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EPSON Colorio GT-9400UFをなんとか復旧させたい

なぜEPSONの製造事業の構想でこの欠陥が見抜けなかったのかかなり疑念を示したいところですが打ち込んでいきます。

Ⅰ.散々なメルカリ

完動品。すなわち完全動作品。その製品が正常に動くことを意味する言葉の略語。

EPSONのカラリオスキャナーことColorioカラリオGT-F700がインバータ故障による死去の後、新しいEPSON製のフィルムがスキャンできるスキャナーが欲しいというのが事の発端でした。

そこで見つけたフラグシップ機の古いGT-9400UF。2003年製の初代α-Hyper CCDを搭載したモデルでスキャン速度がなかなか速いことが売りでした。

それをメルカリでフィルムホルダ5種とともに4000円で発見。特に状態は悪い感じがせず、「完全動作」ということだったので購入。

ところがこれがまあ不思議。よく見るとスキャナーヘッドを動かすベルトがぶっ飛んでいるではありませんか。

本来はこのベルトプーリー部のローラーは右下ではなくばねと一緒に張力をかけて固定されている金属部品です。

なぜこれが吹っ飛んでしまっているのかはおいておいてまず出品者を詰めなければいけません。完全動作として販売したのになぜこのような故障が見られたのか。

実は購入してすぐにこの故障について自分は気づいていました。と言っても購入時は気づかなったのでそこは癪ですが。

それもそうですしまずこのスキャナーは上部に輸送用のヘッドを固定するマウントがあります。本来メルカリで輸送する際はそのような固定マウントをスライドするものがあるのになぜスライドしないのか。非常に疑問の残る出品者ではありました。

問いただしたところ、出品者は素直に「動作の確認は電源を入れて確認したのみ」ということを遠回しに言っていたのでおそらくヤフオク感覚で出品していたのでしょう。「1/3返金するので口座を教えてください」と。

それはまあまず自分がすぐに故障に気づけたのでまあ対処できるだろうと感じたこと、そもそも振込を教えたくないということで拒否。素直にこちらで修理を始めることにしたのです。まあこれでも評価は「良かった」の評価にしたんですけどね。出品者、命拾いしたねえ。

Ⅱ. 修理するにもこれはEPSONがダメだろと感じる欠陥部品

スキャナーはこの手のモノは金属製の薄い板に対してバネで張力を作り、ベルトプーリー部と接続させてベルトにトルクを伝えています。もちろんこれも同様。

EPSONのこの9400UFはその金属板を2mmのプラスチック2点で止めているものになります。

折れている部分が見えるでしょうか。真ん中の楕円に対してここを支えにしてトルクをかけています。

当然金属の板とトルクを掛け合わせて固定したにしてもどう考えても製造時点でプラスチックは疲労でぶっ飛んでしまうのもわかりはするんですが。。こればっかりはなぜ。。と思います。

で、この板を固定する必要性がありこれがないとまず何もできません。まあこれで出品者は何を見ていたのか。。わかりますね

Ⅲ. 修理、できない!!

この金属板、めちゃめちゃテンションが強いです。

修理ブログはどれも穴をあける作業を要しているものですがなんとうちには穴をあける工具が見つからない、というよりも紛失しました。

まあ20年近くたっている時点ですでにかなり老朽化が進んでいるのでしょうが、でもやはり直そうと思いまずは金属板の裏に瞬間接着剤で塗布、12時間後、動作確認してみたところ、4往復中に外れてしまいました。

次の手。エポキシ硬化剤、ダウンタイム1日の材料で硬化させながらそこに樹脂として接着。結果20往復目で若干外れかかりやはり死亡。

最後に上のブログの方々のように穴をあけてビス止めを施そうかと思っていますが、いかんせん道具が見つけられないので困ります。いや、あるにはあるのですが、ドリルが故障していてほとんど動いてくれません。

なぜこんな強力なテンションが必要な部分の固定部品にプラを採用したのか、なかなか理解が難しいですが対処していきましょう。

Ⅳ.とりあえずそれ以外の異常は、、あったかもな

何が完動品だ、と言いたいところですがとりあえずフィルムをスキャン。しれっとフィルムホルダ5種とありますがいずれもすべてが別のスキャナーのモノで全く合いませんでした。なめてんのかな。。取引なんだけどね、メルカリって。カルテルだったら撃たれてるぞ。

この手の写真たちにはないかもしれませんが、センサーが1ドット分死んでいるところがありライン状ですべて紫になる部分があります。そこはだめかもしれませんがそれでもEPSON。こんだけ言ってますがCanonよりはましな色味を出してくるので使えます。Canonの方は当時からバックライトが暗いんですよ、、

Ⅴ. メルカリとかネットで買うときは慎重に

今回の場合は駆動部の修理ということでそこまで重修理、というわけでもありませんでしたが、それでも完全動作品、という言葉に騙されて購入している自分がいるのも事実。どこまでがどのような状態でどのようにして販売されているのかは必ずはっきりとさせておきましょう。安価なものでも高価なものでもこれはなおさらです。

ジャンクならジャンクでまた面白いものが見つかると思います。これもほぼジャンクですけどね??

硬化、まだかな。。

その後

硬化が終わりそのあとはかなり快調に動くように。その際の作例を少し追加します。

やはりエプソンのドライバーとスキャナーはバックライトが明るい分補正が効きやすいのか演色性がかなり良心的です。綺麗ではないですがそれなりには良く見える、と感じられると思います。

もちろん写真や書籍もスキャンはできますのでそれの作例も。だいぶ捗っています。

前半3つが新しいスキャン結果のうちのフィルムです。無補正のため横向きですが面倒なのでこのままです。(いやなぜ)

Nikon FM
Ai zoom NIKKOR 50-135mm f3.5S
AGFA VISTA 400 expired orignal build
不明
Fujicolor SUPERIA
Canon Autoboy3 QD
Kodak ProImage100
Canon ⅣsbまたはNicca 3s
レンズ不明
1962年?
不明、1963年
不明、1957年
不明、戦後?
135フォーマットでない。

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