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#171 【マンガ】犯人たちの苦労と不運の連続『金田一少年の事件簿外伝〜犯人たちの事件簿〜』

先日、友人と話していて盛り上がった作品をご紹介します。

ミステリーマンガの金字塔
『金田一少年の事件簿』
 原案・原作:天樹征丸
 作画:さとうふみや

ミステリーやサスペンス、探偵ものが好きな方は、一度は読んだことがあるのではないでしょうか。

そして、

『金田一少年の事件簿外伝~犯人たちの事件簿~』
漫画:船津紳平

「くだらなくて良いんじゃない?」
と原作先生方からも公認されているとか(笑)

犯人視点から描いたギャグ寄りの作品。
原作の『金田一少年の事件簿』にはトラウマになりそうな描写もありましたが、本作ではそういった描写はほぼありません。

同じくミステリーマンガの金字塔『名探偵コナン』に登場する犯人に比べると、
・重い過去
・犯行動機
・綿密な犯行計画
・悲しい結末
などが多い印象です。

犯人側も多くの人を手にかけているので、情状酌量の余地はありませんが(笑)

◼️犯人たちの決意と不運

『金田一少年の事件簿』では、名探偵・金田一耕助を祖父に持つ金田一一(きんだいち はじめ)が謎を解いて犯人を見つけていきます。
『犯人たちの事件簿』は事件を起こした犯人視点が描かれています!

私怨を晴らして復讐するために憤怒と悲哀を胸に秘めて犯行を決意する犯人たち。
そして、数年〜数十年かけて計画立案し、綿密な準備、覚悟して犯行を決行する当日。

そして、つぶやいてしまう犯人。
「バレる訳がない...!!名探偵でも現れない限り...な」
「名探偵や名探偵の親類縁者がこなければ復讐を果たせる!!」
と壮大なフラグを立てます。

そして、訪れる不運(名探偵の孫)!

◼️犯人たちの苦労

実際に『金田一少年の事件簿』で描かれた事件に沿って、犯人のトリックやアリバイ工作の裏事情など舞台裏の犯人たちの苦労が描かれます😅

たとえば、
莫大な費用がかかっていたり、
想像以上にフィジカル勝負だったり、
実は一発本番の賭けの連続だったり、
自分の身の安全も確保できてなかったり、
何十年もかけて用意周到な計画と準備をしていたり、
予想してなかったトラブルに臨機応変に対応していたり、
一般人には計り知れない苦労の数々!!
(※犯罪なので知らなくてOK)

基本的には犯人が孤軍奮闘しています。

◼️そして名探偵による謎解きタイム

犯人の準備や苦労を横目に涼しい顔して、どんどん謎を解いていく金田一少年。

推理を明かすときは結論を後回しにしてジワジワと犯人を追い詰めていきます!(犯人側のドキドキ感が伝わってくる)
謎解きをするときの名探偵って、一般企業の会議で結論を後回しにして疎まれるタイプかもしれない😭

...犯人への同情を禁じえません(笑)

視点を変えてみると、それぞれの人にそれぞれの背景や事情、心情があることがわかります。
犯罪を決心する前にしかるべき場所に届け出ていれば、情状酌量の余地もあったかもしれない!
(まぁ、大体の犯人の過去では、証拠不十分で法的機関に門前払いされていたりするのですが)

◼️さいごに

シリアスさとドキドキが入り交じったミステリー・サスペンスをコミカルに描いた作品なので自然に笑ってしまいます🎵

元々、興味があった方には是非一度読んでみてほしい作品です。

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