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英語が話せない大学4年のヨーロッパ剣道一人旅part2

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日本から12時間チェコの地に降り立ちました。まずはホームステイのような形で日本にいた頃から面識のあるチェコ人の友達の家に泊まらせていただきました。(彼は大学の寒稽古で知り合いました)この写真は首都プラハの夜に撮った写真なのですが、「黄金の街」と言われ世界で最も美しい街とも呼ばれています。昼夜ともにとても美しい街並みでした。ただしとても小さな町なので1日で周りきれてしまいます。たくさん観光したい場合は、プラハ以外の都市も検討するといいかもしれません。

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ヨーロッパでの初稽古はチェコの渇望剣士会で行いました。少し時差ボケを感じながら剣士達と一緒に汗を流しました。最初の感じたことは床が変??でした。剣道クラブで使っている道場の床はコンクリートの上にゴムを敷いたようなもので踏み込み足をすると足がグニャリと曲がってしまいます。日本と同じような踏み込み足をしただけで足を痛めました。「海外の剣道家はこんな環境で稽古をしているのか」と感じて日本でとても良い環境で稽古できていることに気付かされました。この時の経験から日本での稽古の一回一回を大切に取り組む意識をしています。ちなみに海外剣道家は稽古で汗を流したら冷たいビールを飲むのがお決まり。(チェコは世界有数のビール生産国且つ消費国)←ビールが安い

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チェコの次に降り立ったのは、今回の旅のメインでもあるフランス。チェコに留学中の大学の先輩と、チェコ人の友達と3人でフランスオープン剣道大会に参加しました。成績は団体、個人ともにベスト8で、「優勝して目立って声をかけてもらって泊まらせてもらう作戦」は危機的状況に陥りました。焦った僕は必死にさまざまな国の剣道家とコミュニケーションをとり、「あなたの道場に行かせて!」と頼み込みました。上の写真はオープン大会で対戦した2mも身長のあるオランダの選手で、道場訪問が確定した記念に一緒に撮ったものです。

結果、ドイツ、ベルギー、オランダ、イギリス(予定が合わず断念)の道場で稽古させていただくことが決まりました。もうベスト8で負けてしまったことなんかより放浪することなく予定が決まり嬉しかったです。また勝ち負けよりも試合を交えた後はお互い顔を合わせて握手したり、挨拶する姿が感動的で、日本人の僕も真似をさせていただきました。これこそが「交剣知愛」そのものです。

剣道遠征あるあるですが、大会に行くとその土地の会場に足を運び、観光する時間なく帰るなんてことがしばしば起こります。ということで、華やかなパリの地でもほとんど観光することなく移動してしまいました。唯一訪れたのは、「ルーブル美術館」と「セーヌ川」を見てきました。パリの街並みは散歩しているだけで「芸術」なのでとても楽しむことができました。

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(ドイツ編)

今回のヨーロッパ剣道旅行は、お金がないのでほとんど高速バス移動。飛行機を使うと荷物分の料金が取られてしまい、防具、竹刀、スーツケースを持つ私には高額なんです。ドイツは、ドレスデン→フランクフルト→デュッセルドルフと移動してきたのですが、度重なる深夜バス移動(ホテル代節約)で移動中目眩と冷や汗が止まらなくなりました。(疲れかな?)しかし剣道修行なので体に鞭を打ち、ドイツでは3回稽古をさせていただきました。

稽古内容でびっくりしたことがあったのですが、1時間半くらいの稽古で準備運動にバスケを30分もプレイするんです。これは新しい、準備運動の時点で、もうすでに疲れてしまったんですが、そこから稽古です。稽古が終わると剣士達が円になってミーティングを行います。一番段位の高い先生が上からものを言うのではなく、段の低い剣士でも意見を言い合います。これも日本では見ないなと思いました。

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チェコ、フランス、ドイツ編は終了で次はベルギー、オランダ、イギリス編です。最後までお付き合いください!

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ちなみに今のところ一番美味しい食べ物だったのがインド料理でした笑

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