有馬記念予想

ついに1年間の総決算レース有馬記念。去年の有馬記念で購入された馬券の総額はなんと500億円。レース時間2分半で500億円が動くって冷静にやばいよね。(控除率25%のうち10%が国へ、15%がJRAへ渡ってるのでざっとこの1レースで45億円を手にするJRA恐れ多い、、、)

そんなことは置いといて、一週間前パッと出馬表見たときの印象は、クロノジェネシス、フィエールマンで堅いじゃんこんなの。まあ、競馬にオッズというものが無ければ素直にこの二頭でいいと思う。ただ、オッズというものが存在し、期待値で予想をしなければいけないのが競馬の難しさであり、面白さだよね。まあ、一週間ひたすらに悩みながら結局本命が大穴になりましたと。(有馬記念はあんまり荒れないレースではある。)

まず今年はどんな一年だったか?競馬を年間通してやっている人ならみんなが気付いているはず。そう、牝馬の年。なんと、古馬(4歳以上)の牡馬牝馬混合G1では天皇賞春のフィエールマン(牝馬が1頭しか出ていなかった)を除いて10戦全てで牝馬が優勝している。

牝馬は牡馬に比べて体力、パワー面で劣るという理由から一般的に2キロのハンデがある。ハンデを設定した当時はこれで良かったものの、近年牡馬と牝馬の力差が無くなってきていることから、この2キロのハンデが今年顕著に出たといえるだろう。(単純に現役メンバーの牝馬が強く、牡馬が弱い可能性もあるが)

特に牡馬が58キロを背負うG1レース4つ(天皇賞春、安田記念、宝塚記念、天皇賞秋)は非常に馬にとってはキツく、58キロでの好走経験がある馬or負担斤量の少ない牝馬&3歳馬の好走率が高い。実際今年においても、過去に58キロでの好走経験があるフィエールマンと、残りの3レースは全部牝馬である。

では、有馬記念は?というと、有馬記念は牡馬が57キロ、牝馬が55キロ、3歳牡馬55キロ。おっと待った。3歳馬55キロ?????牝馬が2キロのハンデで無双してると言ったがこのレースは3歳も55キロだ。3歳馬は1月から古馬になり斤量差なしとなるが有馬記念の日までは2キロのハンデがあり、これがまさにチート級。このレースは一般的に考えると57キロなので上記の理論が通用しないが、筆者は有馬記念の舞台設定は斤量差の2キロの差が上記の4レース同様大きいと考える。そもそも中山2500というこの条件がめちゃくちゃに過酷であり、またこの時期は芝の生育が悪く馬場がタフになりやすいのが理由だろう。過去の勝ち馬を見てもタフなレースに強い馬の好走が目立ち、実際先月のジャパンCで華やかな引退を飾ったアーモンドアイが圧倒的1番人気でキャリア唯一の馬券外となった。そして去年の有馬記念は斤量が軽い牝馬→3歳→3歳の決着だった。

<展開予想>

まず、キセキがいるせいで読みずらい。かつ大外枠に横山典弘。あー嫌だ。まあ、キセキが前走ジャパンCで大逃げをしてしまったので、気性的に今回も行くしかなさそう。キセキがある程度後続を離したハイペース逃げになり、番手のバビットがこれを追いかけず実質逃げの競馬を予想。2番手以降はミドルペース想定。(キセキが出遅れてバビットのシンプルな逃げor典さんが一周目のホームストレッチで捲って逃げるパターンもありそう。)どのパターンになっても馬群自体はミドル~スローからロングスパート戦になりそう。最後の直線が短いので、4コーナー手前から各馬捲り気味に仕掛けだし、ほぼ毎年ではあるが持続力勝負の展開になりそう。また、直線短い&直線急坂により仕掛けどころが重要でジョッキーの能力がかなり問われそう。

<馬場>

土曜日のレースを見ていると完全に内・前有利のトラックバイアスで大外回した馬は厳しかった。また、時計がめちゃくちゃ掛かっていて、欧州血統の好走が目立つ。馬場がタフすぎて追い込み・捲りも厳しめ。

