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ともやんの嘆き 〜悲哀のエピソード〜

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私という人間を作った数限りない悲哀のエピソード。 ゆるくツラツラ綴ります。
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#エピソード

詐欺にあった日

詐欺にあったことがある。 忘れもしない20歳の夏。貧乏芸大生の頃。 仕送りだけではとても足…

はじめてのチュウ

バカな小学生だった。 ある時期「度胸試し」が流行った。 その種目は多岐に及ぶ。 <エント…

野山のムコウ

私が育ったのは豊かな自然が残る田園地帯。 小高い丘を切り開いてできた新興住宅団地。 有名な…

サイコパス兄貴

兄が二人いる。 年がそれなりに離れていて長兄とは7歳、次兄とは4歳差がある。男三兄弟の末…

給食のコッペパン

コッペパンを知ってるかい? 昭和の時代。 給食といえば細長くて丸いコッペパン。 それが定番…

白黒はんぶん

持ってる男だ。 通学路の帰り道。 みんなで近道をする。 住宅街の垣根の穴から穴へ。 横へ突…

高2で保護者になった日

高校2年の春。 私は保護者になった。 何を言ってるかわからないだろう? うん、わかるよ。 順を追って話そうか。 小学校からずっとマブダチ。 イダくん(仮称)という幼馴染みがいた。 成績優秀、スポーツ万能、学年1の人気者。 弱点はただ一つ。 泳ぎが苦手だった。 その唯一の弱点さえも女子からは「かわいい」に昇華され、男子からも「スポーツ万能なのに泳ぎだけできない隙がある憎めないヤツ」と好感が持てる要因となっていた。 そういう意味で、いわゆる完璧な男だった。 小学校時代は同じ

さらばライパチくん

野球少年だった。 近所のリトルリーグに所属していた。 正直に言う。 下手だった。 メガネで…

プラモをやめた日

プラモばかり作ってる小学生だった。 お気に入りはガンダムとマクロス。お小遣いを貯めては商…

闇に蠢くもの

某所とだけ。 バブル崩壊後の1990年代中頃。 私は関西のとある小劇団で4年ほど劇団員をして…