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旅の記録 12月2日前編・熊野本宮からの速玉大社

旅の3日目。

朝、空気の冷たさで目覚める

エアコンつけてたけど、窓からの冷気が実家と同じくらい。体を温めるためにも、まずは温泉。目覚まし兼湯垢離。
ほんとここのお湯いいな、やわらかくて気持ちいい。

ビールはもうないから、キッチン常備のフリーコーヒーを淹れて居間でいただく。
昨日けっこうお客さんいた気がしたけど、あんまり人気がしない。滞在時間短いのもあるけど、ゲストハウスらしい交流はなんもなかったなー。

バス停に行ったら壺湯近くのお店がもう開いてて、ここでコーヒーでもよかったなあと思ったり。今度はそうしよう。

時間通りにバスが来た。本宮まで20分程度というからけっこう近いと思ってたけど、なんのなんの。まあまあな山道をぐねぐね行き、これ20分は、体感では30分。
そして

はるばるきました、本宮大社

大きな旗に八咫烏がいるのを見てテンション上がるー!
バス降りて、まずは世界遺産センターでマップもらったり、コインロッカーの場所を聞いて預けに行ったり、帰りのバスの時間確認したり(数社通ってるから本数は割とあるけど、フリーパス使える会社のバスじゃないとね!)

道路は整備されてるけど、そのせいか参道感が全くない。そもそも、こんな社格の高い大きい神社の前なのに、参道のお店数が全然少ない。
お土産買いに来てるわけじゃないけど、ちょっと予想外。

いざ参道へ。石段はまあまあ段数が多く、荷物預けられてよかったー。移動型旅行は荷物がやっぱりネックだもんなーとか思いながら、進むほどに清冽になる空気を吸い込む。
杉木立から聞こえるカラスの声。実家の方では葬式呼ぶとか可哀想な扱いされてたけど、ここではカラスものびのびしてるだろうとほっこり。八咫烏も本当にいそう。

石段を登りきると、白装束の人がいっぱいいいる??TVカメラとかも来てるし、今日何かある??
集まってる人の話に耳を攲てると、どうやら注連縄掛け替えの御神事がある模様。それももう10分後くらいに!なんというタイミング。
見たいけど、まずお参りしないと〜と、いまお詣りできるかどうかを近くの人に尋ねると、架け替えが始まるまでは大丈夫とのこと。

お礼を言って、準備中の神門を急いでくぐる。
門前の慌しさが嘘のように気が澄んだ神域。人もほぼいなくて、お詣りに絶好の静けさ。
順番を間違わないように気をつけつつ、まずはご挨拶とここに来れたことへの感謝を。

すぐにご神事の時間。
今ある注連縄と干支絵馬を外すところから。
門に大きな脚立をかけ、ゆっくり降ろしていく。お禰宜さんや氏子さんと思われる人たちが、外したものを大人数で運んでいく。
この間にバスツアーの人がたくさん来て、門前は大混雑。架け替えに構わず門をくぐる人もけっこういるw静かなときにお詣りできてよかった。。。

しばしすると今度は新しい注連縄が運ばれてきた。
慎重に高さを上げていき、架ける位置も微調整しながら、緊張感のある時間が続く。
宮司さんの確認でオッケーが出て、歓声が上がり拍手も起こる。
これでここはもう新年となったのだなあ。。。

宮司さんの揮毫もあるみたいだけど、そこまで見ていると次を見る時間がなくなりそうなので、御朱印や諸々授与品をいただくことに。
いいもの見せていただいたし、お礼を兼ねていろいろ買う。
八咫烏おみくじとか熊野詣の布巾とか。干支の土鈴も可愛いのがあった♪荒木飛呂彦デザインのお守りは迷ってやめたw

かわいい八咫烏に入っているおみくじは、吉凶のないもの。ご縁のある神様の名と、大切にするべきことが書かれている。
私は、「伊弉冉尊(イザナミノミコト)」。そして「癒し」。
何だかとてもご縁を感じた。

そうこうしているうちに、振り向いたらもう新しい絵馬が架かっていた。
来年の干支、寅。そこに、書の言葉は「一筋の道」
寅年で来年年女の私は、なんだか未来を予祝していただいたようで。。。この数ヶ月を思い、胸にこみ上げるものがあった。
紙吹雪が舞い、ご神事も終了。
新しくなった注連縄をくぐり、改めてお詣り。蘇りの地・熊野と言われる通り、まさに「蘇り=新生」を体験することとなった。


そして、大斎原(おおゆのはら)

本宮の鳥居を出て案内板に沿って少し行くと、いきなり視界が開ける。
まっすぐに続く、田んぼの中の一本道。その先に、これだけ離れていてもわかる大きな大きな鳥居。
遠くからでもその存在感にひれ伏したくなるような凄さを感じる。折しもよく晴れた青空に太陽が鳥居の上に輝き、神々しさを増している。
周りになにもないから遠くに感じるけれど、時間的には数分で鳥居の下に着く。日本一の大鳥居はさすがにカメラのフレームに収まりきらない。かと言って決して威圧感はなく、とても不思議な感じがする。

元々はここに本宮があったという場所、大斎原。
鳥居の先の木立は、一度洪水に遭っているからかそこまで大きい樹木はないけどそれが逆に程よく光を通していて、社叢にありがちな籠った感じがない。
そしてほぼほぼ更地の社殿跡。だだっ広い野原といった風情なのに、なんていうんだろう、、、
えも言われぬ空気感。なんか、なんか、、、、、

きもちい〜〜〜〜!

