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ついにウォーグレイモン登場!「デジモンアドベンチャー:」第29~30話感想

第29話「脱出 燃える密林」、第30話「究極体ウォーグレイモン」の感想です。ようやくウォーグレイモン来ました!男子でウォーグレイモンが嫌いな人はいないでしょう。やっぱりめちゃくちゃカッコいいですね~あとはストーリーもうちょっと頑張ってくれたらいいのだけど。

デジモンを倒すのに躊躇いのない子供たち

連れ去られた(?)ヒカリを取り戻そうと後を追う太一。落ち込む太一に喝を入れるアグモンや、励ましの声をかけるヤマト・タケルのシーンはよかったですね。とくにヤマトは同じ兄弟がいる身なので、グッとくるものがありました。あと、いつの間にかヤマトが光子郎を名前で呼んでて、徐々にヤマトが仲間を信頼し始めているのかなと思いました。

森を抜けようとするなか、太一とアグモンは森を荒らす“狩り”を目撃することに。出会ったウッドモンの話からすると、要は弱肉強食の世界ってことですよね。幼年期のバドモンすらデリートされてしまう様子が象徴的で、デジモンの野生感が表れていていい感じでした。

ただ、タンクドラモン、アロモン、メガドラモンたちはウッドモン、ロップモン、バドモンたちを襲うわけだけど、とくに誰に操られているわけでもなさそう。31話予告でようやくミレニアモンが次の大ボスだと判明しているけど、この時点ではタンクドラモンたちが本当に悪いデジモンなのか判別できないわけで、そうしたなか弱いデジモンたちを守るためとは言え敵デジモンをバンバン倒しちゃう太一たちにはちょっと違和感ありました。この話だけでなくデビモン編終了以降登場したデジモンに言えることですが…(デビモン配下のデジモンは赤い目とか黒い瘴気とかがあってわかりやすかったけど)。

というか、今作ではデジモンを「倒す」ことに対する子供たちの葛藤が全くと言っていいほど描かれていない。アグモンたちも敵デジモンも同じデジモンなわけで、子供たちはその区別がついていないのか、謎の使命感から命を奪うことに迷いがないのか…。02はそこが丁寧に描かれていたからこそけっこう深みのある、子供向けアニメにしては重いテーマを提示した作品でしたよね。

あとガルダモンちょっと強すぎじゃない…?メガドラモンをワンパンで消滅させてましたけど。

ウォーグレイモンカッコよすぎか

30話ではついにウォーグレイモン登場。作画が気合い入り過ぎててビックリしました。無印だとワープ進化だったけど今回はメタルグレイモンからの究極進化。ワープ進化も見たかったけどこれはこれでよきです。新しい挿入歌もめっちゃよくてテンション上がりっぱなしだった…。でも太一との縮尺が無印とちがってかなり大きくなってた。ガイアフォースは森を焼き尽くしそうな勢いだったのに敵デジモンを一掃しただけでしたね。特殊能力かよ…。

デジモンファンにはおなじみ、過去作に何度か出てきたパロットモン。ここで出すのはちょっとあざといかな~どうせならメタグレ初進化の時に来てほしかった。究極体のクロスモンになってかなりパワーアップしてたけど、ウォーグレイモンの前では一瞬でしたね。


ウォーグレイモンの作画がめちゃくちゃカッコよかったぶん、ストーリーが薄かったのが本当に残念。なんで進化できたのかイマイチわからないんだよな。無印みたいにヒカリ絡みで進化してほしかった…。紋章の意味もいまだに語られてないし。旧作見てればわかるんだけど、今の子供たちにはこの謎のマーク何?って感じではないだろうか。あとはやけに回想が多い…。

もしかして今作、制作費が少ないのでは…?

ここまで今作を観てきて、ストーリーに深みがないことは何度も指摘してるけど、その一因として実は今回って与えられている予算が少なすぎるのでは?って感じる場面が多い。30話のベジーモン、パロットモンをはじめ、敵デジモンでしゃべるデジモンほぼいないよね…。とくにベジーモンはアロモンの司令塔的な役割っぽかったのにもごもごした謎の音声だったし…。戦ってる相手の感情がわかればもっと話が面白くなるのでは…。そのほか、過去の回想で尺稼ぎしているのも、アグモン・ガブモン以外の進化バンクが省略されているのも、「やりたくてもできなかった」と考えた方が合点がいく。メタルグレイモンのX抗体のエネルギー砲のシーンも何度も同じもの使いまわしてるよね。あくまで想像の域を出ないけど、視聴者の期待に応えられていないのは現実的な問題もあるのかもね…。

31話予告ではいよいよ次の敵がミレニアモンってことがわかって、一体何と戦っているのかわからない状態が終わるので一安心ではある。そして謎にしゃべらせなかったロップモンはやっぱり重要キャラっぽい。究極体のケルビモンはセラフィモン、オファニモンと同じ三大天使デジモンの1体なのでね。ようやく次のストーリーが動き出しそう。

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