見出し画像

大阪杯 有力馬の敗因分析と宝塚記念の推奨度考察

はじめに

昨日の大阪杯が想定以上に荒れてしまいました。年度代表馬のエフフォーリアが沈み5連勝中のジャックドールも沈み…序列的には後ろの方のポタジェが大金星を挙げ、三連単の払い戻しは50万円を超える結果になりました。

かく言う僕も予想では◎レイパパレと2着を当てているから良いものの、エフフォーリアやジャックドール、アカイイトなどの有力馬が沈むというビジョンは無く、馬券の回収率的には0%となってしまいました。レイパパレ複勝なら+何ですがそこは触れないでください

阪神内回り2000mでこのレースは行われる以上、賞金的に十分な有力馬たちは、次走に宝塚記念が挙がると思われます。勿論、タイトルホルダーやディープボンド、デアリングタクトやステイフーリッシュなどの有力馬も控えてはいるんですが、やはり中心となるのは大阪杯組でしょう。

本記事ではそれぞれの敗因を分析して、次走の宝塚記念でどこまで期待が持てるかという点について詳しく考察していこうと思います。みなさんの馬券の参考となれば幸いです。

まずはレース映像を一度見てから本記事を読むことをお勧めします。

僕が立てた予想は以下の記事にて説明しています。

ジャックドール

敗因①:レース間隔
これは上記の予想記事でも軽く触れたのですが、この馬は鉄砲から2走目だとかなりパフォーマンスを落としてしまうように見えました。調教で出た前進気勢も良い方に捉えていたのですが、蓋を開ければペースが速くなり最後の脚が持たずに沈んでしまいました。

敗因②:レース展開
今回は逃げ馬にアフリカンゴールド、スタートが良く選考力のある馬にレイパパレやウインマリリンとかなり流れが厳しくなる要因が揃っていました。加えて、今回の発馬は五分でなく、押していきながら前をとるしか無かったので余計に早いペースとなってしまいました。58秒台の逃げはこの馬にとって厳しいところではありましたが、積極的に乗り過ぎた分ガス欠になってしまいました。

宝塚記念での推奨度:C
どちらにせよ、金鯱賞のラスト1Fは脚色が鈍ってしまっている以上、能力的に200m延びるのは歓迎材料ではないと思います。昨年のレイパパレ同様、まだ控える競馬に幅が無いので、宝塚記念でも同様に沈んでしまうかもしれません。ただ、マイペースで逃げられる展開が用意できるのであれば、好走する可能性としては高いと感じます。

アカイイト

敗因①:レース展開
レース後の幸英明騎手のコメントを見る限り、今回はエフフォーリアをマークする戦術だったと読み取れます。しかし当のエフフォーリアは終始手応えが悪く、エフフォーリアの仕掛けに対して合わせていったは良いものの、外を回している分更にロスが大きくなり、直線では届かないであろう位置になってしまいました。また、スタートで後手を踏んだ後位置を取りに行かず控えたことも、これらの敗因に直結したと思います。

敗因②:騎乗ミス
前述の敗因の半分は鞍上の甘さが起因していると思います。そもそもこの馬は歴としたGⅠ馬です。挑戦者の立場なら許される戦術ですが、能力的に十分足りている馬が1頭の有力馬に依存した消極的な作戦だけを頼りにすること自体があり得ないと思います。正直この内容には不満が残ってしまいますね。

宝塚記念での推奨度:A
次走では得意コースでありGⅠを取ったコースに替わります。ここでも同様なレースをするようであれば、今後鞍上が同じ内は切り続けるしかないですね。

ウインマリリン

敗因:状態
明らかに悪かったと言えます。昨年のオールカマーや日経賞のようなポテンシャルが発揮できない状態にあると思われますし、後述しますがこれは結構難しい問題だと思います。

宝塚記念での推奨度:A〜C
ウインやラフィアンなのですが、どうも馬主の意向がかなり強く、大レースを目標にするのは良いものの急仕上げになってしまう印象があります。立て直しには一戦様子を見て判断を下す他ありませんが、良化するかどうかは微妙なところです。エリザベス女王杯でラッキーライラック、サラキア、ラヴズオンリーユーの4着になっていますし、出走自体には期待が持てます。

