2024/8/19 あいホールディングス(3076) 本決算
保有銘柄の1つあいHDが8/19に本決算の発表を行い、難しい決算内容だったので私なりのとらえ方等をご紹介いたします。
中小型株、高配当銘柄が好きな方は是非銘柄選びの参考にしてみてください。
以下、以前同社を紹介した記事になります。参考に見ていただければ幸いです。
会社概要
あいHD(3076)はセキュリティ関連機器メーカーで主要取引先は三菱HCCになります。
今期及び来期は岩崎通信機の完全子会社化による負ののれん発生益を計上しているため、PERが異常な低さになっております。
2025年度に計上する負ののれん発生益は100億円と試算しているので実質的な指標は単純計算で
PER:17.15倍
ROE:約8.75倍
となり、決して割安とは言えない水準ですがROEは十分合格点に達しています。
業績
業績
売上高 :前年比+ 7.4%
経常利益:前年比+88.7%
前述したとおりの負ののれん発生益は経常利益に計上されており、見かけ上大幅増益になりました。
来年度の業績予想は、岩崎通信機の売上高約150億円/営業利益約5億円を取り込み増収増益。岩崎通信機の取り込みを考慮せずとも微増収微増益なので及第点ではあると思います。
セグメント別
あいホールディングスの収益を支えているセキュリティ機器事業がここ数年絶好調。営業利益率40%越えは圧巻ですよね。これ以上は期待しないので維持していただければ合格点。
今後の成長のカギを握っているのはここ数年売上高、利益ともに下落している情報機器事業。2025年度は持ち直す予想なのはサプライズ感が強いのではないでしょうか。営業利益率10%に復活する予想をしているのでしっかり達成できるか、見届けたいと思います。
新事業が好調
新事業の脱炭素システム事業の2025年売上高が20億円を達成する見込み。利益まで記載がありませんが、国内外問わず受注が好調なようなので、今後収益に寄与できるか注目したいです。
配当金
2025年の配当予想は1株当たり90円で維持。負ののれん発生益も還元に回してほしいところですが、累進配当の姿勢も見受けられるため良しとします。今後、ホルダーとして是非DOE採用してほしいです。
最後に
岩崎通信機のM&Aにより業績の分析が複雑なため、2025年の微増益が若干不安でしたが、セグメントを分解してみると案外期待できる要素もありました。
チャート的にはここ最近2,200円-2,500円のレンジからなかなか抜けられない現状。
セキュリティ機器市場は今後も伸び続けると個人的には大きく期待しているため、引き続き上手なM&Aとともに成長していただけたら嬉しいです。