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2023年シーズンを終えて

今回は2023年シーズンを終えたこのタイミングで一年を振り返ってみようと思います。

まずはじめに、今年も応援、サポートを頂いた皆様、本当にありがとうございました。

今年を春夏秋(冬はこれからなので)に分けて振り返っていこうと思います。

トレーニングキャンプ

まず初めに、トレーニングキャンプ

新しいチームメイト達と、スペインのカルペでトレーニングキャンプを行いました。

実際のところ、チームの真ん中くらいの位置に居るとは思いましたが、チームの中で強い選手たちから大きな差を感じました。

まだまだ準備できることがあったなとこの時点で感じていましたが、日を重ねるごとに良くなったことを記憶しています。

チームトレーニングキャンプの最初の日から、調子良くガンガン走れるくらいでないといけないと思うので、そこは今年の冬の必須課題とします。

ビクターと出会う

トレーニングキャンプを終えてアンドラに帰り、Criteriumというカフェで休んでいた時に、ビクターに出会いました。

カフェがオープンしたてかつ、自転車選手大好きカフェだったので、たまたま居合わせたカフェのオーナーとビクターに『サイン書いていってよ!』と言われたのが、初めての出会いでした。

日本人選手としては、新城幸也選手と自分しか周りにいなかったのも相まって、ビクター選手は小山のことを知ってくれており、その日以降毎日一緒にトレーニングに行くことに。

Arono Wallaard Memorial/Vuelta Asturias

シーズン初めに、オランダの1Dayレースと、スペインのステージレースがありました。

オランダの1Dayレースは、ド平坦で、Theオランダのレースと言った感じで、スタートした瞬間に集団後方に取り残されてあっという間に終了

残念と言う気持ちも湧かないくらい、圧倒されました。

オランダのレースの後は、スペインでステージレースを走りました。

スペインの中でも厳しい方の山岳レースという事もあって、初日でDNFになると恐れていましたが、ビクター選手たちとトレーニングを始めたこともあってか、2日間完走、最終日にDNFと、想像よりは少しだけマシでした。

ここでもヨーロッパのTopプロ選手たちとの圧倒的な力の差を痛感しました。

長野合宿

Tour of Japanに出場する前に、長野県で合宿を行いました。

1人で行くか迷いましたが、喋り相手が欲しかったので風間選手について来てもらいました。

完全に自分勝手な合宿プランでしたが、付き合ってくれたのでしっかりトレーニングができました。

Tour of Japan

合宿を終えて、Tour of Japanに参戦しました。

コンディションは春先より良かったことと、ヨーロッパほどレベルは高く無いので、『レース』を走っている感覚を感じることができました。

2回ほどあったスプリントステージで、勝負したかったのですが、15位が最高順位と満足いく結果は残せませんでした。

特に東京ステージは、かなり良い位置でスプリントへ入れたのですが、チェーンを落としてしまったので、今でも思い出すと悔しいです。

Tour de Malaposka

Tour of Japanから中二日?くらいでポーランドへ移動して、レースに参戦しました。

しかし、二日目に落車してしまい、お尻がズル向けになり終わりました。

2クラスのステージレースだったので、Tour of Japanに続いて『レース』ができていただけに、かなり残念でした。

全日本選手権

ポーランドで落車して、しばらく自転車に乗れなかった上に、コースが修善寺ということで、明らかに準備不足でしたが、日本にいたので出走しました。

言い訳を探せばいくらでも出てきますが、シンプルに実力、準備共に不足していました。

引越し

全日本選手権を終えて、ヨーロッパへ戻り、ビクターの紹介で住環境が良いアパートへ引っ越すことができました。

相場が最低1,500-2,000€/月と高いのと、ファミリー向けの大きなアパートしかないので、なかなか見つけられずにいたのですが、ビクターの紹介で一発で見つかりました。

