プロのインセクトスレイヤーから教わったゴッキー殲滅大作戦

どうも、ともちーでございます。

夏場って虫さんが元気いっぱいになられてしまってうんざりしますわね?
という訳で、昔バイト先で知り合ったインセクトスレイヤーなお兄さんから教わった虫の居ないお家の作り方をまとめてみようと思います。
ゴッキー死すべし、慈悲はない。イヤーッ!

インセクトスレイヤーっていうとちょっと厨二っぽい感じがありますが、カラオケや飲食店でつなぎを着て虫駆除するお兄さんですね。

特別な機材は必要ありませんが、そこそこ手間のかかる方法なのでその点はご了承ください。
また、玄関あけっぴろげて床に食べかすボロボロこぼしてたりしたら、もちろん効果はないので注意しましょう。

▼買う物一覧

バルサン お部屋の数×2
網戸用の殺虫スプレー
押すだけベープ
ブラックキャップ
ハッカ油

バルサンは部屋の数×2個用意しましょう。
スプレーはワンルームなどでしたら1本である程度もちますが、広い家の場合はある程度本数が必要になってきます。

バルサンにも色々と種類がありますが、着火タイプが最も粒子が小さくて、隙間などにも入り込むので効果が高いそうです。
ただし発熱する上に、煙がもうもうと上がるので火災と誤認される場合があります。
使用する際にはご近所さんに断っておきましょう。
アホらしい話ですが、毎年結構な高頻度でバルサンの煙を火事と誤認して消防車が出動しているという話もあります。

▼まずは屋内をデストロイ

まずはバルサンで屋内に居る虫をまとめて毒殺します。

理想としては屋内に物が全くない状態(バルサンの煙から隠れる場所)が最高ですが、引っ越しのタイミングでもない限り小物含めてすべてを屋外に持ち出すなんて現実的じゃありませんよね。
なのでまずはバルサンを使用する前に、電子機器などを新聞紙などを使って保護しましょう。故障の原因になります。
また調理器具なども同じように保護しましょう。

バルサンは虫を『殺す』ものですので、言ってしまえば毒物です。
哺乳類には余り影響の強くない薬品らしいですが、まだ抵抗力の低い赤ちゃんが居るご家庭や、魚や虫を飼育している場合には重々注意してしようしましょうね。

使い方はあまり難しいこともありませんが、幾つか気を付けるべきポイントがあります。

・すべての部屋で一斉に使う
1部屋だけでバルサンしても、虫たちは毒霧が充満している間ほかの部屋に逃げるだけです。もったいない。
ちなみに部屋の数×2個のバルサンを買うように書きましたが、使うのは1部屋につき1個/1回です。
致死量の毒と、致死量の2倍の毒なら、結果はあんまり変わりませんので無駄遣いはやめましょう。もったいない。

・押し入れやクローゼットは開けておく
押し入れやクローゼットの扉を閉めたままバルサンを使うと、その中に虫が逃げ込んでシェルターに使われてしまいます。もったいない。

・人間やペット、植物を退避させる
アレの中は地獄です(体験談)

さて、バルサンで屋内の虫野郎を一網打尽にしました。やったぜ。
が、バルサンの毒が効くのは成虫のみでゴッキーエッグには効果がほぼありません。

これはゴッキーに限った話ではないのですが、特に死に瀕した虫は最後の力を振り絞って産卵する種族がいっぱい居ます。どうせ死ぬならせめて種だけでも残そうという生存戦略ですね。
そして往々にして卵は成虫よりも防御面に秀でている場合が多いです。だって逃げられませんし。

また、ゴッキーと一緒に仲良く益虫の類も皆殺しにしてしまうので、バルサン直後の家はノーガード戦法状態です。
さらにバルサンで毒殺した虫の死骸、つまりゴッキーやそのほかの肉食、雑食性の虫の餌になるものが大小選び放題でゴロゴロ転がっている状態なので、外から新しいお客さんがどんどん寄ってきます。

場合によってはバルサンを1度焚いただけだと、焚く前よりも屋内の虫が増えることも珍しくないそうです。(インセクトスレイヤー談)

▼綺麗になった家にバリアを張ろう

丸めた新聞紙で剣豪を目指したところで、虫が寄り付きやすい環境ならどうしようもないですね。
というわけで屋内をせっかく綺麗にデストロイしたので、次は外から入ってこないように対策を講じましょう。

まずはバルサンでデストロイした虫の死骸を綺麗に掃除します。
これと言って難しいことはないですが、個人的に100均でガムテープを買ってくると結構便利。

特にゴキブリの糞は集合フェロモンをまき散らすので、放っておくと次から次へと湧いてきます。
また移動する時も集合フェロモンを出しますが、こっちは糞ほど強くないしどうしようもないので、侵入経路を頑張って潰しましょう。

割と多いのは燃えるゴミ、生ゴミを溜めてしまっている。(ゴッキーのごはん、誘因要因)
水や洗剤を吸った状態、洗いカスが付いた状態でスポンジを放置する。(ゴッキーの食事、飲み水になります。誘因要因)
お風呂やシャワーを使ってすぐに換気扇を止める。(湿気大好き、飲み水になります。誘因要因)

ちょっとした余談ですが、皆さん食器を洗った後のスポンジってどうしてますか?
まだ洗剤が残ってるから、まだ使えるからとそのまま放置している人って結構多いです。実際プロでもやっちゃってる人が多いです。
が、これは虫の誘因要因になるだけじゃなく、食中毒の原因にもなるのでやめましょう。

