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燈のprayer

新しい物事を取り組む時。
例えば、夢であったり、期待であったり、希望であったり、理想であったり。
それは、自らの現実に抵抗するため、足りない物を求めるため、手に入れるため。

新しいそれを求め、得る為に前に進む。
前に進むその初めの、新しい一歩を踏み出す時、人は前を見て生活していく。
胸に抱いた気持ちや、頭の中で用意した物事を秘めて。

一歩踏み出す前、不安の中、それでも必死に、自分の頭の中で手掛けていく新しいことに関連した現実的な事や、それらに関係している人達の事を想像して、準備を行う。

自ら歩む決心をし、震えるその脚で、はじめの一歩を踏み出す勇気を、自分の中で奮い立たせて、真っ暗な未来に挑む。

願わくば、忘れないで欲しい。
その踏み出した勇気が、行いが、

どれ程、価値があるものかを、
どれ程、力強い物なのか、
どれ程、大切な物なのか、
どれ程、誇らしい物なのかを。

一歩、また一歩、前に進む過程で、現実と理想がぶつかり合う。
辛い事もあるだろう、投げ出したい事も、諦めたくなる事も、全てが嫌になる事も。
その工程を得てこそ、朧げだった夢や理想は、より具体的になっていく、形になっていく。
繰り返し行う事で、踏み出す前では不透明だったそれらは、まるで透き通った水の様に透明性を増し、鮮明に磨かれていく。

失敗して全てが虚しくなった時、思い出して欲しい。

それは必要だった事、
そのものに意味がある事、
無駄なことでは無い事、
無意味では無い事。

その工程無くしては、手に入れたい現実は具体性を持たないから。

世界の現実的な物事や、以前からそれらに関わる人達の事を、どうか諦めないで欲しい。
どうすれば共存出来るのか、どうすれば理想に近いそれを手に入るのか、考え、行動し続ければ、答えはある。

人にちゃんと甘える事、
自分の思いを直球で言う事、
他人を信用するのと無警戒は違う事、
落込んでいる時に考え過ぎない事、
自分に無理して行動しない事、
焦って背伸びしない事。

自分で考え、自分で決め、自分で行動する事が、どれ程、価値がある事なのか、気付く時がくる。
それに比べ、自ら求めず、自ら考えず、自ら行動せず、人に言われた事だけやっているのに、結果、人のせいにする人は世の中多い。
仕方がない事だとしても、矛盾極まりない事を繰り返し、虚しい時間を過ごすより、どれ程、生き甲斐を感じる事が多いだろう。

今の君ならきっとわかるはずだよ。

どうか、彼女、彼に、幸せな時間が多く訪れます様に。
どうか、辛い現実が、出来るだけ優しく訪れます様に。
どうか、彼女の希望が成就します様に。

遠い地で、一歩踏み出した、彼女の事を考えると、非力な自分が嫌になる。
力になれない事が、側に居て一緒にやる事が、今の私には出来ないのだから。

自分の信じる神に祈る夜なのです。

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