#127 【アニメ】『王様ランキング』に学ぶ名言①
"人の幸せの上に自分の幸せを築きなさい"
本作は、「王子様」という何不自由ない環境で育った少年の成長譚、ではありません。これまでのアニメにはなかなか登場しない個性的なキャラクターが登場します。
・ボッジ
両親ともに屈強な巨人。しかし、ボッジ自身はとある事情によって小柄な容姿で誕生しました。
本来は、強靭な肉体を誇る巨人族ですが、ボッジは武器をふるうどころか、石すら持ち上げられないほどの非力。
そのうえ、アニメキャラクターにはあまりいない個性を持っています。
それが、耳も聞こえない、言葉を話せないというハンデキャップを背負っています。
そんな、一見するとつらく苦しいものを背負っているようにも見えますが、他人想いでとても素直なやさしい心を持った少年です。
・カゲ
目玉のついた影のような不思議なキャラクター
絶滅させられた悲運の「影の一族」の唯一の生き残り。生い立ちから重たい過去を背負っているものの、ボッジの人柄や人間性に惹かれて心を開きます。
ボッジ王子は大きなハンデキャップを持っていたため城の中だけでなく、城下町の多くの国民からも軽蔑されていました。
偶然の出会いでボッジとカゲが出会うところから物語が動き始めます。
お互いのことを大切に思い遣り、自分の身も顧みず「どんな時も味方になる」ことを誓います。
そして、冒頭のセリフ『人の幸せの上に自分の幸せを築きなさい』は、
本作の黒幕として暗躍し続けているミランジョが幼いときに母親に教えられた言葉です。
ミランジョ自身も重たい生い立ちと障害を背負っていましたが、どんなときにも他人のためを想っていた母親の愛情があふれていた言葉です。
どんな困難や苦境、逆境に陥っても諦めないボッジ。
仲間や家臣、友人だけでなく、他人のことを常に心から大事にしている彼の想いと成長から目を離すことができません。
2人の少年はもちろん、様々な思惑と人間性を持っているキャラクターたちが魅力的です。
単純な悪意ではなく、キャラクターの愛情と思いやりと思惑が複雑に絡み合って描かれるめちゃくちゃ奥深いストーリー!
涙なしには読めない物語の連続は必見です。
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