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終演

しばらく告知させていただいてましたユーフォニアム新人演奏会「Neo Euph 2024」が無事終演いたしました。

当日は外に出るのもためらうほどの大雨だったのにも関わらずたくさんの方々にお集まりいただき、一緒に素敵な空間を作ってくださいました。
改めましてご来場くださった皆様、開催にあたりご尽力くださった関係者の皆様、本当にありがとうございます。

そして何より今回共演しましたピアニストの戸間葉月さん。
ユーフォvsピアノ!みたいな強烈さのある曲(ピアノの難易度も強烈)を選曲できたのは間違いなく彼女のおかげです。また皆さんの前で二人でパフォーマンスしたいなぁなんて思います。とっても情熱的な演奏をありがとう。

さて、今回の舞台。
このような演奏の機会をいただけて音楽に向き合う心が一層奮い立ったというのはもちろんですが、無事本番を終えて何より感じたのは、ここまでユーフォニアム界を支え紡いでこられた皆さまのお力があって今の私がこのステージに立てているんだという実感でした。

以前コロナ感染により演奏会の出演を辞退したお話をしましたが、この「Neo Euph」という新人演奏会も例外でなくコロナウイルス感染拡大の影響を受けていたそうです。

「Neo Euph」は今回きりの演奏会ではなく、過去にも定期的に開催されている演奏会です。
今回の開催は実に6年ぶり。
ユーフォニアムをお仕事にするということの難しさもあって、こうしてこのタイミングで5人のユーフォニアム奏者が集まること自体がハードルでもあったとか。

苦境に直面しながらも大切に紡がれてきた演奏会をこの2024年に開催実現させるために、たくさんの方が動いてくださったことと思います。
本当にありがとうございます。
そしてそんな愛ある演奏会に立たせていただけたんだなとしみじみ…噛み締めています。

ユーフォが好きというピュアな気持ちだけでここまで続けてきたものの、情けない話、時にはふらふらと意志の弱い歩みだったこともありましたし、たくさん失敗もしてきました。
それなのに今こうしてなんとか立っていられるのは、運とか巡り合わせみたいなもので。でもその巡り合わせがあるのは大先輩方の切り拓いてこられた道があってこその話で…。

定型文っぽくなってしまった気もしますが、いや実際本当にそうで、先生方をはじめとした「私の憧れの人たち」が「お仕事の大先輩」になるまでに(憧れであることにはいまだ変わりありませんが)ユーフォを手放すポイントなんていくらでもあったわけで、でもそれが「いやいや、でもまだユーフォ吹いてたいし」って思っていられたのは、そして続けられたのは間違いなく周りの環境なんです。

これまでの毎日の積み重ねの中で「音楽って最高だな〜」って思う瞬間が訪れ続けたもんでこんなになっちゃった、みたいな。もちろん私の演奏を聴いてくださるお客様にそう思わせていただいているというのが第一、これは揺るぎないんですが!

ユーフォニアムを通して「音楽ってこんなにも楽しいんだ!」と思わせてくれた方々がいて、それに私は憧れて、それを全力でサポートしてくださる存在があって(今回の演奏会で言いますと主催の三木楽器さんはじめ…)、そして音楽を受け止めてくれる聴き手、お客様がいてくださって。
そんな繋がりを感じずにはいられなかったのです。そのご縁のひとつひとつに対して、本当に私は運がよかったな、と。

音楽を愛する人たちの温かみや情熱をダイレクトに浴びた演奏会でした。

音楽の勉強をしたいと音楽科のある大学に進学してからしばらくは演奏活動というものを仕事にするビジョンが見えなかったものですから「10年、20年後はユーフォ続けられてるかな」という期待のような不安のような気持ちを抱えていたものですが、今は随分心持ちも変わりました。

それは「今なら食っていける!」とかいう自信なんてものではもちろんなくて(当然ながら今音楽だけで生活するなんてとんでもないって状態ですし)、どちらかというと「意地でも辞めてやるもんか!」みたいな気持ちの方が近いです。
と、ここで言っておくことで引っ込みがつかなくなっていいかもしれません。文章を書くって面白いですね。

これからどんな形の音楽活動になっていくのやら見当もつきませんが、どうにか音楽には食らいついたままでやっていけたらなと思います。

応援してくださいましたら、嬉しいです。
頑張ります。


最後に少しnoteに関するお話を。

終演後に「note読みました」とのお声もちらほらいただきまして、なんとnoteきっかけで知ってくださった方にもご来場いただいたようで!本当にありがとうございます…!
新たなプラットフォームを設けたことで今までには届くことのなかったところまで私の声が届いているんだと実感しました。なんだか不思議な気持ちですが、とっても嬉しいです。
これからも自分のアウトプットを楽しみつつ、頑張りたいと思います。

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