まず洗剤が残っている事で得られる消毒作用と、水分が潤沢に残っている事で起こる細菌の繁殖力だと細菌軍営に軍配が上がります。
また食器を洗った後でそのまま放置するという事は、食べかすなどが付着したまま放置するということにもなります。
この食べかすが最近のごはんになって繁殖を手助けする、虫などの餌になってゴッキーの繁殖を手助けするなどなどデメリットが盛りだくさんです。

使った後はしっかり洗って、しっかり水気を絞って保管しましょう。

特にスポンジやお風呂の水気はカビの原因にもなります。
お風呂やトイレの換気扇は24時間回しっぱなしがおすすめ、電気代と、ゴッキーリスクと、カビ用洗剤や掃除の時間を考えるとコストパフォーマンスは凄く良いです。

また良く知られていることでもありますが、ゴッキーは狭い場所を好みます。
奴らは0.2㎝の隙間があれば余裕で潜り込みます、壁にべったり付けているつもりの家具でも意外と隙間はありますし、絶好のゴッキーシェルターになってしまいます。
反面1cm以上の隙間が空いている場合、天敵になる昆虫なども入って来られるようになるため嫌う性質があります。

ついでに風通しがよくなり湿気対策にもなるのと同時に、下で書いている冬場のゴッキージェノサイド大作戦の効果も気持ち分高くなります。

・網戸用スプレー
夜になると屋内の灯りに寄ってきた虫たちが窓や網戸にいっぱい居て

「ヒィ! きもちわりい、寄ってくんな!」

って経験ありません?
これ対策で網戸用スプレーを使います、いわゆる普通の殺虫剤と違ってその場に留まりやすいように出来ているので、一定期間バリアを張ってくれます。(一定期間については製品の説明文を読もう)

網戸に限らず玄関、窓、通気口などにも僕は使っています。

・窓と網戸は正しく使いましょう。
実は網戸には左右があります。
これを間違えるとフレームとフレームの間に隙間が出来てしまうので、いつもカサカサ貴方の隣に這い寄る昆虫ナターシャさんの侵入口になってしまいます。

また、窓は開けるのか閉めるのかハッキリしましょう。
なぜかご老体に多いのですが、窓を半分だけ開けて網戸を閉めている人が結構居ます。
左右どちらの窓を開けているかにもよりますが、外側の窓を半分開けて網戸を閉めている状態だと、よく見ると分かりますがガラスとフレームの間に隙間が出来てしまいます。

・押すだけベープ
お手軽で意外と効果が高いです。
以前旅行で安宿に泊まったとき、お部屋の蚊が大量に居たのでシュッシュしてみたところ、目が覚めたら大量に落ちていてちょっと引きました。

・ブラックキャップ
毒餌系の最高峰、プロも仕事で使う市販品。
イメージとしてはホウ素団子とかが浮かぶかも知れませんが、プロがゴリ推しするこっちを素直に使っておくのがおすすめです。
ブラックキャップという製品は実験で町ひとつ丸ごとゴッキーを駆除したという話もあるとかなんとか。

▼バルサンデストロイアゲイン

ここまででもちょっと触れましたが、バルサン系は基本的に卵には効果がありません。
なので卵が孵る頃を見計らってもう1度バルサンしましょう。やり方は上記を参照。
産まれたばかりの子供に全力攻撃とか言うと鬼畜の所業な気もしてきますが、容赦無用です。是非もないネ。

種類によって孵化するまでのスパンは変わってきますが、僕はだいたい15日を目安にしています。
どうしても確実に抹殺したい人は、自分の地域に分布している種類を調べて日数を算出してください。

2回目でも変わらずバルサン直後はノーガード戦法状態ですので、バリア構築は念入りにしましょう。

▼万が一エンカウントしてしまった場合

ワーキャー大騒ぎして殺虫スプレーを吹きかけても、正直なところゴッキーにそこまでダメージは与えられません。
奴らの背中の殻は下手な防護スーツや鎧よりも高性能、あのテカテカは伊達じゃないのです。

殺虫スプレーを使う場合、理想としてはひっくり返した状態でお腹側に吹きかけると効果的です。
1回仕留めたつもりでも、マリオのようにケロっと復活してくるので確実に潰すなり頭を切り離すなりしてトドメをさしましょう。

ゴッキーに限った話ではないですが、下手な殺虫剤よりもブレーキクリーナー(いわゆる強力な脱脂剤)や洗剤の方が効果的です。
テカテカ系の鎧をまとった虫というのは、油分を分泌して全身(特に呼吸器官)をガードしているので、脱脂剤や洗剤でこの油分をそぎ落としてしまえば防御力がガタ落ちします。
呼吸器官がノーガードになって窒息死まっしぐら。やったぜ。

▼冬場のゴッキージェノサイド大作戦

ゴッキーというのは冗談みたいな生命力を持っていますが、実は寒さと乾燥にしこたま弱い種族です。
なので冬場に1日窓を開け放って、サーキュレーターや扇風機でガンガン換気してあげると屋内に潜んでいるゴッキー一味をまとめてジェノサイドできます。

…という情報を結構よく見ますが、この方法を過信してしまうと危険です。
というのも本州に多い黒ゴキブリは割と寒さに強い上に、いくら真冬に換気をしたところで冷蔵庫など常時運転している家電が逃げ場になってしまいます。
ほんの数時間程度では余程弱った個体以外は殺しきれないので注意しましょう。

とはいえ、手軽に出来てある程度の効果があるのも事実です。

効率よくゴッキースレイヤーハウスを構築して、健やかな夏を過ごせるといいですね。

感想、突っ込み、分かりづらかった所、書いてないけど有効な方法などなどありましたら是非教えてくださいまし。

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