【牝馬編】2022年クラシックホース強さ議論
はじめに
本記事は僕の主観が8割の内容となっています。また、順位については2022/3/15時点でのパフォーマンスを元に算出しており、以降のレースについての言及や追記を行いませんので悪しからずご了承ください。
桜花賞トライアル競争が全て終わったことで、今年の春クラシックを占う世代最強議論というか、番付を付けてみようと思います。元々はTwitterなどで自身の馬券購入の際に参考程度のもので実施していましたが、昨年の牡馬クラシック1位エフフォーリア2位ダノンザキッド3位ステラヴェローチェ4位ヨーホーレイクを考えて、普段から僕の予想記事を参考にしてくださっている方向けに、桜花賞やオークスの参考に出来るのではないかと考え、公開するに至りました。
本記事では僕が桜花賞で1着を狙える馬を順位別に何頭か選出し、その見解を述べる形で進めていこうと思います。僕自身もそうですが、予想の参考となれば幸いです。では参ります
1位:ナミュール
今年の世代最強候補筆頭はこの馬になりました。本馬は父ハービンジャー母父ダイワメジャーの、マイラー寄りの中距離馬という印象を受ける1頭です。現時点で、桜花賞の優先出走権を持つ1頭であり、賞金ボーダーからも、オークスや秋華賞に出走することが可能です。
この馬の特徴は圧倒的なスピード性能で、多少不利な展開からも抜群の切れ味を発揮して上がり最速を決める能力の高さを持っています。昨年冬まではスタートに問題があり、阪神JFでは大きく出遅れ敗戦する形となりましたが、そのレース内容からもこの馬の力を感じた人は多いのではないでしょうか。
現時点でもスタートが改善されたかと言えば疑問が残りますが、大きく後手を踏まない限りは、桜花賞で確実に馬券に絡むと言っても過言ではない1頭です。
2位:サークルオブライフ
無敗の三冠牝馬デアリングタクト、2021年の年度代表馬エフフォーリアをはじめ、超黄金の血量とされているサンデーサイレンスの4×3を持つエピファネイア産駒です。新馬戦は後に東スポ杯2歳ステークスを勝ったイクイノックスに敗れはしたものの、そこから3連勝でGⅠホースとなりました。血統的には東京2400mがベストな舞台であるとは感じますね。
この馬の強みは爆発的な瞬発力にあります。エピファネイア産駒の為馬群に包まれるのだけは苦手としていますが、道中息を入れた分その末脚には目を見張るものがあります。一方、自分から動く競馬は苦手としている為、前走のチューリップ賞ではナミュールに遅れを取ってしまいました。
しかし、この時期にして関東馬ながら関西GⅠを制しているようにタフな馬でもあり、自分のレースに徹することができればナミュールにも引けを取らない強みがあるとも言えます。桜花賞の中心となるのはこの2頭ですね。
3位:プレサージュリフト
ナミュール同様ハービンジャーを父に持ち、母父にディープインパクトを持つマイラー型の中距離馬です。わずか2戦ながら強豪ひしめくクイーンCを制し、新馬戦含めどちらも後方からの追込で勝利しているという、全く底が知れない1頭です。
本馬はスピードの持続力が桁違いであり、後継ラップであっても後方から上がり3F33秒台を叩き出せるポテンシャルを持っています。レース展開に多少左右されてしまう脚質ではあるものの、一度加速してしまえば切れ負けすることはまず無いでしょう。桜花賞ではペースが速くなる可能性も高く、右回りでもある為真価が発揮されるとしたら本番になるとは思います。オークスではサークルオブライフ同様積極的に狙っていきたいですね。
4位:ウォーターナビレラ
未完の大器シルバーステートの初年度産駒にして、ディープボンドやピクシーナイトなどの大物を輩出する母父キングヘイローを持つ良血馬です。武豊騎手を背に、弟の幸四郎厩舎で管理を行う二人三脚の陣営も話題となっていますね。
この馬はレースセンスが抜群で、レシステンシアに近い印象を受ける1頭です。血統的には操縦性の高いメイケイエールではあるものの、先行策から速い流れでもキッチリ勝ち切ることのできるポテンシャルを秘めています。上位の馬にはマイルでは一つ劣るものの、展開に左右されやすい差しや追込に対して、積極的にレースをしても大崩れしない安定感を感じさせる1頭です。前走のチューリップ賞では5着に敗れはしたものの、本番での巻き返しは十分考えられます。
5位:ライラック
名牝ラッキーライラック同様、三冠馬オルフェーヴルを父に持ち、母父はキングカメハメハを持つパワーマイラーです。兄弟に札幌2歳ステークスを制したブラックホール(父:ゴールドシップ)が居り、小回りの1800mが得意コースと言えそうです。
京都2歳ステークスは距離の面で敗れはしたものの、マイルまでの距離であれば、多少強引なレース運びをしても勝ち切ることのできる強さを持った馬でもあります。立ち回りが上手いという印象こそありませんが、脚を伸ばす事ができれば本番でも侮れない存在となりそうです。血統的にはオークスも視野に入りそうですが、まだ若い面も目立つ事からマイルまでの馬として見るのが良さそうですね。
6位:アルーリングウェイ
父はダノンザキッドなどと同じジャスタウェイで、母父フレンチデピュティはクロフネなどの父にもあたり、重馬場やダートも熟せるであろうマイラーです。血統的には2000mまでは延びても良さそうですが、オークスとなると少し難しいところ。馬場不問という点では、デアリングタクトの桜花賞のように不良馬場になればこの馬にもチャンスは巡ってくるかもという印象です。
スピード性能に優れ、とりわけ持ち時計がかなり優秀という点で評価できる1頭です。また、エルフィンSの前走の条件戦では、シンザン記念を勝ったマテンロウオリオン相手に2着と牡馬を交えても一線級の能力を持っています。
おわりに
今回紹介し切れなかった馬としてはベルクレスタ(アルテミスS2着、クイーンC3着)、スターズオンアース(フェアリーS2着、クイーンC2着)、ラスール(2勝、オープン)が居ます。この馬たちは賞金的に怪しいラインですので今回は除外となりましたが、仮にオークスに出走する形になれば抑えざるを得ない3頭です。
また、春クラシックには完全に間に合いませんがルージュスティリアも能力が高く、秋クラシックに向けては狙って行きたい1頭です。
桜花賞は荒れれば良いんですが、重賞勝ち馬で決まりそうな気はしますね…オークスは10万馬券が出ると思います…
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