見出し画像

「地域おこし協力隊病」という病

突然ですが、オコスカー賞なるものを受賞してしまいました。

全国の地域おこし協力隊ネットワークの先頭を走る、一般社団法人岡山県地域おこし協力隊ネットワーク(OEN)様にお声がけいただいて、下記のオンラインイベントに参加させていただいたのですが、その中で行った発表に対して高く評価していただきました。

画像1

地域おこし協力隊のフロンティア『地方からつくる日本の形』

地方には可能性がいっぱい。
そんな可能性を「新しい視点」と「行動力」で見出し活動してきた地域おこし協力隊。地域が元気になる「こんな手があったのか!」という先進事例をいくつもつくってきました。
今回のテーマは「地方からつくる日本の形」。活動や任期後の仕事づくりのポイントだけでなく、コロナ下で広がったリモートやデジタルの可能性について探ります。
地方の最前線が、ここにあります。

今回で5回目の開催。
私は、佐賀県の代表として、2日目の朝10時から30分間を担当させていただきました。YouTubeでアーカイブが見れるようなので、良かったら見てみて下さい。3人目に発表しております。

Youtubeライブ配信
 【1日目】https://youtu.be/75Ex9O5lG3s
▶【2日目】https://youtu.be/MbKSSVT09ag
OEN YouTubeチャンネル(よかったら登録してみてください)
https://www.youtube.com/channel/UCNoVhZETsKj8-lxEtYjs1CA

他の講演者のお話しも聞きましたが、これは勉強になります…!
ぜひ現役の地域おこし協力隊の人たちは、みんな見てみてください。
地域おこし協力隊としてやり切って、各地でOB・OGとして活躍している皆さんの考え方や行動は、本当に説得力があります。

画像3

そんな中で、私が栄えある「オコスカー賞」を頂くことになったわけですが、これは完全に1つのワードを発したおかげです。

「地域おこし協力隊病」

聴いたことある人、いますか?
これ、自分が2~3年前から自然と使ってて、協力隊界隈では一般的な用語になってると思い込んでいたんですが、ググっても全くヒットしませんでした。

「地域おこし協力隊病」とは、地域おこし協力隊を退任した後も、まるで地域おこし協力隊の現役隊員のように(ほぼ)無料もしくは自腹で、自分を犠牲にして、地域のために活動してしまう病です。
私の独自調査によると、地域おこし協力隊を経験した人は高確率で罹患しています。特に現役時代、一生懸命活動をした人ほどかかりやすく、治りにくい傾向があります。by 私。

地域おこし協力隊は、自治体からお給料をもらって活動をします。お給料や家賃、保険料などはもちろん、活動費ももらっています。色んな手続きは、自分の代わりに自治体の担当職員さんがやってくれています。
そりゃあ、地域活動できますよね。それが仕事なんですから

これを、現役時代に地域の人たちにお世話になったからとか言って、うっかり退任後も継続してしまう人たちがいやぁ~、多いこと多いこと。

そんなわたしも完全にこの病気に罹っていました。それも1年半くらい。

画像2

地獄の1年目」は、半年間以上、完全に無給で働いてしまいました。
ブラックとかではないです、無ですから。色なしです。

無我夢中の2年目」では、無給ではなくなったものの全然まだ事業費とかも多くないのに、「地域のためには、いま行くしかないんだ!」という勝手な使命感から、見合わない投資をして失敗しました。

いまようやく、ちょっと落ち着いたかな~?という段階にきました。

画像4

地域おこし協力隊病を治すには、わたしは2つの方法があると思っています。

1つめは、民間に就職をすることです。
自治体の期限付き職員(しかも特殊なためちょっと両足が宙に浮いたような存在)を3年間もやってしまったわけですから。これは、環境を変えないとすぐには治りません。再び、民間の会社に戻ってみてください。きっと自腹で、数少ない休日を返上して、地域のために働き続けることがちょっと珍しいことなのかが、分かると思います。(もちろん、それでもやれる人はやるのがいいと思います!給料はちゃんともらってる訳ですし)

2つめは、自分の仕事にはっきりと値付けをする(値段をつける)ことです。
これがとにかく地域おこし協力隊は苦手な印象があります。値付けをしたくないために、「全然、こんなのタダでいいっすよ~!」とか平気で言っちゃいます。これ、ほんとダメです。ちゃんと値段をつけましょう。じゃないと、絶対続けられなくなります。また、値付けをしてないと、その商品や活動の価値が分からないので、クオリティもモチベーションも上がりません。結果として、人も離れてしまうという恐ろしい可能性があります。
はじめは安くてもいいからしっかり値段をつけてみることはとても大事なことだと思いますし、これを現役時代からやっておけば退任後に早いタイミングで病を完治することができると思います。

画像5

「地域おこし協力隊病」について、書き述べてきましたが、これは動画内ではほとんどしゃべっていません。自分の協力隊のときの活動内容などについては、ぜひYouTubeを見てもらえると嬉しいなと思います。

オコスカー賞、はやく触ってみたいな~~(笑)。
もらったらまたnoteに書こうかなと思います。

久々の長文でした。
読んでくださってどうもありがとうございました。

佐々木

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?