母親の介護
2011年の投稿です。
2011年は、震災や、欧州危機と震災ショックでの経済危機と色々とありました。私も個人的に母親の介護を本気で取り組んでいました。
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友達も多く元気だと思っていた、75歳になる母に介護認定1がおりたのは2ヶ月前。
東京で一人で住んでおり、私は千葉で片道車で1時間半かかる。さっそく私の家の近くに住む家を探し、総合病院にも徒歩で通える立地のマンションで契約直前までいったが、ギリギリのところで
「住み慣れた場所がいい」の鶴の一声で全てキャンセルとなった。
介護認定 1 とは言っても、十分に自宅で自立した生活が可能で、若干の家事の手伝いを必要とするレベで、週に2回ヘルパーさんという専門の方が買い物、掃除、家事の手伝いをしてくれる為、今までの様に一人で調子が悪くなっても分からない状況はある程度回避できる。
とは言っても、万が一の事を考えると色々と考えてしまう。
そんな介護の専門家と打合せをしている中で、少しづつ今の母の現状が分かってきた。
もし、引っ越そうとした場合、15個もの大きな決め事をしなくてはならないのだ。
1.長年かけてローンを支払った家を壊し、更地にすること。(貸すには古すぎる)
2.車を乗らなくなること (年齢を考えて車がなくても生活できる利便性のある立地を選ぶ)
3.引越しでの整理や、後片付けをする体力があるか(最低限の身の回り)
4.土地を売却する (時期はいい?相場は?震災の相場への影響は?)
5.千葉で新しい生活を営むこと
6.土地の売却と新規物件購入を同時にできない場合、ローンを一時的に組む
7.今10年以上通っている病院を変えること
8.母の友人や、サークル仲間との距離が離れること
9.私が母の面倒をみるようになること
10.私の家族と、母との交流をうまく円滑にする
11.思い出の詰まった家財を整理すること
12.母が思いつきではなく、これらの大きな決断を覚悟して自分事として決め、今後も責任をとれるか
13.千葉で今分譲しているマンションの購入を決める
14.これらの事に大まかな、プランを立てて何時ごろ何をするか?を考える
15.大金が動く業者とのやりとりや、支払いを自分でやるか?私に任せるか、私をそこまで信用できるか?
年をとってからの引越しは中々難しいと聞くが、正直、
「何が難しいんだろう」と思ってきた。
今回真剣に考えてみて、確かにこれらの事を一気に決めるのは難しい。
「優先順位をつけてくれ」と言っても、そのときの気分でその順番は変わってしまうのだ。
一つだけはっきりしているのは、
「自分の心の支えを持ちやすい環境で生活すること」
だと思う。
あの年齢で、心の支えとはなんなのだろう。
体力や老化によって衰える体をいたわることはできるが、依存ではなくあくまで自立していたいだろうし、そのように促さなくてはならない。
「僕もこんな年になったんだな・・」とつくづく考えてしまった。
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