ジャパンカップ2022 予想   ◎グランドグローリー

日本ダービーと同じく東京2400mで行われるG1で国内で賞金が最も高いレース。
種牡馬価値の観点で、多くの生産者はこの舞台で勝てる馬を目指している。
そのため当然、現代競馬を支配するノーザンファームが大得意の舞台になっており、この10年で馬券になった30頭のうち実に24頭がノーザンファーム関連馬(社台、白老含む)。
また、日本の最高峰レース東京2400mでの開催とあって、外国馬は適性面で劣り、実際過去10年間で外国馬の出走馬は0-0-0-28と一度も馬券に絡んだことがない。即消しでいいレベル。

ここまでを前提に考えれば、ジャパンCは基本的にノーザンファーム関連馬を買い、外国馬を消すという単純なレースになる。
競馬が当たることだけを目指すものであれば・・・


確かにオッズという概念がなければ、無難にノーザンファームの馬から選ぶという判断になるわけで、ただそこにオッズという概念があるから競馬は面白い。
もちろんノーザン関連馬がこのレースに強いことは全てオッズに組み込まれているわけで、
1番人気ダノンベルーガ→ノーザンファーム 
2番人気シャフリヤール→ノーザンファーム 
3番人気ヴェラアズール→社台ファーム(ノーザン関連)
4番人気ヴェルトライゼンデ→ノーザンファーム 
となっている。
当たる確率は高くとも、人気になっていれば期待値の観点では微妙となるのが競馬の醍醐味。

そんなわけで、本命を発表。
◎グランドグローリー(14番人気 外国馬)
先述した、本来即消しレベルの0-0-0-28に該当する外国馬。
過去好走出来ていない→消すというのは正しいといえば正しい。ただ、だからこそ人気もないわけで、あれこれ理由を考えて前例のない結果に妙味を求めるのも面白さだと思う。

この馬を本命にした理由は以下の通り。
・JRAが外国馬に好走させたい意図がある・・・?
今年から外国馬専用の調整施設が東京競馬場にできた。これは、過去外国馬が凡走続きのため外国馬は日本では勝てないという風潮があり、出走してくれなくなっている近年の傾向を踏まえたJRAの打開策。興行的にも外国馬出走で盛り上げたいJRAとしてもなんとか外国馬にチャンスを与えたい意図は明らか。さらにジャパンCは内枠が圧倒的有利。今年出走の外国馬4頭を全て内枠に入れてきたあたりJRAが外国馬を好走させたい意図に思える・・・
このように、今年は外国馬が好走できる条件が過去より揃っている。

・ノーザンファームが手薄
近10年で30頭中24頭がノーザンファーム関連馬と上で記載したが、その分これまでノーザンファーム関連馬の出走が全体の半分以上を占めていた。それが今年はかなりの手薄ぶり。これによりノーザンファーム以外の馬に枠が開く可能性は高い。

・昨年ジャパンC5着の実績
昨年この馬は実は5着にきている。明らかにメンバーが昨年に劣る今回3着内に食い込む可能性は充分。さらに、この馬は6歳とはいえ、この一年でレベルの高いレースに多く出走し、昨年よりむしろ力をつけてる印象。日本の馬場をそこそここなすことは実証済みであり、慣れが見込める2度目の日本遠征、昨年外枠から今年内枠に変わるなどのことも踏まえれば好走の期待は高い。それでいてなぜ14番人気??これならもちろん本命はここから。

・1番人気シャフリヤールとの比較
昨年、グランドグローリーが5着と書いたが、今回1番人気想定のシャフリヤールは同レースで3着だった。その差は3/4馬身+3/4馬身。
シャフリヤールは明らかに早熟血統で去年からの成長は見込めない。また去年は3歳馬のため2キロの斤量ハンデをもらっており、今年はシャフリヤールが昨年より2キロ増、グランドグローリーは同斤量である。1キロ1馬身と言われる中2キロなら2馬身の逆転が見込め、さらに枠も好転するのであればシャフリヤールに先着する可能性は充分。
さらに、あまり気づかれてなさそうだが今年6月15日に行われた英国G1では、直接対決でグランドグローリーが先着している。(これは舞台が日本ではないのでなんともいえないが)
これらを踏まえても、シャフリヤールが1番人気、グランドグローリーが14番人気となっている乖離は謎でグランドグローリーを買うのが期待値の観点からは筋だろう。

とはいえ、外国馬。0-0-0-28とあるように幾多の海外名馬が馬券外に沈んできた。可能性はあまり高くないが、この人気であれば狙う価値はある。あと、外国馬がジャパンCで好走するならば、素軽い印象のある牝馬かなと。

いいレースに期待します。
以下、短評。

オネスト→週頭は本命予定だった外国馬。ちょっと人気しすぎも、血統・騎手から日本でもそこそこやれそうでこの枠なら。

ヴェルトライゼンデ→世代レベル低すぎ。東京疑問

ヴェラアズール→一発ありそうだけどG1初出走でこの人気は妙味なし。

デアリングタクト→タフな非根幹距離や急坂コース向き。古馬になって東京2400はしんどい。

カラテ→冬馬なので人気もないし面白そうも距離が流石に長い印象。

テーオーロイヤル→この距離の東京だとワンパンチ足りない。

ダノンベルーガ→前走メイチの印象。皐月賞・ダービー・天皇賞とすべて最内を突く競馬をしてるあたり、騎手が外回したら足りない馬だと認識してるかも?それで2番人気は触手が伸びない。

シャフリヤール→前走は叩き台。ドバイの奨励金で勝てば7億がもらえるジャパンCがメイチは明らか。前走はディープ産駒苦手の58キロだったので度外視で、57キロに減り追走楽な距離延長、適度な凡走開けは絶好条件。まあオッズ考慮しなければ普通にこれ。

以上。






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