ヒシイグアス

敗因:状態
香港カップの状態を100とするなら、今回は70〜80ぐらいだったように思えます。堀厩舎がある程度仕上げを急ぐ傾向にもありますが、もう少し万全を期した状態ならポタジェの位置に居た可能性は拭えないですね。

宝塚記念での推奨度:B-
距離延長をしてどうこうという馬ではないように感じますが、対応力自体はあると思いますし、2000mの終いが甘くなっている訳ではないので、レースに出てくるようなら期待してみたいです。

キングオブコージ

敗因:レース展開
まあ出遅れが全てですね。元々は2000mが少し短いと思いますし、ここはしょうがないと思います。とりわけ大きく負けた訳でもないですし、そこまで悲観できる内容ではなかったです。

宝塚記念での推奨度:B+
小回りの2200mは得意としていますし、後方からの競馬になってしまう点は否めないですが実力的にはメンバーでも上位に感じます。距離延長はシンプルにプラスでしょう。

エフフォーリア

敗因①:状態
明らかに悪かったと言えます。正直八分出来で勝てるとは思っていましたが僕の見立てが甘かったです。スタートで後手を踏み追走で手一杯とまるで格下のようなレース内容となってしまいました。瞬発力、先行力ともに現役馬では最強クラスですし、どこまで状態を戻せるかが気掛かりですが、重く捉えなければならない問題だと思います。天皇賞秋と同様に余裕のある仕上げだと感じましたが、馬が出来上がっていないという弱点が露呈してしまったと感じます。

敗因②:コース適正
これは上記の予想記事でも述べていますが、明らかにコース適正が向いていませんでした。皐月賞馬ですが、小回りコースは本質的に苦手としているような節は感じますし、位置取り争いが厳しい2000mでは分が悪かったのだと感じます。

宝塚記念での推奨度:S〜D
ウインマリリンより正直状態面は不安が残ります。ただ、少しでも上向いた状態で出るなら有馬記念や天皇賞と相性の良い宝塚記念では余裕で勝てると思いますし、陣営の努力に期待します。元々皐月賞では本命でしたし、この馬がこの程度で終わっていい訳が無いので、本来の走りができるように祈っています。

次の項以降では上位3頭に触れていきます。

良かった馬①:レイパパレ

宝塚記念での推奨度:A+
やはり折り合い面が非常に成長していましたね。距離の壁はありますが、宝塚記念ではペースがそこまで流れないと思いますし、非常に期待が持てる走りを見せてくれました。昨年3着とリベンジマッチになりますし、昨年より成長した姿を見られるのではないかと思います。

良かった馬②:アリーヴォ

宝塚記念での推奨度:A-
本質的に小回りコースが合っていましたね。上がり最速で3着に入った時は1着も見えていましたし、脚色的にも距離延長は歓迎材料なのだと感じます。タイトルホルダー同様、宝塚記念は父ドゥラメンテが取り逃がしたレースになりますし、この2頭には期待を寄せてしまいますね。

良かった馬③:ポタジェ

宝塚記念での推奨度:B+
勝ち馬ですが評価的には微妙な点が見受けられます。2200mは本質的に少し長いと感じますし、タフな流れになれば天皇賞春組が好走するので展開的にも恵まれるかと言われれば重馬場になるしかという印象です。ただアリーヴォは叔父にサウジダービーで3着となったコンシリエーレが居ることから、割と今回の馬券内は重馬場でも戦える馬なのだと感じました。

おわりに

最後に現時点でのファン投票を
・エフフォーリア
・シャフリヤール
・タイトルホルダー
・ヨーホーレイク
・ディープボンド
・デアリングタクト
・アカイイト
・レイパパレ
・ステイフーリッシュ

とりあえず今回は状態が悪い馬が多かったので、次走以降は全馬万全の状態で頂上決戦が見たいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?