カバーソングに関する覚え書き~久々に「ノート」書いてみた~ (facebook note 2016/5/15より転載)

ふと気づいたらFacebookから「ノート」が表示されなくなっていて、調べたら無くなったわけではなく、昨年秋にリニューアルされてたんですね。なので、試しに書いてみることに。
テーマは「カバーソング」。
たまたまゴールデンウィークの暇な時間に、自分の持っている音源(CDなど)から、いろんなカバーソングをまとめて聴いていたら、いくつか気づいたことがあったので。もちろんすべて単なる独断であり、個人的な好みに基づく傾向値にすぎないわけですけど。


1.オリジナル・アルバムに収録されているカバーソングは質が高い。
この10年位でしょうか、いわゆる「カバー集」が大ハヤリですが、ちょっと粗製濫造の感は否めないような気もします。
大雑把に言うと、カバーソングのクオリティは、高い順にこんな感じかと。
 ①あるアーティストのオリジナル・アルバム(ライブ盤含む)に収録されたカバー曲
 ②いわゆる「トリビュート盤」に収録されたカバー曲
 ③あるアーティストのシングルCDにカップリング曲(B面)として収録されたカバー曲
 ④ある(単数または複数の)アーティストによる「カバー曲集」に収録されたカバー曲
②と③の順位はかなり微妙です。それぞれの楽曲に対する、演者の思い入れの違いから、この順位になっている気がします。④の「カバー集」は、どうしても「やっつけ仕事感」が出てしまうというか、単に「好きな曲を歌ってみました」レベルのが多いのかなと。

2.案外、「日本のアーティストの洋楽カバー」に面白いカバーソングが多い
これは自分でも意外でした。
「洋楽アーティストの洋楽カバー」や、「邦楽アーティストの邦楽カバー」よりも、確率的には「邦楽アーティストの洋楽カバー」に、面白いカバーが多かった気がします。(ちなみに「洋楽アーティストの邦楽カバー」はそもそも数が少ないですし、あってもいわゆる「企画モノ」の域を出ないので、評価としては論外)
上述の理由としては、あんまり論理だてては言えないのですが、直感としては「異文化間のカバーだから」てことが成り立つ気がしました。どこか根底に日本的な感性や情緒が反映されていて、それが、日本人である僕の感覚にマッチしたってことなのかなと思います。

3.独断で選ぶ「ベスト・被カバー・アーティスト」はボブ・ディラン。
ウィキペディアによると、「世界でもっともカバーされた楽曲」はビートルズの「イエスタデイ」で、これはギネスブックにも載っている記録らしいです。「世界でもっともカバーされたアーティスト」というのは見つけられませんでしたが、おそらくビートルズでしょうね。
あくまで、僕の狭い趣味の範疇内での話ですが、「カバーされた楽曲のクオリティの高いアーティスト」、いわば「ベスト・被カバー・アーティスト」を一人挙げるなら、割と迷わずボブ・ディランの名前が上げられます。
ディランは、ライブの際には、自分の楽曲を原形をとどめないほどに変えたリズムや節回し、アレンジで演奏することで知られてるようですが、(音楽理論的なことはまったく分からないのですが)彼の楽曲というのは「カバー(リ・アレンジ)されること」に向いている構造なのかもな、なんてことを思いました。


ということで、試しにとりとめなく、ひさびさに「ノート」を書いてみました。
最後に蛇足として、個人的な好みに基づく「ベスト・カバーソング」を1曲だけあげるなら、ブライアン・フェリーの歌う「 These Foolish Things 」を。次点はほんとに僅差で、ロキシー・ミュージックの「 Jealous Guy」。
上でも書いた「日本のアーティストの洋楽カバー」のベストは、文句なしでザ・タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」。

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