MIX師を目指す初心者が心がけること

耳で聴いてMIXするな!

プロのエンジニアが必ず言うことで
耳で聴いて確認しなさい、自分の耳を信じなさい
というのがあるがあれは間違いではない
でもそれはいい耳を持っている場合に限る

プロのミキシングエンジニアは総じて耳がいい
耳がいい、とは普通の人には聞こえない音が聞こえている、ということだ
音を聴いたときに入ってくる情報量が違う
これは先天的なものではなく知識と経験により培われたものであり
普通の人でも知識と経験さえあれば誰でも耳が良くなる
コンプのかかり具合、リバーブの深さ、帯域の分布などは普通の人なら聴いてもわからないものである

いい耳を持っていると、音を聴いてその問題点を見つけ適切に対処することができる
完成形がイメージできるのでそこに向かって調整できる
これができれば理想だが、実はそれには知識と経験がいる

でも、残念ながら初心者はそれがないんだ
いくらプロが
耳で聴いてみてボーカルとオケの音量をちょうどいいくらいにしよう
耳で聴いてみてEQでおいしいところを見つけてブーストしよう
耳で聴いてみていい感じのリバーブをかけよう
とアドバイスをしたところでそれがわからないので意味がない
(ほとんどのミキシングtipsが実際そんな感じ)
ちょうどいい?
おいしい?
いい感じ?
それって個人の感覚であって、しかもそれが万人に共通する場合限定ですよね?

無茶を言うな!
無理です!

だったらもう耳に頼らないでMIXしたほうがまし

で、そのうちそういういい耳が育ってきたら
音を聴いてミキシングしましょう
そのほうが上達早いよ

って話

だから
耳で聴いてMIXするな!
自分の耳を疑え!
メーターや数値を信じろ!

(補足1)
耳が育つまでミキシングなんてするな!
耳で聴いてやるのがミキシングだ!
という意見もあるがミキシングやりながら育てるのほうが上達早いよ

(補足2)
俺は耳がいい!
と思うのであれば絶対聴きながらミキシングしたほうがいい
それは間違いない
ここでいう耳がいいとは知識と経験によりミキシングに最適化された耳
という意味である
おじいちゃんの耳が遠いとかとは違う

(補足3)
ボーカルの素の録り音を聴いて
どんな場所でレコーディングしたか?
マイクの種類は?
マイクプリの種類は?
歌っている姿勢は?
口や喉の形は?
どこに力が入っているか?
そんな事がわかるなら耳がいいってことじゃないのかな?

(補足4)
俺は耳が悪い!

最後に
この話に共感するならスキしてね
たくさんくれば続きを書く
感想で具体的に知りたいことを書いてもらえれば
それについてわかる範囲で次の記事を書く

よろしくね

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