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久々に絵を描いた

久々に絵を描いた。今台湾と日本で絶賛遠距離恋愛中の彼女の絵を描いた。
そう言えば子供の頃から人の顔を描くのが好きだった。ある人の顔を描いていくとその人に対する理解が少し深まるように思う。それはその人を描くためには最終的に細やかな部分を捉えなければいけないからだと思う。細やかな部分を隅々まで捉えようとする過程でその人の表情の作り方の特徴などが解ってきて例えばその人のことを全く知らなかったとしても何となくな人柄などが僕の中でいくつか予想されてくる。

他人が何を考えているのかを完全に正確に理解することは出来ない。考えを聞いてもそれが本当なのかどうかはわからない。そもそも人は矛盾したいろいろな思いを抱くのが普通だと思うから何が本当の気持ちなのか?なんて本人ですらよくわかっていないものだろう。ということで僕は他人の気持ちや考えを完全に正確に理解することは出来ない。そしてそれは自分に対しても同様である。だから少しでも理解したいと今までずっと思ってきた。
他人または自分を理解するためのアプローチは様々あると思う。様々なコミュニケーションを通して理解が進むことは凄く一般的だと思う。その人の絵を描くというアプローチの僕が好きなところは比較的冷静になれやすいというところだ。コミュニケーションは凄く楽しいけど些細なことで様々な感情が掻き立てられがちでそうなると冷静に相手を見ることが出来なくなる。絵を描くこと自体はコミュニケーションとは違うと思う。自分が相手を一方的にじっくり見て、一つ一つ線を組み合わせていき相手を再構築していく。感情に任せた線では到底正確に再構築することなんて不可能だ。ひたすら冷静になる必要がある。そして冷静になれたところで正確な線なんてよっぽどの熟練者でもなければ一つも描けはしない。僕も下手くそだからいろいろな線を試行錯誤しても全然正解には辿り着けない。不正解なりになんとか無理やり相手を再構築するのが精一杯だ。そうやって創り上げたその人はその人自身とは程遠い感じがする。僕が見ているその人って感じ。ということはある人を描くことで自分がある人をどのように見ているのかがよくわかるのかもしれない。じゃあ結局ある人を描いたところである人のことはやっぱり全然解らないのかもしれない。でもある人を完全に正確に再構築出来たとしたら少しはある人のことも解るようになるかもしれない。ということで暇な時に絵を描くことは続けようかなと思う。没頭できる趣味って尊い。

サポート多いと外食しがち。ご馳走さまです!