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なぜ、三振数リーグ1位の阪神打線は得点数リーグトップなのか

はじめに



現在、阪神は451得点でリーグトップとなっている。本塁打数は61でリーグ5位と決して長打が期待できる打線ではないにも関わらず、なぜ、阪神打線は得点を量産出来るのだろうか。本記事では、阪神がセリーグ1位である、三振、犠牲フライ、併殺打の3つに焦点を当てていく。

①三振

8月27日の試合終了時点で、阪神打線は960三振でリーグ1位となっている。一見、三振が多い打線というとネガティブな印象を受ける。しかし、筆者は三振が多いことは阪神打線が得点数リーグ1位となっている大きな要因であると考える。

今シーズンの阪神打線は、ストライクからボールになる変化球を振らないことや、浅いカウントからストライクゾーンの難しいボールに手を出さないことが徹底されている。

そのため、浅いカウントから難しいボールを打って凡打することや、ボール球を振り、投手を助けることが少なくなる。結果、四球が増加する。
一方で、浅いカウントから積極的にバットを振るスタイルではないため、追い込まれる機会が増える。そのため、三振数が増加してしまう。

このように、チーム全体にボール球を振らないことや難しいボールに手を出さないことが徹底された結果、三振が増加したものの、四球が増加した。四球の増加は今シーズン、阪神打線が得点を量産出来ている最も大きな要因である。そのため、三振数リーグ1位は阪神打線が得点力に貢献している


②犠飛(犠牲フライ)

阪神打線はここまで40犠飛でセリーグトップである。昨シーズンが32犠飛であったため、28試合を残し、昨シーズンの犠飛数を超えたということになる。ここから、岡田監督が就任以来、口酸っぱく言っていた「状況に応じたバッティング」がチーム全体に徹底されていることが分かる。

③併殺打

阪神打線は67併殺打とセリーグで最も併殺打が少ない。このことから、阪神の選手1人1人が進塁打などの状況に応じたバッティングや凡打後の1塁までの全力疾走を行っていることが分かる。

また、今シーズン、岡田監督はランナー1塁時にランエンドヒットを多用している。追い込まれた後など、相手投手が変化球を投げる可能性が高いカウントで1塁ランナーを走らせることで、盗塁成功の可能性が高まるほか、例え、打者がゴロを打ったとしても併殺打になりづらい。結果、阪神打線の併殺打が減少した。

終わりに

アレへ向けてのマジックが点灯している阪神。打線が好調を維持し、アレを是非達成してもらいたい。


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