(BAD)APPLE
2021年現在、iPhoneをはじめとしたAppleの製品を持っていることはごく当たり前になっている。
が、2000年代を生きた人たちーー特にデジタルに疎かった人間ーーにすれば「Apple」のカッコよさは異常だった。
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このCMの印象深さのたるや凄まじいもので、本当にiPod持っているやつは一枚ウワテな感じがした。
して、シルエットスタイル(Silhouette Style)というこの手法は、後にデジタル・ネイティブと呼ばれる我々の価値観・美的感覚の醸成に「確実に一枚噛んだ」。
それはおそらく音楽で言えば、YMOとかが出てきたりするような若者カルチャーの発端にありがちな「なんか人間くせえもんダサいよね」みたいな感覚にぶっ刺さったんだろう。
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ニコニコ動画などでは思いっきり影響をうけた二次創作がバンバン出てきます。
当時は「パクる(借りる) = 悪」から「パクる(借りる) = みんなで楽しめるのが良い , より良いものがどんどん見つかる」みたいな空気になっていった時だったので、もうそれはそれはとんでもないスピードだったし、物量だった。
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まとめていると、こんな記事を見つけた。
この洒落たCMを作ったおっさんは2019年に引退したそうだ。
こうやってひっそりと時代は終わっていく。
恐竜だって隕石が落ちていなくなったそうだが、その音を我々は聴くことはできない。
だからこそ覚えておくしかない。
こんな景色があったんだよー、と語るしかない。
おまけ(リー・クロウの話)
Appleのジョブスが広告に「あれもこれも詰め込みたい」と話した時に、
世界的に有名クリエイティブディレクターのリークロウがジョブスに向かって5枚のちり紙を丸めて一度に投げた。
1つしか受け取れなかったジョブスにこう言った「広告とはそういうものだ」。
https://twitter.com/takuma_sports14/status/1039859660482785280
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