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古参ファンの誰もが待ち望んでいた進化バンク&挿入歌「デジモンアドベンチャー:」第1~4話感想

いよいよ再開されましたね…。この時をどれほど待ったことか。空・ピヨモン、光子郎・テントモンの出会い、進化バンク&挿入歌と盛りだくさんの内容だった。本当なら3話が終わった時点で感想をまとめたかったけど時間がなくて書く暇がなかったので、今回は1~3話の内容をまとめつつ4話の感想を書こうと思います。

第1~3話は無印ファンのためのプロローグ

ストーリーを見ていたら明らかなんだけど、1~3話は完全に旧デジモンアドベンチャー(以下、無印)の劇場版「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」(以下、ウォーゲーム)のオマージュ。デジタルワールドとは異なる電脳空間を舞台にしていること、光子郎が太一、ヤマトのサポート役となって現実世界から2人を手助けしていること、ミサイルが東京をターゲットにしていたこと、そして何よりオメガモン…!もうオマージュっていうよりウォーゲームそのものじゃん!完全に無印ファンに向けたサービスだった。

話自体はテンポよく進んでいて、オメガモンが登場したこと自体はうれしかったけど、個人的にはちょっとやりすぎなんじゃないかと思った。ウォーゲームは時系列的に無印のTVシリーズの後日談。冒険を通して子供たちとパートナーデジモン、そして子供たち同士の絆が極限まで高まった後で、ネットを通してディアボロモンとアグモンたちの戦いを見ていた聴衆たちの力を得て奇跡的に進化できたのがオメガモンなんですよ。その流れを踏まえると太一とヤマトがそれぞれのパートナーデジモンと出会ったばかりの状態でオメガモンに進化できるのはやっぱり不自然。まあ相手は究極体のアルゴモンなのでオメガモンじゃないと勝てないわけですが…。無印を知らない世代からすると、単に急に強くなってめっちゃかっこいい!って気持ちになると思うけど。

だけど、ここまであからさまな古参ファンサービスはこれで終わりなんじゃないかと思いました。そう思う理由の1つは、3話の終盤、太一がデジタルワールドに行ってアグモンと湖のほとりで再会するシーン。無印劇場版最終作「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」(以下、ラスエボ)の最後でアグモンが太一の前から姿を消してしまう場面を彷彿とさせますよね。川と湖っていう違いはあるけど、水辺がラスエボでは別れ、今作では出会いの象徴となっているのが良い対比になっていると思いました。無印と今作はつながっていつつも、ここからは新作として新たなデジモンアドベンチャーをつくりますよっていう制作陣の意思表示のようにも受け取れます。なので、1~3話は新シリーズに古参ファンを取り込むためのプロローグとしてつくられたんだと感じました。

デジタルワールドの雰囲気がかなりいい!

そして約2カ月の休止期間を経て今朝放送された第4話。ついにデジタルワールドでの冒険が始まるということで、終始テンション高めで見ていました。なんといっても、デジタルワールドの雰囲気がすごく良い。自然豊かな様子が細かく描かれていて、無印には登場しなかったブラキモンやステゴモンもいて、アップデートされている感もあって感動した。

今回のトピックの1つは空・ピヨモン、光子郎・テントモンとのそれぞれの出会い。前回の投稿で太一とアグモンの出会いについて書いたけど、今回も子供たちのこなれ感がすごい。とくに空はデジモンと会うのも初めてなのに不安感一切なし。堂々としすぎでしょ…。やっぱりこの辺はデジタルネイティブ世代の順応の早さを表しているんですかね。あと、今回は空・ピヨモンに焦点が当たっているのである程度はしょうがないけど、光子郎とテントモンの出会いの瞬間が描かれなかったのは残念。こういうのはもっと丁寧にやってほしい。でもテントモンの口調が無印と同じでやっぱりにやけてしまう…。

空が太一に「かっこよかった」なんて言います?

今回は空・ピヨモンの回だけあって、空の「愛情」がよく表れている描写がめだちましたね。ピヨモンを抱えて川に飛び込むシーン、ピヨモンの看病、捕まったピヨモンを助けようとスナイモンにしがみついた場面、空の良さが際立ってすごく良かったと思う。

その一方、無印と比べてちょっと性格変わったんじゃない?って思うところもあった。全体的にすごく堂々としているし、太一に「かっこよかった」なんて無印の空じゃ絶対言わないでしょ…。ヘアピンもらっても素直に気持ちを伝えられなかったのに笑。この辺多少設定変えているんですかね。

あと思ったのが、無印ではそれぞれの子供たちがもっていた紋章の要素を冒険を通して深めていっていたのに対し、今回は最初からそれぞれの紋章の性格を強く描写したシーンがめだっていること。前述の空もそうだけど、太一についても木の棒でスナイモンに立ち向かったり、シーラモンにやられたアグモンを助けようと川に飛びこんだり、最初から太一の「勇気」が前面に表れている。この辺が後の物語にどう影響するのか楽しみ。

進化バンク&挿入歌初登場!

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今回の目玉はやっぱりコレ。古参ファンの誰もが待ち望んでいた…。1~3話で出てこなかったのはやっぱりデジタルワールドからが本編だよってことでしょうね。進化バングはデジモンシリーズ第3作「デジモンテイマーズ」(以下、テイマーズ)っぽさにデジタルで現代的な要素を加えたような感じでかっこいい。今回、1話ですでに進化したグレイモンは進化バンクあったけど、初進化のバードラモンはなかったので、初回だけ特別演出ってことかな。

そして挿入歌はオープニングと同じ谷本貴義さんが歌う「Be The Winners」。オープニングがButter-flyじゃない時点でbrave heartじゃないのはわかっていたけど、いや、これめっちゃかっこよかったですよね…。やっぱりテイマーズで挿入歌担当していた経験もあって違和感なく聴ける。進化バンク&挿入歌があるだけでテンションめっちゃあがったので、この2つの要素はデジモンにとって必要不可欠だとあらためて感じました。

それにしてもグレイモン、バードラモンに進化するシーンを見るだけでワクワク感が止まらない。この後も気になることが多くてとても楽しみ。なぜ光子郎だけ一緒にデジタルワールドに飛べなかったのか、山のふもとの遺跡にあった究極体の像、ホエーモンに食われた光子郎とテントモン、オーガモンの影…。次回以降も楽しみにしています。

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