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テイルモンとヒカリがようやく邂逅!「デジモンアドベンチャー:」第33~34話感想

第33話「夜明けのヒカリ」、第34話「ヒカリとテイルモン」の感想です。ダークメイルドラモンがテイルモンって予想は見事に外れてしまった…。これまでの流れからそんな深い伏線を期待した自分がバカでしたね~。いいなと思う場面はありつつも、やっぱりストーリー展開の雑さは否めないです。

テイルモンの登場のさせ方がイマイチ

33話ではついにテイルモンが登場するわけだけど、どこにいたかというとなんとスカルナイトモン(ダークナイトモン)の体内。つまりヒカリはそれを感じ取っていたからこそスカルナイトモンについていったと考えられるんだけど、それにしてはそれを示すような伏線がこれまでになくてかなり唐突さを感じる…。敵側にとらわれているっていうのもパタモンの時の展開と同じなので、ストーリーにもうひとひねりほしかったところ。

ダークナイトモンがヒカリを取り込んでミレニアモンの新たな器となる役目であることも明らかになるんだけど、ムゲン大陸の深淵にいるベーダモンが急に出てきてベラベラしゃべるのも違和感あった。そしてあっけなく消えてしまうダークナイトモン…。こういう敵側の動向は、ムゲン大陸編が始まってからけっこうな話数があったわけだから、小出しにして伏線を散りばめておける余地はあったと思う。率直に言うと、ストーリー構成が下手…。太一とヒカリのお互いを想う兄妹愛とかはよく描かれていてよかったのに、ダメな部分のほうが目立って残念な回だった。

あと、パタモンの時も同じことを思ったけど、テイルモンが自分で「聖なるデジモン!」って言うの、ほんとダサいからやめてほしい…。

よかったのはテイルモンの声優さん。変わったのにほぼ違和感がなくてびっくりした。

ネコパンチの威力強すぎ

34話では、ヒカリとテイルモンの絆がより深まるお話。このテーマ自体はすごくよかった。テイルモンと一緒に戦いたいヒカリに対して、ヒカリを守ろうと戦いの場に出させようとしないテイルモン。なぜか子供たちを乗せてパートナーデジモンが戦うことに無駄にこだわっている今作だけど、今回はその設定がテイルモンとの対比になって生きていましたね。

最終的にはヒカリの想いを理解したテイルモン。それに呼応してかデジヴァイスが表れ、進化するかと思いきやネコパンチが強化されアノマロカリモンにヒビを入れる。エンジェモンもそうだけど、やっぱり聖なるデジモンは特別枠なのか。このレベルと実際のパワーのアンバランスさがすごく気になる。成熟期のテイルモンが完全体のアノマロカリモンを倒す(きっかけになる)展開もそうだけど、そもそも究極体のウォーグレイモンになれるアグモンがいる時点で、完全体の敵が出てきても危機感が出ないんだよな。味方のマリンエンジェモンも究極体だし。

それにしてもアノマロカリモンでかすぎやしないか…。ウォーグレイモンもだけど、旧作と違うサイズ感のデジモンがちょいちょい目立ちますね。逆にテイルモンはすこし縮んだ感じがする。

今回は舞台が海中ということで海のデジモンがたくさん登場したけど、しゃべったのはマリンエンジェモンとマンボモンだけ。何度も言ってるけど、もうちょっといろんなデジモンにしゃべらせてほしい。ダイペンモンは街の移動の動力源だし、マンボモンはテイルモンの足場にされる始末…。もうちょっとマシな役割を与えてあげてくれよ…。

パタモンが一度デジタマに戻って昔の記憶がほぼないのに対して、テイルモンは昔のことをよく覚えている模様。これでストーリーもちょっとはわかりやすくなったかな。ミレニアモンが眠っているファーガへ行き、復活を阻止するという目的がはっきりした。

旧作のタイトルオマージュはもはや不要

次回は早くもテイルモンがエンジェウーモンに超進化するみたいですね。35話タイトルの「煌くエンジェウーモン」は言うまでもなく無印オマージュ。今作は無印や02を意識したタイトルがちょくちょく出てくるけど、それに中身が伴ってないからすごくカッコ悪い。ただ旧作のタイトルをつければ昔のファンが喜ぶだろうって浅はかな考えでやってるんだとしたら本当にやめてほしい。

今作は全体的にはストーリーが雑だけど、展開が良い話もたまにあるもんだから完全に見捨てられないんですよね。ここまで来たら最後まで見るつもりだけど、話も半分を過ぎた時点でこの調子だと無印を超える展開はなさそう…。今回も海の中なのに丈とゴマモンは出てこないし、シンプルでいいからキャラを生かした話をつくってほしいな。

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