トヨタ車チラ見 アクア/ハリアー/RAV4

たまたまイオン某店にトヨタのショールームがあり、展示車を拝見した備忘録です。

新型アクア

グレードは最上のZ。オプションの合成皮革パッケージ付き。

運転席の感じはヤリスに近い。
ペダルオフセットも少な目。ブレーキペダルはステアリングほぼ中央だが、アクセルペダルはキチンと右下にある。
パーキングブレーキは機械式足踏み。って事は後輪ドラムブレーキか。ヤリスクロスの電動パーキングのディスクブレーキを採用するかと思っていたのだが。

シートはハーフレザー。サイドサポート、サイズ共に問題なし。最近のトヨタ車が好んで使う合成皮革だが、伸縮性があり柔らかく、安物の本革よりよっぽど良い。

ダッシュボードや内張はソフトパッドがちょいちょい貼られ、悪くない質感だ。

後席は意外に広く、サイドサポートもガッチリしている。日本仕様カローラ級。
広いと言ったが、後席として使えるミニマムなサイズではある。
ただし、座面は低く前方視界は悪い。その分頭上スペースは問題無い。

ヤリスの様などうしようもない後席よりずっと良いが、フィットには負けると言う感じ。

後席下にハイブリッド電源ユニットを置く為、座面厚は薄い。パッと乗った感じはいいが、長時間乗車は不明。

ハリアー

グレードは2Lガソリンで中間のG。
車両本体は341万円だが、オプション付きで401万円との表記。なんだか妙に高いな。

右ハンドルの仕立ては良好。
ステアリング軸はシートほぼ中央で、ブレーキペダルは少し右。アクセルペダルは当然更に右に位置し、オルガン式が採用されてる。
TNGA GA-Kプラットフォームの右ハンドルはなかなか良い出来。

シート調整は電動。
こちらはアクアとは違い戸惑わずに調整できる。なぜみんなこの操作系にしないのだろうか。

テレスコとチルトも電動で、コレはキーONしないと動かないので残念ながらドラポジを完全には確認できなかった。

シートはハーフレザー。合成皮革にセンター部だけアルカンターラ風ファブリック。
サイズも柔らかさも申し分無い。サポートもまずまずでなかなか良いシートだと思う。

内装はやたらとソフトパッドが貼られている。
ダッシュボード上面だけハードプラスチックだが、他はソフトパッド。
と思いきや、ATシフト周りはソフトウレタン塗装か。マットな艶消しのウレタン表皮は見た目良いが、今後の耐久性が不安だ。数年経つとベタベタで無惨になる欧州車を見てきた身としては…。

ドアパネルにはちょいちょい加飾が入っているが、要らないんじゃ無いかと思える細かい加飾がある。悪くはないが少々ビジーだし、ドア内張後半は視界に入らないのでほとんど効果は無いと思う。

デザイナーの迷いか。少し幼稚に感じた。

メーターはメカニカルな二眼式メーターの間にディスプレイパネルが入る。
個人的にはフルディスプレイにしたところで、針のメーターを表示させるのならなんら意味は無く、だったら視認性の良いメカニカルメーターの方が良く、正解だ。

後席はビックリする程、足元が広い。ヒザ前にコブシ何個入ると言うインプレをする評論家が喜びそうだ。

シートの背面角度、トルソ角はかなり寝かせている。屋根が低いのでこうなるのは理解する。
ただ、座面後傾角度はあまり付けてない。
座面角度に合わせて座ると、ヒール段差(床から座面高さ)が足りない。

しかし、シートに背中を預けて脚を前に放り出し、前席下に足を入れるとしっくりくる。前席下の足入れも良好だし、ヒール段差不足も気にならない。

なるほど、ルーズに座るのがデフォルトらしい。

最初は雑な設計かと思ったが、どうもそうではなく、敢えてこうしてるようだ。
なるほど、ハリアーの後席はふんぞり返って座るのが吉だ。

RAV4

グレードはアドベンチャー。
ハリアーの後席を見て、同じプラットフォームのRAV4はどうなのかが気になったので、乗ってみた。

前席の作りは非常に近い。
RAV4の方が屋根高い分アップライトだが、そこまでの違いは無い。
よくよく見るとハリアーと室内高は15mmの差でしかない。ほとんど同じと思っていい。

アドベンチャーは防水合成皮革シートとなる。伸縮性もある素材で、なかなか良い。シート骨格はハリアーと同じ模様。

ダッシュボードもハリアーと似たようなデザインテーマだが、こちらはハードプラスチックが中心でソフトパッドは少ない。金属風レリーフも明らかに安物の塗装で(ハリアーも所詮塗装だがメッキに近い塗装)、ヒエラルキーを明確にしている。

後席を見てみると、足元スペースはハリアーより狭い。
あれ?ホイールベースはハリアーと共通のはずだが。

とは言え、RAV4の後席はアップライトにキチンと座らせるトルソ角および座面角であり、お手本の様な設計だ。非常によくできている。
本来コレが正解だろう。

そこで気が付いた。
もしかして、後席座面設計はRAV4とハリアーで共通では?
で、RAV4で設計したあと、ハリアーは屋根とユーザー嗜好に合わせてトルソを寝かせただけ?

残念ながら時間が無く、詳細な確認はできてないが。

ま、ハリアー買う人がここまで後席に拘る事は無く、無問題だろう。
このデザインで、後席スペースは広々、それだけで皆さん大満足だろうし、トヨタの方々は良い仕事をしたという事だ。

「パパ、後席広くてハリアー快適よ。ラクに座れるし、RAV4より高級よ。」
「そうだね、ママ。」
ってな感じだ。

素人は兎も角、ヒョーロンカもハリアーの方が評価高いかも知れない。なにせ足元も頭上もスペースが多いのだ。コブシが沢山入る。
当然ながら、その分ハリアーの後席着座姿勢は崩壊している。

マトモな設計はRAV4だ。

なるほど。コレは無能なヒョーロンカをスクリーニングするのに良い題材だ。ハリアーとRAV4の後席評価で、誰が無能なヒョーロンカなのかがわかる。


当方ハリアーへの興味がほとんど無いので、これ以上調べるつもりもない。

推測が違っていたら申し訳ない。

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