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I See The Light #3

道徳の落とし穴
「道徳」とは生活を営む上で、ひとりひとりが守るべき行為の規準で、自分の良心によって、善を行い悪を行わないこと。
自分の真心が感じる善悪を判断し、選択する行為も、人それぞれ違う。

これは道徳原理に置いて、帰結的道徳(帰結主義)を重んじる場合と、定言的道徳(無条件的)を重んじる場合と、一人の中に道徳意思が二つある事だ。

帰結的な判断の場合、その行為の帰結に道徳性を求める事になる。
例えば、助ける事によりその人の解決能力を奪うよりは、助け無い事でその人の解決能力を伸ばすのも、帰結的判断と言える。

定言的な判断の場合、ある種の必要条件、義務、権利の中に道徳性を求める事だ。
帰結的にはどうであれその人が苦しんでいる事を良しとせず、まず苦しまない様に助ける事は、定言的な判断になる。

つまり、ある物事を判断し選択する時、ある人は帰結主義的に振舞うし、ある人は定言的に振舞う、という現象が発生する。
加えて、一人の判断でさえ、時と場合によって二分する程の繊細な選択になる。
なので、何故、その人が、その時、そう判断したのか。を、より具体的に調べないと理解が出来ないのである。

この場合も人間関係上、非常に摩擦が起こる事が多い。自ら選択した事から外れた考えや行動を人は受け入れ難く捉えてしまうからだ。

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