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変わらない条件は激変する #かしわ記念 予想

2024年はダート改革元年という事で、日本国内のダート路線には大きくメスが入った番組構成となっています。その上で、日本ダート界を牽引しているウシュバテソーロやフォーエバーヤングを中心とした一線級の馬は海外へ転戦し、比較的メンバーレベルが高くない重賞競走が続いています。川崎記念は4月開催に移行した影響でドバイと被り、フェブラリーSがサウジと被っているのと同様にメンバー間の力差の少ないレースでした。その結果、シンプルな適性勝負の一戦になった感は否めません。

では開催時期が変わらないかしわ記念は今まで通りの傾向なのかと言えば、それもまた違うと思います。勿論ドバイから1ヶ月しか間隔が無いというのもありますが、新設のGⅠさきたま杯が6月に控えている関係上、レモンポップなどの一線級マイラーはこちらにスライドしますし、ドバイ組は帝王賞ですからね。川崎記念の4月開催も、帝王賞に向かう国内路線がここを使って叩くというローテも見ないですね。ごちゃ混ぜ感は無くなり、シンプルにフェブラリーSの実績馬が結果問わずスライドしているイメージです。

ここもメンバー間の能力差が小さいため適性で選びたい所ですが、フェブラリーSはドンフランキーが半ば自滅的な逃げを打ち凄まじいハイペースになった結果、追走力の求められる部分があまりに大きかったと思います。ほぼ全馬がパフォーマンスダウンする中で、パフォーマンス通りの走りをしたペプチドナイルは強かったですが、チャンピオンホースとして君臨するレベルかと言われれば疑問が残ります。また、ペースメイカーがクラウンプライドやウィリアムバローズであれば、競り合わない限りはペースは苦しくならないと思いますし、フェブラリーSでは力を出せなかった馬の巻き返しにも期待します。

勝負になると思うのはペプチドナイル・キングズソード・ウィリアムバローズ・クラウンプライド・タガノビューティー・ミックファイアの6頭だと思います。シャマルは昨年このレースで本命を打ちましたが、シンプルに距離が長かったですし、まだ完調もしていません。軽視で問題無いと思います。その他の地方馬も、ギガキングの数字も悪くはありませんが、普通にJRA勢が力通り走れば及ばないかなと。有力馬に関しては下記の3記事で掲載しています。スライド馬が多いと書くにあたって楽で良いですね。

予想・買い目

◎キングズソード
○クラウンプライド
▲ペプチドナイル
△ウィリアムバローズ
☆タガノビューティー

予想軸
能力50:TB20:展開30

買い目
⑬→①②⑥⑦⑩→①②⑥⑦⑩ 三連単20点

クラウンプライドであれば分からないですが、ウィリアムバローズのラップであれば全馬が能力を出し切れると思います。今回はキャリアにおける最高パフォーマンスを基準とした地力を評価します。

⑬キングズソードは2着以下を4馬身千切ったJBCクラシックで、数字的は過去の同レースと比べても相当強い部類。近走はスローペース過ぎるラップとハイペース過ぎるラップで惜敗が続きましたが、平均的に流れるレースであれば巻き返しがあっても良いと思います。前走のフェブラリーSも最後にもうひと踏ん張りしていましたし、それよりは緩む可能性が高い今回は圧勝まであっても。左回りに良績が集中していない点は気がかりですが、ワンターンから1周コースに替わる点は大きくプラスだと思います。

⑦クラウンプライドはコリアCの大楽勝が印象深いですね。余力や追走力は非常に高いと思いますし、チャンピオンズCでは好勝負できるかと思い本命を打ちましたが大敗。メンタル的な問題との事ですが、正直なところでは敗因も不明でした。サウジCではペースに大きく負けてしまいましたが、まあ全く走らないという訳でもないため改めて期待します。本命・対抗共に中央GⅠのリベンジです。

⑩ペプチドナイルは安定したパフォーマンスが売り。爆速ラップのフェブラリーSでも数字を落としませんでしたし、まだまだ強くなりそうです。追走力はこの中でも群を抜いていますが、突き抜けたパフォーマンスはまだ出せていない現状にあります。下地はあると思いますしパフォーマンスアップに期待します。

突き抜けたパフォーマンスは無いものの、①ウィリアムバローズ②タガノビューティーは安定感のあるパフォーマンスですし、相手で抑えても良いのかなと思います。注目したいのは⑥ミックファイアで前走も苦しい流れの中をよく残しています。余力で差すタイプですが、前走は些かペースが速すぎたと思いますし、楽な流れになってよりパフォーマンスを上げられそうです。

買い目はキングズソードから三連単で。トリガミは無いため強弱ぐらいは付けようかなと思います。

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