毎度痛感しますが、良い出会いに感謝です。

Getxo

後半戦一発目はスペインのワンデーレースへ

ツールドフランスを終えたばかりのルツェンコが優勝したこのレースですが、前々で展開していたら、スタート後に割れた集団で、前に残ることができました。

しかし、その後のペースアップで普通に千切れてしまい、そのまま集団に着くことすらできませんでした。

最初にできた先頭集団から逃げ続けた数名がゴールまで辿り着き、さらにそこから独走でルツェンコが勝ちました。

まさに異次元。

Vuelta Portugal

ブエルタ・ポルトガルに参戦

こちらも二日目にパンクしてしまい、チームカーのタイミングま悪く戻ることができませんでした。

落車やパンクが続き、心が折れそうになりましたが、それも実力のうちなので、受け入れるしかありません。

Tour of Britain

何かの間違いか?とふと思いましたが、Tour of Britainに出場できることになりました。

他のレースもそうですが、このレースはテレビで見ていたスーパースター達が出るようなレースでした。

第7ステージでリタイアとなってしまいましたが、2.3回スプリントに参加することができて、優勝までは程遠いですが、27位と、完走するか否かのレースが続いていた中では良いレースができたと思います。

走ってみた感覚としては、勝つのは厳しいですが、うまくいけばTop10に入れるチャンスはあるなと感じました。

Tour of Istanbul

Tour of Britainを終えて、ビクターと一緒に本格的にトレーニングを始めました。

今までも毎日一緒に走っていましたが、トレーニング内容、食事などの栄養も含めて、来シーズンに向けて一から全てを組み直す取り組みを始めました。

そんなにすぐに結果は出ないから...と言われていましたが、2クラスだったこともあって、最初の3日間の山岳ステージ(登りは短かったけど)も、スプリンターグルペットではなく、第二集団くらいで超えることができました。

正直、自分でも驚きながら走っていました。

二日目からお腹を壊しており、かなり体調的にはキツかったです。

4日間通して台風並みの大雨だったのですが、4日目の平坦ステージでヨーロッパで初めてTop10に入ることができました。

色々な事情でチームメイトゼロの単騎で挑んだスプリントでしたが、冷静に位置取りすることができて、力は及びませんでしたが、初めて『勝負』に加われたと思います。

Tour of Turkey

Istanbulで体調を崩しながらもTop10に入る事ができ、今シーズン最後のレースとしてTour of Turkeyに突入しました。

第一ステージではスプリントに挑むも落車の煽りを受けてフェンスと接触

そのまま踏み直すことができずにゴールとなりました。

迎えた第二ステージ、登りに入る前の高速区間でまたしてもパンク

スピードが出過ぎていたので、止まることができずパンクしたまま走り続けてホイールも破壊

チームカーに交換して貰うも、プロトンもチームカーの隊列も遥か彼方に...

またしてもパンクから復帰できずにレースを去ることに。

かなり後味が悪い終わり方となってしまいましたが、ワールドツアーの選手ならば確実に戻れていたと思うので、実力、機材の準備含めて準備不足だったと受け止めています。

今シーズンを振り返って

今シーズン全体を振り返ると、やはり実力、準備不足だったと思います。

これは冬場に怠ったというよりは、想像より遥かに準備が必要だったと言う話で、実際に走ってみなければ分からないことだったと思います。
日本で走っていた時は、全く体感したことないレーススピード、レースの展開なことが多かったので、毎回新鮮で楽しかったです。

実際に、その都度ビクターや周りの選手たちと相談して、少しずつ修正してきた結果、後半戦は春先よりは走れてきたと思います。

ただ、春先より走れてきた〜というのはこの世界では意味のない話で、春先から走れて最後まで走れて結果を出す選手しか、この先に行けないと言うことも痛感しました。

機材トラブルに関しても、『運』で片付けて終えばそれまでですが、個人的には自分にも大きな問題があると感じています。

そもそものテクニックであったり、トラブルの後に戻るテクニックであったり、ほぼ初心者の自分には、まだまだ学ばなければならないことが多いです。

今年の冬場は

今年の冬場は、キャリアにとっても勝負所と言っても良い(もうすでに年齢的に若くはないですし)と思うので、しっかりと満足できる準備をします。

明日トルコからアンドラに戻って、ビクターと冬場についての打ち合わせをした後に日本へ戻ります。

トレーニング環境についても、持てる全てを投資して最善の環境を求め続ける予定です。

最後に

最後に、今シーズンも応援してくださった全ての方々に改めて感謝します。

本当にありがとうございました。

小山1人では絶対にできないことをできているのは、紛れもなく皆様のお陰です。

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