と、思わず口から言葉が洩れていた。
それくらい、ほんとに不思議としか言いようのない心地よさだった。

神社にはちょいちょい行くしメジャーどころは結構行ってる、パワースポットと言われるところもそこそこ行ってるけど、今まで行ったところのどことも違う。
ただこの「場」にずっと居たい感じ、とくに瞑想とかしないでただぼんやり1、2時間過ごしたい。
エネルギーの感じとして近いものは浄化だけど、それだけじゃなくもっと軽やかな、、、うまく言語化できない。

呆〜〜〜っとしながらふと目をやると、熊野川。川原に降りてみると、きらきらと輝く水面に、背後の山並みがとても美しい。
昔の参詣者がここでしたように、水辺まで行って禊をしたいところだけど、戻りのバス時間を考えて断念。
後ろ髪引かれる思いで大鳥居をくぐり、来た道を戻る。
ほんと、今度はここで1時間くらいゆっくりと過ごしたい。

イザナミのおみくじが出たこともあり、参道脇にポツンとある末社の伊奘冉社にもご挨拶。
気がつくと蝶々がいて、参道に戻るまでずっとそばを舞っていた。なんだか嬉しい。

バスの時間まで20分弱。お昼を食べたかったけどお店に入るのは諦めてコンビニ的なところでビールと早寿司を買って、車内でつまむことにする。
残った時間で、参道横のおみやげ屋さんをちらり。八咫烏グッズかわいいのがあってゲット!

そして再び移動。1時間半くらいバス。
今度は温泉経由じゃないから山道ではなく、ずっと熊野川沿いを走った。やっぱり水辺の車窓はいいな、路線バスの旅って感じだ。


神倉神社遥拝、からの速玉大社

1時間経ち、車窓が街中の雰囲気に変わってきた。
バスを降り、ある意味では本宮よりも見てみたかった、熊野権現始まりの地・神倉神社へ向かう。事前の検索では荷物預けの情報が得られなかったので、登れるかどうか未知数だけどとりあえず向かう。バス停からは徒歩数分。
小さい神社のはずなのに、パワースポットとして近年注目されているからか駐車場にはけっこう車が停まっている。
小さな太鼓橋を越えるとそこはもう神域、というか山。
元社務所付近に荷物置けるところないかと見てみたけど、やっぱりなさそう。
まずは入り口の猿田彦にご挨拶して、天立岩と言われるところを拝見。
そして、凄いと噂の石段を見上げて、、、、、うん、無理。
写真では見てたけどほんっっっとに急勾配。斜度をパーミルで聞きたいくらい。
今日の服装や靴はいいとして、荷物預けるところもないし、手荷物がショルダーじゃちょっと不安を感じる。
ちょうど降りてきた人たちも、ほぼ手ぶら。そうだよねー。。。
残念だけど、今日は遥拝で。ぜっっったい今度登りに来ます!

近くのお店で荷物預かりとかしてくれたら流行るんじゃないかな?などと思いつつ、ちょっとしょんぼりしながら速玉大社までゴロゴロとキャリーを引いて歩く。
途中、めはり寿司発祥店があり、おなか空いてたこともあり買ってみる。

地図では近そうに見えたけど、荷物のせいもあるのか思ったより時間かかって到着。
なんとか今日中に那智も回れないかなと思ったけど、厳しそうだなあ。。。今の時間的にはギリセーフかアウトかってところ。
取り急ぎお詣り。境内入ってすぐ八咫烏社。本宮だけじゃなくて三山全部にいるんだな〜。すごく綺麗な紅葉がある。
こじんまりしてるからすぐ回れると思った境内、なかなかどうして気になるところが少なからずあって、もう那智行きのバスは間に合わないと悟る。
本殿は玉垣の向こうだけど美しいし、末社も不思議な感じ。
御神木の梛の木はやはり立派。この旅行の前にたまたま買った、うちのミニ観葉梛の木を思い出す。あれも熊野とのご縁だったのかなあ。

那智行かないなら、すぐそばの造り酒屋とか古い町並みとか阿須賀神社とかも回れるかと思ったけど、意外に疲れてきていて諦めることに。
やっぱごはん食べてないし、荷物ずっと持ってるのも疲れるんだな。。。
座るところなくて境内で食べられなかっためはり寿司、バス停のベンチでもぐもぐ。寿司といっても酢飯じゃないからほぼおにぎり。しかも大きい。糖質補給にはちょうどよかった。
さーて切り替えて、勝浦で飲み歩き楽しもっと♪


(長くなったので、この日は前後編)

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