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佐々木朗希攻略からみる新庄監督の凄さ なぜ今シーズンの日本ハムは強いのか

新庄監督率いる日本ハムが開幕から好調だ。
5月12日の試合終了時点で19勝14敗、貯金が5で首位のソフトバンクとゲーム差4.5の2位である。

就任から2年連続最下位とここまで思うような結果を出せていなかった新庄監督。しかし、2今シーズンはここまで好調である。
そのため、本記事では快進撃の理由について考察していく。

新庄イズムが導いたロッテ佐々木朗希KO

5月10日(金)、日本ハムはロッテ先発佐々木朗希を序盤から攻め立て、6回途中8安打、5失点とKOした。

ここまで登板全試合、2失点以下と今シーズンも快投を続けていた若手右腕を日本ハム打線はなぜ、攻略できたのだろうか。

佐々木朗希KOの理由は日本ハムの超積極的打撃にあり

この日、佐々木朗希に対して日本ハム打線はファーストストライクを徹底してスイングしていた。

また恐らく、日本ハム打線はカウントを取りに来るストレートに狙いを絞っていた。

5月10日佐々木朗希、ファーストストライク・ストレート時のスイングor見逃し


グラフから分かるように、対戦打者29人中(3回、松本の打席はストレートの四球のため除く)ファーストストライクをストレートで取った回数は18回、そのうち日本ハム打線は13回スイングを仕掛けている。

このように、日ハム打線は徹底して浅いカウントのストレートを狙い佐々木朗希を攻略した。

さらに、日ハム打線はスイングに迷いがなく、徹底して強いスイングができていた。

結果、この日の佐々木朗希は今シーズンワーストの5四球を与え、ノックアウトされた。四球が増えた要因はストレートを強振されるため、変化球が増えペースを乱されたことである。

今シーズンの日本ハム打線はこの日のみでなく、浅いカウントのストレートを徹底して強振する。

新庄監督の就任1年目に清宮が0-3から見逃した際のリアクションなどから監督からの指示によって、浅いカウントのストレートを狙っていると思われる。

今後も日本ハムの超積極的アプローチから目が離せない

新庄監督の凄さ②

新庄監督の凄い点2つ目は「自分が責任を取る采配ができる点」である。

新庄監督の采配における特徴として、盗塁やスクイズの多さが挙げられる。これらの作戦はリターンも大きい一方、リスクも大きいいわゆる「ハイリスクハイリターン」な作戦である。

そのため、失敗すると批判にさらされるリスクもある。そんな中、チームが勝つためにリスクの高い作戦を立てる新庄監督は日本ハム好調の大きな要因である。

新庄監督の凄さ③

新庄監督のすごいところ3つ目は補強戦略である。
日本ハムは昨年、一昨年とFAで伏見、山崎福也を補強している。また、今シーズンは球団最多の8人と大補強を行っている。

当然であるが、良い選手がいないと勝つことができない。そのため、フロントに補強予算を捻出してもらうことは重要である。

また、新庄監督は就任以来、メディアへの出演や自身の言動などで常に注目を集めてきた。そのことによって、低迷が続いていたチームに観客を呼び込んだ。

このように、新庄監督とフロントの共同作業で選手を補強し、今シーズの躍進につながった。


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