アマティ計画〜マツダプレミアムブランドへの挑戦〜

(過去コメント再掲です)

バブル期の80年代後半、マツダはブランドイメージ向上の為、複数のブランド、販売チャンネルの構築を計画した。
マツダはそれまでマツダとフォード(オートラマ)の2チャンネル展開だった。
そこに、新型オープンスポーツカー(ロードスター)や高級クーペ(コスモ)向けにユーノス、軽自動車からスモールカー向けのオートザム、そしてプレミアムブランドアマティを加えた5チャネルとする。

同一プラットフォームで各チャンネル向けに車種を用意する、いわゆるバッチビジネスだが、それぞれ個性を出す為にデザイン含めて変え、車種名もルーチェ、カペラなど過去の車種名を消して新たな車種を続々と出した。

それでもマツダの規模では限界があり、ユーノスはシトロエン、オートザムはランチアを輸入してラインナップを揃えた。

その大トリを務めるのがアマティ。

メルセデスSやBMW7にガチで対抗させる為、量産世界初のW12エンジン搭載の大型LセグメントFR車アマティ1000。

量産世界初のミラーサイクルにリショルムコンプレッサーを採用したEセグメントFF車アマティ500。

美しいデザインを纏いV6エンジン搭載のアマティ300。

そしてメルセデスSクーペやBMW6シリーズ対抗の3ローターツインターボ搭載のアマティクーペ。

しかし、計画は頓挫。
フラッグシップのアマティ1000はW12エンジン開発が遅れて断念。
同時にアマティ計画も断念。

アマティ500はユーノス800
アマティ300はユーノス500並びにクセドス6
クーペはユーノスコスモ
としてリリース。

そのユーノス含めた複数チャンネルもうまくいかず倒産の危機となり、フォード傘下へ。

そんなマツダは30年の月日を経て、再度プレミアムブランドに挑戦。
マツダブランドで。

新開発のD、Eセグメント向けプレミアムFRプラットフォームに、新開発直6エンジンを携え。

果たしてリベンジなるか。

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