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地域の魅力を比較することの絶望


北海道旅行の復路、機内でこの文章を書いている。

東京に来ていたアイドルグループにめちゃくちゃにハマったのが5月のゴールデンウィーク。
それから東京に来てくれる度に好きになっていき、
忙しい仕事の合間を縫ってそのグループの拠点である北海道札幌にまで遠征するようになった。

最高の4日間だった。

北海道に旅行するのは2019年2月以来なので、2年半ぶりか。
その時もアイドルオタクの友達と3人で同じくアイドルオタクの友達を訪ねに札幌を訪れた。
その時は「The・観光地」を訪れては「The・北海道メシ」と「The・北海道酒」を食らった。
サッポロビール園で食べたジンギスカン、飲んだサッポロクラシックは最高だった。

その時とは全く違い、今回は一人旅。
飛行機を予約した時から推しメン達に会う自分の姿を想像して高揚した。
その楽しみのために何でも頑張れた。

出発の前夜、関東を最大震度5強の地震が襲った。

明日飛行機は出るのだろうか、と普通に心配だったが、「誰かが頑張ってくれている」と明日の心配は明日に任すことにした。

出発当日になった。
通常通りとはいかなかったが、「誰かの頑張り」は発揮されており、スムーズに東京を経った。

朝シャワーを浴びる時に全く温水にならずに(え、ガス料金払ってない、、、?そんな訳ない。。。あ、昨日の地震でガスメーターが止まったのか)となって焦ったのは内緒。
まさか汚い体で母なる大地の地を踏む訳にはいかないんだ。

久しぶりに札幌。
自転車で日本一周してた時は1ヶ月くらいぐるぐるまわってた北海道。
最高以外の何ものでもない。
新千歳空港に着いた瞬間からガラナを購入し、一気飲みまではいかなかったが、味わって飲んだ。

北海道空気美味すぎる。
東京とは大違いや。

そんなこんなで目的だったアイドルグループのオタクをしっかりして、久しぶりに食べたいモノを順番に食べた。
町中華のチャーハン、二郎系ラーメン、前の北海道の時にオタクと食べたジンギスカンを1人で、セイコーマートのホットシェフ。

日本一周中に知り合った同い年の農家の人がシーシャに誘ってくれた。
5年ぶり2回目でシーシャ。
スゴすぎる笑

俺は普通に煙草を吸うのでシーシャをわざわざ吸おうとは思ってなかったので経験無かったけど、よく考えてみれば、未経験のモノはとりあえずやった方が良い。

初めて行く豊平区の水煙草店。

店主の方も、久しぶりの農家の方も、連れて来てくれた初めてのお友達も最高だった。

ここまでのうのうと今回の旅行のサマリーを書いている。

本題に戻りたい。

今回の旅行中に「今年の都道府県魅力度ランキング発表」というタイトルのリリースが出た。

本当にくだらないから毎年無視してるんやけど、
そのリリースツイートの引用リツイートに、
「これをリリースして魅力度低いところにコンサルティングを入れて儲けようとする会社があるからこんなの辞めた方が良い」みたいなテキストが添えられていた。

飽きれた、儲け方は人それぞれ・会社それぞれだと考えてるからどっちでも良いんやけど、本質が何かは明確にしておいた方がよい。

儲ける構造を作ってることを悪とするということでは無く、
地域を比較すること自体が間違っている、と俺は思う。

地域というのは、誰がいつどのような事をしたかという地域が辿ってきた歴史、何がその地域にあるのかという地理によって独自に、かつ近辺地域と育ってきたものだと思う。

それを比較して何が足りなくて何が出来るのがという定性的な使い方をするならば、有効な手段だと思うけど、
ランキングをつけるなんて気色悪すぎる。

そもそも地域を比較することに何の意味があるのか、
マジで教えて欲しい。

昔日本一周して46都道府県を一気にまわって終えた後、
かなり聞かれた質問はこれ。

「1番良かった所どこ?」

本気で答えれなかった。

そんな時に「いや、そもそも都道府県を比較するなんてナンセンスでしょ」
とか答え始めたらコミュニケーション能力に欠落があると思われるだろうしそもそもそんな事で癇癪が起きそうなのが嫌だったので、
「北海道か鳥取かなぁ」
と答えていた。

皆からは「北海道は分かるけど、何故鳥取なのか」
と言われた。

そもそも、本題と昔の質問を結びつけている本質について考えて見ると、
「その人にとっての魅力はつまり、その地域にあるモノコトをどれだけ知っているか、ヒトをどれだけ知っているかの総量」だと思う。

北海道でも鳥取でも、たくさんの人と繋がれたからこそ滞在期間も長かったしその分地域を知るに足る時間があった。

外を知ろうとするだけで魅力は分かるに決まっている。

今回の魅力度ランキングでは何度も下位にランクインしている都道府県が再び下位にランクインしたらしい。

はたしてその都道府県を最下位だと面白がっている人はその地域を知ろうとしている人だろうか。

頑張って外を知って欲しい。
良いところはどこだ、歴史的に何があったのか、誰が出身なのか、興味がある分野だけでも地域を知ることで魅力なんてたくさんあるはず。

これを拡大解釈していくと、「地方」って言葉も使うのは大嫌い。
そもそも何をもって都心なのか地方なのかって誰が決めたのか。
都心の中にも問題を抱えた地域はあるから、人が多いからって比較することは辞めた方が良い。

自分の外を知ろうとする努力を、
今後もし続けようと考えさせてくれたので、
また北海道に行ってオタクをするのも悪くない。

自己正当化の鬼で草。

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