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たった1票が本当に大事な理由

Don't boo, vote. 

皆さんはこの言葉を聞いたことはあるでしょうか。意味としては「文句を言う暇があったら投票に行け」、少しニュアンスを加えるとこんな意味になるでしょう。私は今、この言葉が日本人に向けられているとしか思えないのです。多くの若者が、政治について議論する権利を持たないのです。なぜなら投票に行っていないから。是非投票の大切さを皆さんにお伝えできればと思います。最後までご覧ください。


若者と投票

さて、2016年に18歳から選挙に行くことができる、選挙権が導入されました。もちろん皆さんご存知のはずです。そしてその年、18歳の投票率はなんと50%以上でした。一方で、20代の投票率で見てみると、なんと平均投票率は30%と低迷しています。こんなに恥ずかしい話はないですよね?笑 でも蓋を開けたら、本来であれば、政治により詳しく、投票の大切さを教えないといけない側の20代の若者の方が、18歳の子供より投票に行っていなかったのです。

ここで多くの人がこう思ってます。たった1票の投票で何が変わるのかと。なんの意味もないでしょ? 答えはNoです。それでは少し過去を振り返りながら解説していきます。ここからが大事です!

2016年、イギリスではEU離脱をするか否かの全国投票が行われました。もちろん、「世論調査ではいきなり離脱だなんて!」、と思う人が多数を占めていたため、事前の世論調査では反対派の意見が多かったのです。そう、問題はここなのです。反対派のほとんどの人々は世論調査の結果を受けて、これなら自分が行かなくてもいいかもな、と言う心理に陥ったわけですね。蓋を開けると賛成派の勝利。再投票を志願してももう時すでに遅しと言うわけです。

同じく2016年、アメリカの大統領選挙が行われましたね。すでにお分かりの通り、トランプが勝利したのです。ではこの背景に何があったのか。こちらも先ほどと同じ通り、世論調査では、ヒラリーの方が優勢だったのです。ここで国民のマインドが「これはもう勝ったな、投票行かなくてもいいや」というふうに変化していったわけですね。

トランプが評価される理由

主に白人から圧倒的な支持を誇るドナルドトランプですが、なぜここまで支持されてきたのでしょう。答えは簡単です。彼は良くも悪くも、自分がやるといったことをやる男だからです。例えば、選挙活動中に、イスラム圏数カ国からのアメリカへの入国制限、TPP離脱、地球は温暖化しておらず石炭などのエネルギー政策をさらに強化する、どれもトランプが選挙中に公約したことです。実際彼は、大統領就任後、実行に移そうとしました。国民に公約(約束)したことを実行に移す、それって政治家の原点なんですね。でも投票をした側からすると大喜びなわけですよ。そして次も票を入れたくなるわけです。

実はアメリカの投票率は全国的に見ると6割程度でそんなに高くはないんですね。マスコミ・メディアが、熱狂的な人々を取り上げるから投票率は高いと思われがちです。私自身、次の大統領戦は非常に接戦になりそうな勢いだと予測しています。自分一人の票の大切さをわかっておらず、油断して投票に行かなかった人たちが、打倒トランプに向けて投票に行くでしょう。

投票に行くと、行かないの典型的な例を2つ紹介しました。世の中は投票で決まるんです。それはいい方向にも、悪い方向にも。


政治家に緊張感を持たせろ

日本の若者が投票に行かないということは、若者に政治の光が当たらないことを意味します。例えば奨学金制度。奨学金と言いますが、実際は学費ローンで借金のようなものです。日本の大学生の5割がその奨学金を借りており、長い間かけて返済していきます。そういった問題が浮き彫りになっている中で、その問題に対しての政策はほぼ皆無です。要は舐められてるんですよね。

デンマークの話を少しします。デンマークの大学生は授業料無料、また毎月お小遣いとして国から7万円支給されています。そしてこれらは全て税金から賄われいます。医療も教育も無料だから、付加価値税として25%の税金を取られることに対して反論はないわけです。しかし、デンマークでは全国民の投票率がずっと80%台と非常に高い国です。若者から高齢者までです。かりに、付加価値税を10%まで引き下げようとする政治家がいるのであれば、多くの学生は投票にいくでしょう。なぜなら彼らは、投票が自分たちの人生を豊かにすると信じているからです。

若い人が投票に行けば、政治家は緊張感を持って仕事をします。そうすると、政治家は若い人にもっと票をもらうために動かないと行けなくなるのです。

コロナショックで日本政府に文句を垂れ流す若者が多いですが、その7割は投票に行っていないのです。文句を言う権利はあなたにはないのです。だってあなたが投票に行かなかったのだから。正直、今の安倍政権は国民を舐め腐っているでしょう。誰も投票に行かないので、政治家は自ら都合のいいように私たちの税金を使っています。


さいごに

文句を言う暇があるのなら投票に行け。そして投票をしない奴は一生搾取され続け、文句を言う権利は与えられない。民主主義の原理です。もう一度言います。投票に行きましょう。Don't boo, Vote.

ご覧頂きありがとうございました^^