俺の才能

弟の橋本淳ことジュンタムンのこの投稿に痺れた。
ジュンタムンとは同居中で同じ職場で働いていて一緒に練習していていつも彼のことは身近で見ている。

はじめに弟と書いている通りジュンタムンは僕こと橋本知之の弟である。7つ年が離れている。彼がブラジリアン柔術をはじめたきっかけは僕が彼を当時通っていた地元のブラジリアン柔術の道場に連れていったことである。彼を連れていった理由は単純に大好きな弟と一緒に大好きなブラジリアン柔術を出来たら最高だなぁと思ったからだ。
弟は僕のように即ブラジリアン柔術にハマることはなかったがだんだん好きになっていったようで高校卒業した後、世界的にもトップクラスの競技者である僕のコネを使いcarpediemに就職した。

その当時弟は強くなかった。選手練のレベルが高く毎日みんなにボコボコにされていた。
一年経っても変わりなくボコられていたし怪我しがちで練習量も少なかった。そんな彼を見て僕はイライラしていた。成長が目に見えない選手を見ると何も考えていないような気がしてイライラしてしまうことがある。試合でもなかなか勝てないでいたのでこの先彼はトップ選手にはなれないような気さえしていた。

今考えればそんな僕の予想は全くの検討違いだったとわかる。彼はずっと悩み考えていたし目に見えるようなものではなかったとしてもきっと少しずつ上達していたんだと思う。日々ボコボコにされても試合で良い結果が出なくても考えることを辞めなかった。辞めなかったどころか日を重ねるごとにより没頭しより考えるようになっているように見えた。

最近では彼からブラジリアン柔術という競技に関して沢山のことを教えてもらっている。練習に関しても気がつけばボコボコになんて出来なくなった。僕がやられることもある。彼が毎日ボコボコにされてた当時誰が今の彼の強さを想像出来ただろうか。

多くの人が「彼には才能がある」みたいな言い回しをよく使う。才能というものがなんなのか具体的にわからないけどたぶんたいして重要なものじゃない。いままで見てきた王者は全員日々試行錯誤し目的に向かって積み重ねる作業を惜しまない人達だった。才能があるだけの人達では到底及ばないレベルに彼らはいる。

強くなったジュンタムンはますます考え積み重ねる作業の質もますます上がってる。このまま行くと僕がボコられる未来も遠くなさそう。

僕も少しでも理想に近づくために変わっていかねば。だから一日一日大事に過していきたい。

「俺には才能があるんだろうか、、」みたいに悩んでる人に言いたい。才能なんてまじでたいして重要じゃない。昔自分には「特別な才能があるんじゃないか」と思っていたけど上にいけば行くほどそんなものはないと思い知ったし別にそこが重要じゃないと思うようになった。弱い理由は才能がないからじゃない今までの取り組み方の質が低いせい。

僕が世界選手権で3位止まりなのも取り組みの質のせい。いろんな欲に溺れて取り組みを怠ったせい。そこで自分は欲に溺れる人間なんだと決めつけたらそこまで。溺れる原因を勉強して改善していくことで変わっていける。なりたい自分になるために日々積み重ねるぞ!

サポート多いと外食しがち。ご馳走さまです!