<全頭分析>

1枠1番 バビット

この馬は強い。未勝利戦から全部逃げて上位の上がりを使い4連勝。特にセントライト記念が圧巻。サトノフラッグが得意な展開を持続力を生かして直線突き放した。前走は3000m長い&チームコントレイルのキメラヴェリテに潰されて度外視。そして今回。3000mからの距離短縮でスタミナ補完。どの馬とも戦ったことがない超異端性。前走大敗による蓄積疲労の無さ。最内枠。先行馬。もし逃げれたら、逃げる位置取りショック。55キロのチート斤量。展開に左右される脆さはあるが、10番人気ならこの馬から。コーナー6つで息を入れ、キセキに変に絡まれなければ一着まで。

1枠2番 ブラストワンピース

一昨年の有馬記念勝ち馬。例に漏れず、当時は3歳のチート斤量での勝利。今の水を含まない&タフな馬場は最適。池添、川田に捨てられたこと、斤量に敏感なこと、スタミナが無いからスタミナ補完できる短縮ローテ向きな事から評価できないが、人気もないので一応抑え。

2枠3番 クレッシェンドラヴ

中山適性はあるがさすがに足りない。

2枠4番 ラヴズオンリーユー

オークス以来ずっと調子が悪く前走やっと兆しが。タフな時計掛かる馬場合わない印象なのと、陣営がずっとオークス比較で調子がどうだというコメントばかり。ライバルたちはみな成長してるのにこの馬は、3歳時から成長が見られず厳しい印象。なぜか過剰人気してるし。ただ枠は絶好。

3枠5番 ワールドプレミア

蓄積疲労の少なさ&長距離の武豊は高評価。しかし、この馬が勝った菊花賞はメロディーレーンですら5着にくるド底辺レベル。去年の有馬記念は3歳で斤量55キロの恩恵&武豊Jが勝利を諦めて3着狙いの展開待ち追い込みで全く評価できない。前走ジャパンCが叩き、今回メイチと言われ人気しているが、東京2400に強いこだわりのある友道さんがジャパンCを叩きに使うわけがなく前走メイチのはず。そのジャパンCでミッキースワローとハナ差のこの馬がなぜこんなに人気なのかは謎で期待値の観点から消し。

3枠6番 キセキ

斤量に強いのは好評価。持続力適性も高い。ただ蓄積疲労あり過ぎ。前走のJCは大逃げで凡走したものの、この馬自身は2000m通過タイムがなんと天皇賞秋の勝ち時計と同じで、バテて当然。度外視可能。ルーラーシップ産駒あるあるの緩急に弱いタイプで、逃げor番手or追い込みでのみ好走。鞍上の浜中はそれが分かってるような乗り方をしているので武豊より合う印象。しかし、京都大賞典2着→天皇賞秋→ジャパンCからの秋4戦目でここは流石に蓄積疲労がありすぎ。叩き良化型とはいえ、、人気はないので抑えまで。

4枠7番 ラッキーライラック

牝馬。強い、確かに強い。ただ、陣営が前走で引退かもと言い、ルメール乗せてメイチだったことを考えれば、キャリア延長で臨む今回の引退レースは厳しいのでは。前走はルメールが上手かったし、さすがに福永とはいえ、安生弱化、持続力適性も?で、距離、馬場も不向きな印象。

4枠8番 ペルシアンナイト

なんでここにいるんだい。

5枠9番 クロノジェネシス

牝馬。まあ、強いわな。宝塚記念の大楽勝は、特殊馬場で差がつきやすいことを考えれば、着差通りに受け止めれないが、天皇賞秋の向かない馬場、展開でアーモンドアイにあんだけ迫ったのは実力の証で認めざるを得ない。初中山も万能型なのでOKで、有馬記念初の北村友一も長距離は得意でOK。ただ、この馬が唯一ラストで止まったのがオークスであることを考えると荒れた馬場の2500は若干長い気が。そして、当初有馬記念ではなく香港に出ようとしてたのがとっっっても引っ掛かる。1番人気になるような馬が香港に出るつもりだったのは何か理由があるのでは????

