゴス化している日本で考えると国境を超えるビジネスまで広げるには時間がかかりそうな印象です。

Voivyやオーディブルというサービスというより、音声コンテンツの可能性

堀江氏が可能性を見出していた音声コンテンツが、子供向けのコンテンツでした。Amazonのアレクサと連動をさせて子供に読み聞かせを行ったり、絵本とアレクサの連動など、言葉を覚えたての子供への音声コンテンツ分野は今度伸びる可能性があるという認識をされているようです。

Voicy等の音声コンテンツは儲かっているのか?

儲かっているかの明確な話はありませんでしたが、Voicyの広告効果は非常に高いと広告主から高い評価を獲得しているようです。某メディア企業のWeb放送と比較をしていましたが、音声メディアはそもそも音声のみなので広告作成費用が低く、費用対効果を取りやすい傾向があるようです。また、Web上に乗る音声広告は広告効果のデータも確実に取得することができる為、説得力も高いと想定されますね。広告制作費を抑えられて、リスナーの属性がはっきしりしていいるからこそ出せる効果なのではないでしょうか?

結局音声ビジネスの今後はどうなのか?

私の感想ですが、可能性は高いと想定されます。ただし、他のテクノロジーの進化のスピードや方向にもよると。例えば自動運転であれば、完全自動運転が実施されるようになれば音声よりも動画になります。また、言語翻訳の制度が究極まで高まれば言語の壁を壊すことができて、気軽に音声コンテンツで多様な価値観にアクセスすることができるようになります。
堀江氏のようなハイレベルのアッパー層ではなくミドル層の需要を確実にとれればマネタイズも確実にできるのではないかと思います。

おまけ

Voivyの社内報は音声だそうです。社長スピーチなども音声でどこで離脱したか等もとれるということです。その結果、スピーカーの方が試行錯誤するようになり、スピーチがうまくなったということでした。こういったことは会社に取り入れたいですね。(中川豊章)


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