スポーツビジネスについて B.LEAGUE常務理事・事務局長の葦原一正氏

今回私が注目したこと、「ジョイントベンチャー」です。
スポーツビジネスの主な稼ぎ頭となるスポンサー看板、野球もサッカーもシーズン終了後にTV放映された露出タイムを計りCM換算、約○○○万円の効果があります」と言うものです。果たして看板を見てる人はどのぐらいいるでしょうか。クラブの満足に過ぎないところもあります。スポンサードがクラブに投資したくなる仕組みを変える必要があります。それがジョイントベンチャーです。投資企業に対してクラブを活用した新たなビジネス構築につなげていく。単なる権利にならないよう、一緒にスポーツを育てる事業がスポンサードにも必要となってくるのです。2020年にオリンピックも控え、ハードもソフトもビジネスチャンスがスポーツ業界には存在することを改めて認識しました。

以下、葦原氏の話からのメモです

ご存知の方をいらっしゃると思いますが、
B.LEAGUEは「NBL」と「bjリーグ」を統合し実現したリーグ機能になります。

2年で業界全体の市場規模が「3倍」に急成長した要因を今回は探っていきます!

■B.LEAGUE組織(人)
スタッフは少数精鋭の若手が中心

そして川淵氏のリーダーシップ。「自信、揺らぎない信念、それを裏付ける根拠、理論武装」など

■事業方針
「スマホファースト」。スポーツ4大収入の一般的な考え方から、B.LEAGUE独自の考え方へシフト。
例)チケットはプレイガイドから「WEBチケット(直販)」
       放送は地上波・ペイチャネルから「ネット中継」
  スポンサーは看板露出から「デジタル中心としたアクティベーション」
  グッズはワゴン販売@アリーナから「EC」

■ターゲットのセグメント
10代~30代男女、他競技との差別化/スイッチングしない商材ターゲットのイメージはみんなにわかりやすく伝えるためより具体的に。ターゲットイメージは1人観戦型ではなく集団観戦型でオシャレ、家に居ることよりもお出かけ好き、TVやPCではなく「スマホや雑誌」で情報収集、発信もシェアも積極的で流行に敏感なひと。

■B.LEAGUEの社会的立ち位置
「利便な世界」から「エンタメの世界」「社会帰属の世界」へ

■B.LEAGUEの基本的な考え
「稼いで」からすべてがはじまる!従来の発想では「普及“広める”」→「強化“強くなる”」→「事業“稼ぐ”」の順である。全ては稼いでからはじまることがビジネススポーツではポイントとなる

■世界スポーツとの市場規模比較
NFL1.4兆、MLB1.1兆、NBA5,000億、NPB2,000億、J.LEAGUE1,600億、B.LEAGUE270億。日本はアメリカの3周おくれとなっている。ちなみに、日本が停滞し対しアメリカが急成長している要因に「動員」がキードライバーではないという。ポイントは「ガバナンス」
そして経営者のプロが多い。日本スポーツ界では親会社からの出向が多く全国の社長平均年齢も60才。経営者の「プロ化」こそ必要。

① リーグ主導のガバナンス再構築
② デジタルシフト
③ スタジアムの新築・改修
④ 若い人材の台頭

“とにかく稼ぐ”マーケティングをし、普及や強化につなげていくが今後のスポーツ業界には必要になっていきます。

                            (楮原 辰哉)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?