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    行き場のない考え事のあとさき

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    〈カリモフの断章〉 重心/あれとこれ/不在の感性/深海を漂う水子/擬態する無意識/異化/不定形informe/面影/崇高なもの/横滑り/流状fluidと液状liquid/不本意なもの/再選択/陰影/輪郭/明滅する存在の群れ/アジール/拠り所/ATフィールド/部分的なpartial/ゆがみ/とける/相反/妖婦vamps/欠損/すり替え/切断/あるいは/可逆性/サンプリング/複像感覚(a)sync/arca/キメラ/破片、あとかた/音と路地/4/乱反射/リバース...

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あこがれ

写真集の制作中、ふと「あこがれ」というワードが頭に浮かび、これをそのままタイトルにしようと考えた。だが、(写真が下手なこともあるが)客観的に見て「あこがれ」に結びつく写真は一枚もない。はたして私は何に憧れているんだろうかという問いが次に浮かぶ。 「あこがれ」を連想した写真を見返すと、花や女優・アイドルが載った巨大広告、窓越しの景色を撮った写真などが並ぶ。それらの写真は尽くフィルム調に現像されている。一旦パソコンの前から離れて、黙々と考える。...花といっても綺麗なものばかり

    • 引っ越します。

      今年もまたこの季節になりました。梅が散り、花粉が舞い、どうやら桜も各所で咲き始めたようです。年々、花粉症の症状が強まってきていると感じますが、時折目が痒くなったりくしゃみが飛び出したりとまだその程度です。ちなみにトップの写真は二週間ほど前に私が撮影した梅の木です。おそらく。もしかしたら違うかもしれません。てか花の名前分かりません。桜はまだ撮れていません。大丈夫、桜はさすがに分かります。日本人ですから。 世間では二度目の緊急事態宣言がなされましたが、しれっと延長して、ぬるっと

      • 街灯と青空

        駆け込みで今年最後のドトールに来ている。たしか年始の元日も地元のドトールに行っていた気がする。家族や親戚とずっと同じ空間にいることに居心地の悪さを感じて、特に当てもなく駅までフィルムカメラ片手に散歩したのだった。生まれてから14歳まで住んでいた街の匂いは当時のままだった。半分寂れていて、東京と比べると低い建物ばかりで、太陽がずっと近い街。デジタルカメラで撮ったとしてもフィルム風に写ってしまいそうな街。バスロータリー付近の駅ビルの2階か3階にドトールの看板が見えたので、脊髄反射

        • 写真=永劫回帰。

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        あこがれ

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        記事

          行為によって自分を固定しないと。

          行為によって自分を固定しないと。

          俺は俺の写真を撮ればいい。俺のために。

          俺は俺の写真を撮ればいい。俺のために。

          現代アートはほとんど何も心に響かなかった。デザインも映画も違うと思った。やっぱり写真がトラウマとなっている人間の姿を一番表している。言葉も動きもない平面の表象だけど、トラウマ的記憶は一瞬の光景だから。

          現代アートはほとんど何も心に響かなかった。デザインも映画も違うと思った。やっぱり写真がトラウマとなっている人間の姿を一番表している。言葉も動きもない平面の表象だけど、トラウマ的記憶は一瞬の光景だから。

          写真と比べると思想なんてとてもつまらないものに思える。私にとって、リビドー備給のかたちとして写真に勝るものはないのだけど、いざ一生涯の生業として写真を考えると、なんと頼りないものか。

          写真と比べると思想なんてとてもつまらないものに思える。私にとって、リビドー備給のかたちとして写真に勝るものはないのだけど、いざ一生涯の生業として写真を考えると、なんと頼りないものか。

          ああでもないこうでもない言いながら撮ってるし、全く撮らない時間もあるけど、写真だけはどうしても手放せない。身体に刻み込まれた享楽だから。

          ああでもないこうでもない言いながら撮ってるし、全く撮らない時間もあるけど、写真だけはどうしても手放せない。身体に刻み込まれた享楽だから。

          拠り所は絶対譲れない。譲ると死ぬ。納得のいく写真を撮るまでは諦められない。写真だけは絶対手放さない。他は別にいいけど、写真だけは奪おうとするものがいれば命がけで戦う。

          拠り所は絶対譲れない。譲ると死ぬ。納得のいく写真を撮るまでは諦められない。写真だけは絶対手放さない。他は別にいいけど、写真だけは奪おうとするものがいれば命がけで戦う。

          それでも俺はニーチェ(入門)読むけどな!!

          それでも俺はニーチェ(入門)読むけどな!!

          どんな状況であれ、たとえその結果蔑まれると分かっていても、自分自身で恐怖に立ち向かうことができなければ、ニーチェの言葉を身につけたところで私を付き纏うインポは治らない。

          どんな状況であれ、たとえその結果蔑まれると分かっていても、自分自身で恐怖に立ち向かうことができなければ、ニーチェの言葉を身につけたところで私を付き纏うインポは治らない。

          とはいえ、彼らが全くノンストレスに制作しているとは思わない。彼らは彼らの葛藤を生きている。そう思うと、彼らがとても逞しく見えるし、またやはり恐怖を回避してる自分がみっともなく思えてくる。私が何者かを伝えられない現状の不甲斐なさ。それでもこの世界を生きていくしか他はない非情さ。

          とはいえ、彼らが全くノンストレスに制作しているとは思わない。彼らは彼らの葛藤を生きている。そう思うと、彼らがとても逞しく見えるし、またやはり恐怖を回避してる自分がみっともなく思えてくる。私が何者かを伝えられない現状の不甲斐なさ。それでもこの世界を生きていくしか他はない非情さ。

          意味を求めてしまうのは、他者に受け入れられるかどうか恐怖心があるからだ。この歳になっても。自分としては何も感じない作品を平然とつくる無数の人々がいるこの世界に動揺し、それらが受け入れられている環境があることにもまた動揺し、私の日々の躊躇いはなんだったのかと感じる。

          意味を求めてしまうのは、他者に受け入れられるかどうか恐怖心があるからだ。この歳になっても。自分としては何も感じない作品を平然とつくる無数の人々がいるこの世界に動揺し、それらが受け入れられている環境があることにもまた動揺し、私の日々の躊躇いはなんだったのかと感じる。

          そうだよな。この世界で生きていくんだよな。

          そうだよな。この世界で生きていくんだよな。

          その時々の感情や思いを上書きせずにアーカイブする。どれもその立場の自分にとっては本当の事だと思うから。

          その時々の感情や思いを上書きせずにアーカイブする。どれもその立場の自分にとっては本当の事だと思うから。