オーバーシュート=感染の爆発的増加ではない
小池都知事の会見で一躍注目を浴びた単語
オーバーシュート。
ご丁寧に感染の爆発的増加という注釈付きだったのですが、この説明には大きな危険な間違いがあります。
もともとこのオーバーシュートという単語そのものの汎用的な意味は
to go further than the end of or past something, without intending to:
であり、「ある一定の何かを超えること」というニュアンスが含まれていて、単純な爆発、や増加は
Significant increaseといった表現になります。
さて、なぜこのオーバーシュート=感染者の爆発的増加
が危ういかというと、感染症におけるオーバーシュートの定義は
「集団免疫を獲得し、感染拡大が停止する速度を上回る患者数の増大があり、感染拡大が止まらなくなること」
※人から人への感染が止まればほぼほぼの感染は起きないため、ワクチンまたは罹患後回復による免疫獲得者が集団の60%になれば、アウトブレイクは収束する)
なので、単純に感染者数の急増=オーバーシュートではないのです。
今回の新型コロナの挙動は明確に年齢別、基礎疾患別に違うため、一律なパーセンテージでの見積もりが難しく、偏差を考慮に入れないリスクマネジメントは莫大なリソースを消費します。
現在すでに世界大戦並みの経済的なインパクトがある状況で、今後は貧困による様々な死亡が出てくるでしょう。
自分さえ良ければよいのではない、社会のために!!!というヒステリックに叫ぶ人たちは、世界で何人の人が貧困という病で亡くなっているのか、
何人の子供の未来が奪われているのかも考えて欲しいし、
政治にも多角的な救済の具体案を同時に進めてほしいと切実に願うのです。
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