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認知症と道路

引用元:Living near major roads and the incidence of dementia, Parkinson's disease, and multiple sclerosis: a population-based cohort study. Lancet. 2017.(論文タイトル、雑誌名、発表年)

今回は認知症と道路の研究を紹介します。カナダの研究です。

「認知症と道路」って、なんのことだという感じですよね。

実は、最近は公害と脳の病気の関係が取り上げられることが多いんです。

そして、大きな道路の近くに住んでいる人の脳の機能は低いなどという報告があり、その関係性に焦点を当てた研究が行われました。

調べられたのは、認知症、パーキンソン病、多発性硬化症という三つの神経疾患、脳の病気です。

パーキンソン病は、体が動きにくくなったり、手足が勝手に震えたりする病気で、高齢者に多い病気です。

多発性硬化症は免疫が神経を攻撃する病気で、しびれや麻痺、痛み、うつ病の症状など、様々な症状を出す病気で、比較的若くして発症する方が多いです。

この研究はカナダで行われ、人口統計的に調査されました。

2001年の4月の時点で、カナダで生まれ、オンタリオという場所に5年以上住む20歳から50歳の人々全員と55歳から85歳までの人々全員が調査対象です。

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