5枠10番 カレンブーケドール

牝馬。勝ち切るワンパンチが足りないが持続力適性は非常に高い。蓄積疲労は年3戦で少ないが、前走が激走で短期疲労があり、プラマイゼロ。馬場不問でとりあえず掲示場に常にいる馬。特に前走のジャパンCあのメンツ相手に0.2秒差2着は本当に凄い。あんまり切る要素も買う要素もない馬だが、鞍上が外を回したがる池添に変わるのは立ち回りで勝負するこの馬にとってはマイナスな印象。G1男の池添にとっては、1発に期待というより安定型のこの馬は合わないイメージ。枠もびみょいがまあ、2~5着にはいそう。

6枠11番 モズベッロ

個人的に舞台は相対的にTOP3には向くと思う。宝塚記念この馬を3番手にしながら負けたのが未だに悔しい。それ以来だが、調教が悪いらしい。ただ、調教はあんまり興味ないので、それで人気最下位はまたこの馬が大荒れを演出することもあり得そう。今回は陣営すら弱気なので積極的にはいけないが、舞台適性とオッズを考慮して抑えたい。

6枠12番 オーソリティ

この馬はクラシックを全て使っていない点で蓄積疲労が無く高評価。同じ中山でホープフル、弥生賞を負けているが共に外枠。また弥生賞は休み明け馬体減も響いた。青葉賞を持続力活かしてレコード勝ちし、前走のアルゼンチン共和国杯は半年ぶりを明らかな余裕残しで大外枠から快勝。オルフェにシンボリクリスエスで距離も長めが良く、55キロの今年はかなり面白い存在に。外国人しか乗りこなせない可能性と戦ってきた相手のレベルはかなり疑問符がつくが、一発ある人気薄ならこの馬。

7枠13番 フィエールマン

まず去年の有馬記念が強い。圧倒的1番人気のアーモンドアイを真っ向勝負で潰すため最初に仕掛け、追い込み決着の中5着。前走の天皇賞秋は半年ぶりをマイナス12キロの中、アーモンドアイに半馬身差。持続力より瞬発力型の馬で、枠も外枠だが、鞍上はルメール。去年は池添が自ら仕掛けたためこの馬の一瞬の切れを活かせなかったことを考えるとルメールならうまく乗って力を最大限引き出すはず。同じサンデーレーシングのクロノジェネシスが香港出走予定だったのもこの馬で有馬記念は勝てるとクラブが考えていたからでは?人気でも上位に取りたい。

7枠14番 サラキア

エリザベス女王杯は上位がほぼディープインパクト産駒でこの馬もそれ。展開も一番向いた。北村友一が上手く乗っていた印象で、今回松山がテン乗りになるのは割引。さすがに枠も外過ぎて、人気はないが消し。

8枠15番 オセアグレイト

前走は中山開催初週の前有利の馬場を生かしての勝利。長距離のノリさんはやっぱうまい。まあ、さすがに力が足りなさすぎて消し。この馬でも持ってきたら長距離の典さん一生買う。

8枠16番 ユーキャンスマイル

ダンスインザダーク産駒は飽きやすいので、長距離鮮度なさ過ぎて休み明けじゃないと厳しそう。右回りは内にもたれる馬なので、大外枠から岩田のイン突きがあればあり得るが、現実的ではなく消し。


◎バビット (10番人気)

〇フィエールマン (2番人気)

▲オーソリティ (7番人気)

△クロノジェネシス(1番人気)、カレンブーケドール(4番人気)

☆モズベッロ(16番人気)

抑2,4,6,7,

まあ、本命が大穴かつ、超展開に左右される馬なので自信がめっちゃあるかと言えばそんなにないが、ハマれば面白いし配当も跳ねそうで楽しみ。こんなに印を沢山回したレース過去にない気がするけど、本命が人気ないしまあいいかなと。3連複をメインに単勝も購入予定。

楽しみましょう~~~~!

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