♯8 独言録

仕事上、人それぞれの考え方や、思惑、捉え方の違いで、予測される問題がまるで予定調和の様に起こる事がある。

先週末に発生した問題に対して、
「今週末には解決しますので手順を説明します。月曜日にはこの対策を実施し、火曜日には先週の問題に対してこの様なクレームが届きますので、月曜日の対策でクレーム対応をするのですが、水曜日には解決出来た事による影響で木曜日に発生するクレームの対策を水曜日に実施し、月曜日と水曜日の対策実績を元に、木曜日に発生するクレーム対応を行うので、金曜日に最終解決になります。周知徹底して下さい。」
という不思議な説明を、誰が何を思ってクレームが発生して、何を出来ていたら解決するか、時間経過と進捗予測を部下に落とし込む。

予測通りに物事が起こり、予測通りのクレームが発生し、予想通り次の問題が発生し、予測通りの対応を行い、予測通りに解決した昨日。

今回に限ってはクライアントのA氏が被害の的になりそうだったので、部下と混ざって説明を聞いて頂いた。とても不可解そうな顔で話を聞いていたが、昨日はとても不思議そうな顔をしながら感謝を頂いた。

事の問題点を把握していて、そのロスに対して対応策がわかっていて、そもそも問題点を解消できる手段が分かっていると、誰でも簡単に出来ると説明しながら、影響力と権力がない自分に嫌気がさす。

私心私欲で動く上層部を抑制する術を持たない自分としては、これが精一杯の会社貢献なのだろう。

そして、繰り返される、また別の類似的な問題を含んだ行動と、それに対応する行動。

その根本は、人の思い違いや、行動によるものが多い。

例えば、同じ言葉を使用しても、人によって内容が異なる。

「頑張る」も、その一つ。

意欲が強い事や思い入れの強い事は、就業時間外でも考え、試行錯誤を行い、結果を求める。そうで無い場合は、就業時間内だけ考え、試行錯誤を行い、結果を求める。
前者と後者では自然と結果が変わる。
でも、両者の思いは「頑張る」で正しい。
同じでは無いが正しい。

関係者にそれを説明する事は容易いが、その思い違いを統一する事は私には出来ない。

天才は国を興す事が出来る。
天才は国を潰す事も出来る。
凡人は国を興す事も潰す事も出来ない。

松下幸之助の言葉を思い出して、自分が如何に凡人かを思い知る訳です。

繰り返し行うこととは、こう言う事なのだろうか?

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