今年の「できたこと」と「できなかったこと」

この時期は、一年を総括したくなる。気がつけば2019年も、もう12月である。
振り返ってみると、この一年で「できたこと」や「できなかったこと」は色々とある。まず前半では、「できなかったこと」について考え、後半では、「できたこと」について述べていく。

今年は、世の中的には、年号が変わったという意味で一区切りの年ではあるが、個人的には、4月から後期博士課程が始まった年としての区切りの年である。
そこで、これを機会にコツコツと計画的に物事を進めたいと決意したのが、今年の「できなかったこと」のひとつである。

このnoteだって、月1での更新を考えていたし、論文を読むのも書くのも、毎日の習慣にしていきたいと考えていた。実際の結果は、noteの履歴を見れば一目瞭然である。

時間管理術の本から、使えそうな方法を得ようとしたこともある。
例えば、「できる研究者の論文生産術」で著者は、とにかく時間を設定して、その時間は執筆作業に専念することを習慣化することの重要性を説いている。
一方、「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の著者は、仕事の進め方として、最初の短期間のうちに仕事内容の8割程度までを一気に進め、残りの時間を流しながら仕上げるスタイルを挙げている。

このような2つの方法は、一見対立した意見のように感じる。しかし、それぞれの詳細を覗くと、共通項がみえる。彼らは、一度決めた自分だけの作業時間は絶対に死守し、その時間は他者からの一切の干渉を避けて作業に集中するのだ。それを習慣化しているのである。そのために、早朝に起きて家族が寝ている時間から作業に取り掛かったり、顔を洗ったりコーヒーを飲むよりも先に執筆を行うのだそうだ。

私はこの一年間、彼らほどのストイックさで習慣化することもできなかったし、そのエッセンスを自分なりに生活に組み込むこともうまくいかなかった。この辺りは来年に向けた挑戦としておきたい。

では、コツコツと計画的に進められないまでも、この一年間で「できたこと」について列挙してみる。以下に、それぞれ月ごとに行ったことを述べていくが、固有名詞が多く、一般的には伝わらないことだらけかとは思う。詳細について今回は述べないので、もし興味があれば、別途、質問いただければと思う。

1月:SIGGRAPH e-tech投稿準備
2月:e-tech投稿、ADAA展示、SXSW展示準備
3月:SXSW展示、AHの発表準備
4月:博士課程入学、学振準備
5月:学振応募、先端研公開準備&展示
6月:e-tech展示準備、未来館での活動
7月:e-tech展示準備、VR学会投稿
8月:e-tech展示、未来館オープンラボ、CEDEC展示準備
9月:ロボット学会参加、CEDEC展示、VR学会参加、EC参加
10月:ラボ合宿、イタリア出張
11月:SIGGRAPH Asia e-tech準備&展示
12月:イタリア出張

意図的に研究室や研究に関連した行事を挙げているとはいえ、このように眺めてみると2ヶ月に1回の頻度で何かしらの展示を行っているようにみえる。これを多いと感じるか少ないと感じるかは、分野や立場によって違うと思う。

個人的には、学業に励み、学問を探求する学生の姿勢としては、やや騒がしい立ち振る舞いだなと反省してる。もう少しじっくりと時間をかけて進めるべきことがあると感じることもある。一方で、私は展示イベントをこなすという活動自体がそこまで嫌いではないということを改めて認識させられる。それが博士課程学生として適切か否かは別問題であるが。

さて、この一年間の私が「できたこと」と「できなかったこと」を大雑把に浚ってみた。「できたこと」に関しては、私一人の力のみで達成したものはほとんどなく、多くの人に助力いただいてばかりである。「できなかったこと」については、個人の課題として少しでも前進させられればと考えている。

これらを踏まえて、来年の今頃はきっと違った内容でnoteを書いていることを想像しつつ、新たな一年を迎えるとしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?